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Medical illustration for 子宮がん治療で吐き気はよくある?対処法と予防策 - Persly Health Information
Persly 医療専門チームPersly 医療専門チーム
2025年12月29日5分で読める

子宮がん治療で吐き気はよくある?対処法と予防策

要点:

子宮がん治療の吐き気は一般的?管理法と予防策のすべて

子宮がん(子宮体がん・子宮頸がん含む)の治療では、化学療法や放射線治療の影響で吐き気・嘔吐が起こることは比較的よくあります。治療薬の組み合わせや線量、照射部位、年齢や既往歴などでリスクは変わりますが、現在はエビデンスに基づく予防薬を適切に使うことで多くの場合しっかりコントロールが可能です。 [1] [2]


吐き気が起こりやすい理由

  • 化学療法の薬剤が脳の嘔吐中枢や消化管を刺激するため。同じ抗がん薬でも吐き気を起こしやすさ(催吐性)は薬ごとに異なります。 [2]
  • 放射線治療でも、上腹部(胃・傍大動脈領域など)への照射は中等度の吐き気リスク、骨盤照射は低リスクとされています。 [3] [4]
  • 化学療法と放射線を併用する場合は、よりリスクの高い治療側に合わせて予防するのが基本です。 [5]

吐き気リスクの目安

  • 化学療法(例:子宮体がんで用いられるカルボプラチン+パクリタキセル)

    • カルボプラチンは用量(AUC)で催吐性が変わり、AUCが4未満は中等度、AUCが5以上では高めの予防を推奨する指針があります。 [6] [7]
    • 子宮体がんの再発・進行例で用いられるカルボプラチン+パクリタキセル±ドュルバルマブのレジメンでも制吐対策が必要です。 [8]
  • 放射線治療

    • 全身照射は高リスク、上腹部は中等度、骨盤は低リスクとして、部位別に予防法が整理されています。 [9] [4]
    • 週1回のシスプラチン併用などの化学放射線療法では高リスクに準じた予防が推奨されます。 [10] [5]

推奨される予防・治療の考え方

  • 原則は「予防先行」:吐き気が出てからより、出る前に適切な薬で防ぐ方が有効です。 [1]
  • 多剤併用時は、最も吐き気リスクの高い薬剤に合わせて制吐薬を選ぶのが基本です。 [1]
  • コントロール不十分な嘔吐は脱水や栄養不良、治療中断につながるため、早めの強化が大切です。 [1]

代表的な制吐薬の組み合わせ

  • 5-HT3受容体拮抗薬(例:オンダンセトロン、グラニセトロン)を治療当日に投与。 [9] [4]
  • ステロイド(例:デキサメタゾン)を当日±数日。脳浮腫や放射線性悪心にも有用とされています。 [4] [9]
  • NK1受容体拮抗薬(アプレピタント等)は、カルボプラチンAUCが高い場合などで追加が推奨される場面があります。 [7]
  • オランザピンは、標準的制吐療法に追加して効果が示され、難治性の悪心にも選択肢になります。 [11]

※実際の用量・日数は治療計画と体調に合わせて医療者が調整します。 [1]


放射線治療の場面別ポイント

  • 高リスク(全身照射):各回の前後に5-HT3拮抗薬±デキサメタゾンを用います。 [9]
  • 中等度(上腹部):各回の前に5-HT3拮抗薬、必要に応じてデキサメタゾンを併用。 [4]
  • 低リスク(骨盤など):通常は予防不要、症状が出たら頓用で対応します。 [12]

日常でできる対策(薬以外の工夫)

  • 🍽️ 食事
    • 少量をこまめに、においの強い料理は避ける、室温程度の食事や乾いた軽食(クラッカー等)を活用。
  • 💧 水分
    • こまめな水分補給、炭酸水やスポーツドリンクを少しずつ。
  • 🧘 リラクゼーション
    • 深呼吸や瞑想、指圧や鍼灸などの補完療法が症状の緩和に役立つことがあります。 [13]
  • 🕒 タイミング
    • 治療当日の食事は軽めに、制吐薬は指示どおりのタイミングで服用。
  • 📝 記録
    • いつ・何で気分不快が強まるかメモに残し、次回の予防強化に活かす。

これらの生活工夫は、薬による予防と併せて行うと効果的です。 [14] [15]


受診・連絡の目安

  • 1日に3回以上の嘔吐、水分が摂れない、ふらつき・尿量低下がある。
  • 発熱、腹痛、吐血や黒色便など他の症状を伴う。
  • いつもの制吐薬が効きにくくなっている。

こうした場合は、早めに主治医へ連絡し制吐レジメンの強化(例:NK1拮抗薬やオランザピン追加、投与日数延長)を検討します。 [7] [11]


まとめ

  • 子宮がん治療の吐き気は、薬剤・照射部位・併用療法によって起こりうる一般的な副作用です。 [2] [3]
  • 現在は、5-HT3拮抗薬、デキサメタゾン、NK1拮抗薬、オランザピンなどをリスクに応じて組み合わせることで高率に予防・管理が可能です。 [7] [11]
  • 生活の工夫を組み合わせ、症状が残る場合は早めの相談で治療計画を調整することが大切です。 [1]

参考となる指針の要点(抜粋)

  • 予防が原則、最も催吐性の強い治療に合わせて制吐薬を選択。 [1]
  • カルボプラチンはAUCにより催吐性が変わり、AUCが高い場合は強めの予防を。 [6] [7]
  • 放射線治療は部位別にリスク評価し、高・中・低リスクで予防法を使い分け。 [9] [4] [12]

【出典】

  • 予防の基本方針と催吐性リスク区分に関する内容。 [1] [2]
  • カルボプラチンのAUCと予防強化、子宮体がんレジメン関連。 [6] [7] [8]
  • 放射線治療の部位別管理と化学放射線の原則。 [9] [4] [12] [10] [5]
  • 生活の工夫や補完療法の活用。 [14] [13] [15]

以上を踏まえ、今受けている治療内容(薬名・照射部位・スケジュール)に合わせて、次回からの制吐薬の種類や日数を主治医に相談してみるとよいでしょう。 [1]

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出典

  1. 1.^abcdefghi7-Prevention of anti-cancer therapy induced nausea and vomiting (AINV)(eviq.org.au)
  2. 2.^abcd7-Prevention of anti-cancer therapy induced nausea and vomiting (AINV)(eviq.org.au)
  3. 3.^ab426-Radiation-induced nausea and vomiting | eviQ(eviq.org.au)
  4. 4.^abcdefg426-Radiation-induced nausea and vomiting | eviQ(eviq.org.au)
  5. 5.^abc426-Radiation-induced nausea and vomiting | eviQ(eviq.org.au)
  6. 6.^abc7-Prevention of anti-cancer therapy induced nausea and vomiting (AINV)(eviq.org.au)
  7. 7.^abcdef7-Prevention of anti-cancer therapy induced nausea and vomiting (AINV)(eviq.org.au)
  8. 8.^ab4592-Endometrial recurrent or metastatic cARBOplatin PACLitaxel and durvalumab(eviq.org.au)
  9. 9.^abcdef426-Radiation-induced nausea and vomiting | eviQ(eviq.org.au)
  10. 10.^ab426-Radiation-induced nausea and vomiting | eviQ(eviq.org.au)
  11. 11.^abc3313-Antiemetic drug classes and suggested doses(eviq.org.au)
  12. 12.^abc426-Radiation-induced nausea and vomiting | eviQ(eviq.org.au)
  13. 13.^abHow to prevent nausea during cancer treatment(mayoclinic.org)
  14. 14.^abHow to prevent nausea during cancer treatment(mayoclinic.org)
  15. 15.^abHow to prevent nausea during cancer treatment(mayoclinic.org)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。