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Medical illustration for 膵がん治療での末梢神経障害は一般的?対策は? - Persly Health Information
Persly 医療専門チームPersly 医療専門チーム
2026年1月26日5分で読める

膵がん治療での末梢神経障害は一般的?対策は?

要点:

膵がん治療による末梢神経障害の頻度と対策

膵がんの化学療法では、末梢神経障害(しびれや痛みなどの「手足のしびれ」)が比較的よく見られる副作用です。特にオキサリプラチン(FOLFIRINOXの構成薬)やパクリタキセル(nab-パクリタキセル+ゲムシタビン)で起こりやすく、用量や治療期間が長くなるほどリスクが高まる傾向があります。 [1] [2]


よくある原因薬と発生頻度

  • オキサリプラチン(FOLFIRINOXの一部)

    • 感覚性のしびれ・チクチク(パレストジア)が治療中に高頻度でみられます。全グレードの神経障害が約70%前後、重度(グレード3–4)が1桁台で報告されています。 [3] [4]
    • 冷感で悪化する急性の喉の違和感(咽喉頭異感)や冷たい物で誘発されるしびれが特徴的です。 [3] [4]
  • パクリタキセル(アルブミン結合型、nab-パクリタキセル)+ゲムシタビン

    • 末梢神経障害はよく見られ、重度(グレード3)は一部で生じますが、グレード4(最重度)は稀とされています。 [5] [6]
    • 治療の中断や減量で、重度のしびれは約6割が軽快または消失に向かうと報告されています。 [5] [6]
  • 化学療法全般

    • 神経障害は抗がん薬全体でもよくある副作用で、薬剤・用量・期間により頻度が大きく変わります。 [7]
    • 発症は治療開始から数週間以降に増えやすく、累積投与量が多いほどリスクが上がります。 [1]

症状の特徴

  • 感覚症状が中心(ピリピリ、ジンジン、しびれ、痛み、冷感で悪化する違和感)。手指・足趾から始まり、進行すると「手袋靴下型」に広がります。 [8]
  • 日常生活への影響(細かい作業のしづらさ、ボタンかけの困難、歩行時の不安定)。重症化すると治療の減量・休薬が必要になることがあります。 [1]
  • 多くは治療終了後に改善傾向ですが、薬や投与量によっては長く残ることがあります。 [9] [10]

リスクを高める要因

  • 既存の神経障害、過去の神経毒性薬の使用、複数の神経毒性薬の併用。 [2]
  • 糖尿病、アルコール、喫煙、栄養不足(ビタミンB欠乏など)。 [2]
  • 高用量・長期投与での累積性が強いことが多いです。 [1]

いつ受診・相談すべき?

  • 新たなしびれ・痛みが出た、冷たい物で強く誘発される、生活に支障が出るなどのときは早めに主治医へ。重度(グレード3–4)が疑われる場合は一時中断や減量の判断が推奨されます。 [1]
  • 急性のオキサリプラチン関連症状(冷気で喉が締め付けられる感じ、呼吸しづらい感じ)は、冷刺激回避と投与調整で緩和が期待できます。 [3] [4]

管理・対策(予防と緩和)

治療薬の調整

  • 用量調整・休薬で症状の悪化を防ぐことが一般的です。重度のしびれでは改善まで休止し、再開時は減量します。 [1]
  • nab-パクリタキセルの重度しびれは、休薬・中断で約6割が軽快または消失に向かいます。 [5] [6]

生活・セルフケア

  • 冷刺激の回避(冷たい飲食物、冷気、冷水作業)でオキサリプラチンの急性症状軽減が期待できます。保温・手袋が有用です。 [3] [4]
  • 足元の安全対策(滑りにくい靴、段差に注意)、細かい作業の工夫(太いペン、ボタン補助具)。症状の記録(いつ、何をしたら悪化するか)も治療調整に役立ちます。 [8]

薬物療法(症状緩和)

  • 疼痛やしびれの緩和目的で、デュロキセチンやプレガバリンなどが使われることがあります。効果と副作用のバランスを主治医と相談して選択します。 [PM14]
  • 十分なエビデンスのある予防薬は限られ、現在も研究が進んでいます。 [PM10] [PM13]

期待できる経過とフォロー

  • 軽症は継続しながら様子を見ることもありますが、累積投与で悪化しやすいため、早期の申告が大切です。 [1]
  • 多くの人は治療後に改善しますが、長期に残る場合もあるため、リハビリや疼痛緩和の専門家と連携すると生活の質が保ちやすくなります。 [9] [10]

主な治療レジメンの比較(目安)

レジメン/薬剤神経障害の特徴重症の頻度の傾向備考
オキサリプラチン含有(FOLFIRINOX)冷刺激で誘発される急性症状+慢性の感覚障害全グレードは高頻度、重症は一部冷回避、投与調整で緩和 [3] [4]
nab-パクリタキセル+ゲムシタビン感覚性しびれ中心、強い痛みも重症は一部、最重度は稀休薬・減量で約6割が軽快/消失傾向 [5] [6]
抗がん薬全般薬剤・用量・期間で変動累積投与で増加リスク因子に注意 [7] [1] [2]

まとめ

  • 膵がんの化学療法では末梢神経障害は「比較的よくある」副作用で、オキサリプラチンやパクリタキセルでの頻度が高めです。 [1] [3] [5]
  • 早めの申告と用量調整・休薬が有効で、生活面では冷刺激の回避や安全対策が役立ちます。 [1] [4]
  • 症状緩和の内服(デュロキセチン、プレガバリンなど)も選択肢ですが、効果と副作用の相談が必要です。 [PM14]

疑問や不安があれば、いつでも主治医に相談して、治療の効果と生活の質のバランスを一緒に整えていきましょう。

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出典

  1. 1.^abcdefghij1743-Anti-cancer drug induced peripheral neuropathy(eviq.org.au)
  2. 2.^abcd1743-Anti-cancer drug induced peripheral neuropathy(eviq.org.au)
  3. 3.^abcdefOXALIPLATIN injection, solution OXALIPLATIN injection, solution(dailymed.nlm.nih.gov)
  4. 4.^abcdefOXALIPLATIN injection, solution OXALIPLATIN injection, solution(dailymed.nlm.nih.gov)
  5. 5.^abcdePACLITAXEL injection, powder, lyophilized, for suspension(dailymed.nlm.nih.gov)
  6. 6.^abcdPACLITAXEL PROTEIN-BOUND PARTICLES FOR INJECTABLE SUSPENSION (ALBUMIN-BOUND)- paclitaxel injection, powder, lyophilized, for suspension(dailymed.nlm.nih.gov)
  7. 7.^ab1743-Anti-cancer drug induced peripheral neuropathy(eviq.org.au)
  8. 8.^ab1743-Anti-cancer drug induced peripheral neuropathy(eviq.org.au)
  9. 9.^ab국가암정보센터(cancer.go.kr)
  10. 10.^ab국가암정보센터(cancer.go.kr)

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