メラノーマ治療でしびれは起こる?対処法まとめ
メラノーマ治療によるしびれは一般的?管理方法は?
メラノーマ(皮膚悪性黒色腫)の治療では、手足のしびれ・ピリピリ感などの末梢神経障害(ニューロパチー)が比較的よく見られる副作用と考えられます。これは特にプラチナ系、タキサン系、ビンカアルカロイドなどの抗がん剤で多く、投与量や期間に比例して起こりやすく、治療の中断や減量が必要になることもあります。 [1] 末梢神経障害は指先や足先から左右対称に出る感覚異常が典型で、進むと“手袋・靴下”様の分布で手足全体に広がることがあります。 [2] 多剤併用で治療を受ける人の約4割が抗がん剤誘発性末梢神経障害を経験するという推定もあります。 [3] 代表的な原因薬剤として、プラチナ系、タキサン系、ビンカアルカロイド、サリドマイド系、プロテアソーム阻害薬、さらに抗体薬物複合体や免疫チェックポイント阻害薬なども含まれます。 [4]
どの治療で起こりやすいか
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古典的な抗がん剤(化学療法)
用量依存性で累積的に悪化しやすく、治療開始から数週間〜数か月で発症することが一般的です。 [1] しびれは指先・足先の左右対称の感覚障害として出ることが多いです。 [2] -
免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬)
まれですが、手足のしびれや感覚低下が起こることがあります。生活の工夫や薬で症状緩和が可能で、悪化する場合は医師に連絡が必要です。 [5] 手足がしびれる際は転倒防止の靴選びや温かい防寒も役立ちます。 [6] 悪化するしびれ、細かい作業の困難、歩行の不安定などがあれば受診のサインです。 [7] -
分子標的治療(BRAF/MEK阻害薬など)
神経毒性は頻度としては低めですが、多発根神経障害などの神経学的有害事象が起こる報告があります。 [PM13]
発症のタイミングと回復
- 抗がん剤によるしびれは治療開始後数週間で出現しうる一方、初回投与で現れることもあります。 [1]
- 症状は用量・累積投与量に関連し、減量や休薬で改善を目指すことがあります。 [1]
- 一部の薬剤では、発症までの期間や重症度が解析されており、多くは感覚症状が主体です。 [8] 症状はフォロー時点で一定割合が回復することも報告されています。 [8]
生活でできる対策(セルフケア)
- 定期的な軽い運動(血流改善とバランス維持に役立ちます)。 [6]
- 禁煙・節酒(神経への負担軽減につながります)。 [6]
- 防寒対策(手袋・暖かい靴下で冷えを避ける)。 [6]
- やけど予防や転倒予防の工夫(温度確認、滑りにくい靴、かかとをしっかり支える靴)。 [9]
- 鍼灸の検討(症状緩和の一助として考えられます)。 [9]
症状が悪化する、細かい作業が難しくなる、歩行が不安定になる場合は早めに主治医へ相談することが推奨されます。 [7]
医療的な管理(病院での対処)
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グレード評価と原因薬の見直し
重症度に応じて、投与量の調整、投与間隔の延長、休薬が検討されます。 [1] しびれが生活機能に影響する場合、減量や中止が必要になることがあります。 [1] -
薬物療法(症状緩和)
痛みやピリピリ感が強い場合、神経痛に用いる薬(例:ガバペンチノイド、SNRIなど)が処方されることがありますが、適応や併用薬との関係で選択は個別化されます。 医療者が症状緩和のための薬を提供できるという点は押さえておきましょう。 [5] -
免疫関連有害事象の評価
免疫療法で神経症状が出た場合、免疫関連の末梢神経障害としての評価・管理が必要になり、神経内科の関与やステロイド治療が検討されることがあります(重症度に応じて対応が異なります)。 [10]
受診の目安(こんなときはすぐ相談)
- しびれ・痛みが短期間で悪化する、または日常生活に支障が出てきた。 [7]
- ボタンが留められない、ペンが持ちにくいなど細かい動作が困難になった。 [7]
- 地面の感覚が分かりにくい、ふらつくなど歩行が不安定。 [7]
まとめ
- メラノーマ治療では、抗がん剤を中心に末梢神経障害によるしびれが比較的よく起こり、用量や累積投与量に関連します。 [1] 感覚主体の左右対称のしびれが典型で、多剤併用では約4割で経験するとの推計があります。 [2] [3]
- 免疫療法や一部の分子標的薬でもまれに神経症状が起こり得ます。 [5] [PM13]
- 生活の工夫と早期相談、必要に応じた投与調整や薬物療法で、症状コントロールを目指すことが一般的です。 [1] [6] [5]
関連する質問
出典
- 1.^abcdefgh1743-Anti-cancer drug induced peripheral neuropathy(eviq.org.au)
- 2.^abc1743-Anti-cancer drug induced peripheral neuropathy(eviq.org.au)
- 3.^ab1743-Anti-cancer drug induced peripheral neuropathy(eviq.org.au)
- 4.^↑1743-Anti-cancer drug induced peripheral neuropathy(eviq.org.au)
- 5.^abcdManaging Your Immunotherapy Side Effects(mskcc.org)
- 6.^abcdeManaging Your Immunotherapy Side Effects(mskcc.org)
- 7.^abcdeManaging Your Immunotherapy Side Effects(mskcc.org)
- 8.^ab1743-Anti-cancer drug induced peripheral neuropathy(eviq.org.au)
- 9.^abManaging Your Immunotherapy Side Effects(mskcc.org)
- 10.^↑1743-Anti-cancer drug induced peripheral neuropathy(eviq.org.au)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。