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Medical illustration for 多発性骨髄腫治療で吐き気は起こりやすい?対策まとめ - Persly Health Information
Persly 医療専門チームPersly 医療専門チーム
2026年1月26日5分で読める

多発性骨髄腫治療で吐き気は起こりやすい?対策まとめ

要点:

多発性骨髄腫治療の吐き気は一般的?管理法は?

結論として、吐き気(悪心)は多発性骨髄腫の治療で比較的よくみられる副作用で、薬剤の種類によって頻度が異なります。 ボルテゾミブ(プロテアソーム阻害薬)では消化器症状が高頻度で、悪心・嘔吐がよく報告されています。 [1] 同様のデータは製剤別情報でも一貫しており、消化器障害は全体の約75%で観察され、悪心・嘔吐・食欲低下などが一般的です。 [2]

一方、メルファラン(移植前の高用量で用いられることがあるアルキル化薬)は、用量や投与方法により吐き気リスクが異なります。高用量メルファランでは遅れて出る悪心・嘔吐が問題となるため、予防的な制吐薬の組み合わせが推奨されます。 [PM14] アプレピタントやパロノセトロン、デキサメタゾン、場合によってはオランザピンを含む強化レジメンが有効とされています。 [PM15] [PM13]


吐き気が起こりやすい治療薬の例

  • ボルテゾミブ(VELCADEなど)
    悪心・嘔吐・下痢・便秘などの消化器毒性がよくみられます。全体の約75%が何らかの消化器症状を経験する報告があります。 [1] 同様の内容が別ソースでも確認されています。 [2]

  • メルファラン(特に高用量:自家移植前の前処置)
    遅発性の悪心・嘔吐が問題となりやすく、計画的な予防が重要です。パロノセトロン+アプレピタント+低用量デキサメタゾンの併用で、急性期・遅延期とも高い制御率が示されています。 [PM14] 標準的制吐にアプレピタントを追加することで完全制御率が改善したランダム化試験もあります。 [PM15]

  • 経口免疫調整薬(レナリドミド、ポマリドミド、タリドミドなど)
    一般に吐き気リスクは低〜中等度とされていますが、個人差があり、必要に応じて軽度の制吐薬で対処します。分類上は低〜最小リスク群に含まれる薬剤が多いです。 [3] [4]


どのくらいの頻度で起こるの?

  • ボルテゾミブ:消化器症状は約75%で経験され、その中に悪心・嘔吐が含まれます。頻度は投与スケジュールや併用薬で前後します。 [1] 同様の頻度は別の製品情報でも記載があります。 [2]

  • 高用量メルファラン:吐き気・嘔吐は遅延期も含めて問題となりやすいため、ガイドラインレベルの予防が推奨されます。適切なレジメンで急性期・遅延期とも70〜90%以上の制御率が報告されています。 [PM14] アプレピタント追加で完全制御率が有意に改善したエビデンスもあります。 [PM15]


吐き気の予防:基本方針

  • 治療開始前から予防的に制吐薬を使うことが推奨されます。リスクが高い薬剤(例:高用量メルファラン)では、5-HT3受容体拮抗薬(例:パロノセトロン)+NK1受容体拮抗薬(例:アプレピタント)+ステロイド(例:デキサメタゾン)の併用が標準的です。 [PM14] 必要に応じてオランザピンを加える強化レジメンも選択肢です。 [PM13]

  • 組み合わせ治療では、最も吐き気リスクが高い薬剤に合わせて制吐を設計します。これは多剤併用プロトコールの一般原則です。 [5]

  • 経口薬でリスクが低い場合は、必要時(頓用)中心での軽度制吐薬で十分なことが多いですが、遅延性悪心のリスクがある人にはデキサメタゾンの追加を検討する注記もあります。 [6]


吐き気が出たときの対処法

  • 薬での対策

    • 軽度〜中等度:5-HT3受容体拮抗薬(オンダンセトロン等)、必要に応じてメトクロプラミドなどの追加。推奨用量の上限に注意して使います。 [7]
    • 高度または遅延性:アプレピタントやパロノセトロン、デキサメタゾンの併用、場合によりオランザピン追加を検討します。 [PM14] [PM15] [PM13]
  • 生活の工夫

    • 少量ずつ頻回に食べる、油っこい・匂いの強い食品を避ける、冷たい食品で匂いを抑えるなどの工夫が役立ちます。一般的な対処として有用です。 [8]
    • 水分をこまめに摂取し、脱水を防ぎます。 [8]
    • 吐き気のピーク時間に合わせて服薬時間を調整することも効果的です。 [9]
  • 受診の目安

    • 24時間に複数回の嘔吐、飲食ができない、ふらつきや脱水徴候がある場合は早めに主治医へ連絡しましょう。重度の嘔吐は代謝異常や体力低下につながり、治療継続に支障を来すことがあります。 [5]

個別化のポイント

  • 治療薬の種類(ボルテゾミブ、カーフィルゾミブ、メルファラン、免疫調整薬など)と投与方法(静注か経口、単剤か併用)で吐き気の起こりやすさは変わります。最もリスクの高い薬剤に合わせて予防設計するのが基本です。 [5]

  • 過去の吐き気・乗り物酔い体質、年齢、性別、アルコール摂取歴などの個人要因で吐き気の出方に差が出ます。遅延性悪心のリスクがある人にはステロイド追加が必要となることがあります。 [6]


まとめ

多発性骨髄腫治療では、吐き気は比較的よくある副作用で、特にボルテゾミブや高用量メルファランで目立ちます。 [1] [2] 予防的な制吐薬の併用(5-HT3+NK1+ステロイド、必要に応じオランザピン)が有効で、急性期・遅延期とも高い制御率が期待できます。 [PM14] [PM15] [PM13] 治療は継続性が大切なので、吐き気は我慢せず早めに対策を相談してください。 [5]

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出典

  1. 1.^abcdBORTEZOMIB injection, powder, lyophilized, for solution(dailymed.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdVELCADE- bortezomib injection, powder, lyophilized, for solution(dailymed.nlm.nih.gov)
  3. 3.^7-Prevention of anti-cancer therapy induced nausea and vomiting (AINV)(eviq.org.au)
  4. 4.^7-Prevention of anti-cancer therapy induced nausea and vomiting (AINV)(eviq.org.au)
  5. 5.^abcd7-Prevention of anti-cancer therapy induced nausea and vomiting (AINV)(eviq.org.au)
  6. 6.^ab7-Prevention of anti-cancer therapy induced nausea and vomiting (AINV)(eviq.org.au)
  7. 7.^7-Prevention of anti-cancer therapy induced nausea and vomiting (AINV)(eviq.org.au)
  8. 8.^ab3100-Nausea and vomiting during cancer treatment(eviq.org.au)
  9. 9.^7-Prevention of anti-cancer therapy induced nausea and vomiting (AINV)(eviq.org.au)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。