メラノーマ治療で体重減少は起こりやすい?対策まとめ
要点:
メラノーマ治療で体重減少は起こりやすい?管理法と受診の目安
メラノーマ(皮膚がん)の治療中に食欲低下や体重減少がみられることは比較的よくあります。これは免疫療法(ニボルマブ、イピリムマブなど)や一部の分子標的薬で生じる副作用の一つとして知られており、食欲がわかない、少量しか食べられない、といった「食欲不振(アノレキシア)」が背景にあります。 [1] こうした食欲低下に対しては、小分けの食事・高カロリー高たんぱくの食品を少しずつ頻回に摂ることが推奨されます。 [1]
体重減少が起こる理由
- 食欲低下(アノレキシア): 免疫療法や併用療法の副作用で食欲が落ちることがあります。 [2]
- 疲労(倦怠感): 強い疲れで食事準備や摂取が難しくなることがあります。 [2]
- 治療関連の味覚変化や吐き気: これらは食事量の低下につながります。 [3]
免疫療法を含むレジメンの患者向け情報でも、「食事量が減る」「体重が落ちる時は栄養士へ相談」と明記されています。 [1] 同様の注意喚起は、イピリムマブ+ニボルマブ併用療法でも示されています。 [2]
日常でできる食事・栄養の工夫
- 少量を頻回に: 1日3食にこだわらず、小さな食事や間食をこまめに摂る方法がおすすめです。 [1]
- 高カロリー・高たんぱく: ヨーグルト、卵、豆腐、ナッツ、チーズ、プロテイン飲料、オイルを活用して効率よく栄養を補給しましょう。 [1] [3]
- 食事中の過度な水分は控えめに: 食事時の大量の水分摂取は満腹感を早めるため、食事とは時間をずらして水分補給するのが一案です。 [1]
- 冷たい食品やにおいの少ないもの: 吐き気があるときは、においの強くない冷たい食べ物が比較的食べやすいことがあります。 [3]
- 味の変化への対応: 味覚が変わる場合は、レモンやハーブで風味調整、温度を変えてみるなど工夫してみてください。 [3]
- 専門家へ相談: 体重が減り続く・食事がつらいときは、栄養士に相談して個別に調整された食事プランを作りましょう。 [1] [2]
受診の目安と警戒すべきサイン
- 短期間での体重減少: 2〜4週間で体重の5%以上の減少があるときは、治療チームへ相談が望ましいです。状況により、薬剤調整や支持療法(制吐薬、ステロイドの短期使用、胃腸症状の評価など)が検討されます。 [3]
- 食欲低下に加えて症状が強い: 吐き気・嘔吐、下痢、強いだるさ、発熱、脱水のサイン(口の渇き、尿量低下、めまい)がある場合は、早めの受診が推奨されます。 [3]
- 免疫関連有害事象の可能性: 免疫療法では、腸炎や肝炎、内分泌障害などの免疫関連有害事象が隠れていることがあり、体重減少の裏にこうした合併症が潜む場合があります。症状が急速に悪化する、継続するときは受診してください。 [4]
栄養サポートの活用
- 栄養補助飲料: 食事量が少ない時は、エネルギー・たんぱく質が補える栄養飲料を間食として取り入れましょう。 [3]
- 個別の栄養プラン: 体重や症状に合わせ、食品の形(固形→ソフト→ペースト)、食事時間、補助食品の使い方を栄養士が最適化します。 [3]
- 体重の定期チェック: 自宅で数日ごとに体重を測り、変化を記録して治療チームと共有すると、早期の対策につながります。 [5]
よくある質問と回答
- Q: 免疫療法で体重が減ったら治療中止が必要ですか?
A: 必ずしも中止が必要とは限りません。症状の程度に応じて、食事調整・支持療法・一時休薬など複数の選択肢があります。主治医へ状況を詳しく伝えましょう。 [3] - Q: 具体的な食事の例は?
A: 朝は卵とヨーグルト、間食にナッツやチーズ、昼は豆腐や鶏肉のやわらかい料理、夕は白身魚やひき肉料理、必要に応じて栄養補助飲料を追加する、などが取り入れやすいです。 [3] [1] - Q: どのタイミングで栄養士に相談すべき?
A: 体重減少が続く、食事量が著しく減る、食事の準備が負担と感じたときは、早めの相談が望ましいです。 [1] [2]
まとめ
メラノーマ治療では食欲低下に伴う体重減少は起こりうる副作用であり、小分け・高栄養の食事、食事時の水分調整、栄養補助の活用、栄養士への相談が有効です。 [1] [2] 体重が短期間で明らかに減る、消化器症状が強い、全身状態が悪化する場合は、免疫関連有害事象の可能性も含めて早めに医療機関へ相談してください。 [4] 支持療法と栄養サポートを適切に組み合わせることで、治療継続と生活の質の維持が期待できます。 [3]
関連する質問
出典
- 1.^abcdefghijPatient information - Melanoma adjuvant - Nivolumab - weight based dosing(eviq.org.au)
- 2.^abcdefPatient information - Melanoma metastatic - Ipilimumab and nivolumab(eviq.org.au)
- 3.^abcdefghijkManaging Treatment Side Effects(stanfordhealthcare.org)
- 4.^ab3469-Melanoma adjuvant nivolumab (weight based dosing) SUPERSEDED(eviq.org.au)
- 5.^↑Dieta e alimentazione durante il trattamento del carcinoma del capo e del collo(mskcc.org)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。