夜間発汗はがんでよくある症状?原因と対策
要点:
夜間発汗はがんでよくある症状?原因と対策
夜間発汗(寝ている間に寝具や衣類がびっしょり濡れるほどの発汗)は、がんの症状として起こることがありますが、がん全体で「とても一般的」とまでは言い切れません。一部のがん(特にリンパ腫)では比較的みられますが、がん治療や更年期、感染症、薬剤など非がんの原因も少なくありません。 [1] 夜間の暑い環境や布団の掛けすぎで汗をかく場合は、医学的な「夜間発汗」とは区別されます。 [2]
夜間発汗が「がん」で起きる頻度
- リンパ腫では夜間発汗が知られた症状のひとつです。 [1]
- がん患者全体では夜間発汗の有病率は報告により幅があります(複数のがん種・進行度でみると10〜50%程度とされる研究があります)。 [PM13]
- 一方で、がん全般において「高熱・夜間発汗・体重減少」は常に起こるわけではなく、頻度は決して高くありません。 [3]
受診の目安(見逃したくないサイン)
- 体重減少(約6か月で10%以上)を伴うほどのびしょ濡れの夜間発汗は、早めの受診がすすめられます。 [4]
- 夜間発汗に加えて痛み・せき・下痢など他の症状が続く場合も医療機関で評価が必要です。 [5] [6]
- 室温や寝具の影響では説明しづらい、繰り返す強い夜間発汗は原因検索の対象になります。 [2]
主な原因(がん以外も)
-
がん関連
- リンパ腫は夜間発汗を起こしやすいがんです。 [1]
- 一部の進行がんでは全身の炎症・サイトカインの影響で夜間発汗がみられることがあります。 [PM13]
-
がん治療の影響
-
更年期(閉経周辺期)
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感染症
- 結核などの慢性感染症は発熱と夜間発汗を伴うことがあります(医療機関での検査が必要)。 [PM15]
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薬剤
- 一部の鎮痛薬(オピオイド)やホルモン関連薬、アロマターゼ阻害薬などが発汗・ほてりを誘発することがあります。 [9]
-
その他
- 甲状腺機能異常、自律神経の不調、睡眠時無呼吸、精神的ストレスなども原因になります。 [PM15]
診断の進め方
- 問診・診察:汗の程度、発熱の有無、体重変化、リンパ節の腫れ、せき・痛み・下痢などの同伴症状を確認します。 [5] [6]
- 環境要因の切り分け:室温・寝具・寝間着の調整でも改善しないかを確認します。 [2]
- 検査:必要に応じて血液検査、画像検査、感染症検査(例:結核)、ホルモン検査などを行います。 [PM15]
生活でできる対策
- 寝室の温度調整:窓を開ける、扇風機やサーキュレーターで空気を動かすなどで暑さを軽減します。 [10]
- 通気性の良い衣類:ゆったりした綿素材のパジャマや吸湿発散性の寝具を選びます。 [10]
- 呼吸法:深くゆっくりした呼吸はほてりの不快感を和らげることがあります。 [10]
- 刺激物を控える:就寝前のアルコール、辛い食べ物、カフェインは発汗を悪化させることがあります。 [PM17]
- 体重・ストレス管理:適度な運動やリラクゼーションで自律神経の安定を助けます。 [PM17]
医療でのマネジメント
- 原因治療が基本:感染症や内分泌異常があれば、その治療が最優先です。 [PM15]
- 更年期様の発汗への薬物療法(非ホルモン)
- ホルモン療法が使えない場合、特定の抗うつ薬、ガバペンチン、クロニジンなどが選択肢になることがあります。 [PM17]
- がん治療関連の症状緩和
- 乳がん・前立腺がん治療後のほてり・夜間発汗には、薬物療法と認知行動療法、マインドフルネス、ヨガ、睡眠衛生など非薬物療法の併用が役立つことがあります。 [PM17]
- 難治性のケース
- 進行がんに伴う持続的な夜間発汗では、症状緩和の専門的介入が検討されることがあります(例:症例報告でカンナビノイドの有効例が示されています)。 [PM13]
受診のタイミングと注意点
- びしょ濡れになるほどの発汗が繰り返し、体重減少(6か月で10%以上)や発熱、痛み・せき・下痢などが続く場合は、早めの受診が望ましいです。 [4] [5] [6]
- 閉経後長く経ってから夜間発汗が新たに始まる場合は、評価を受けることが推奨されます。 [5]
- 室温や寝具の見直しで改善しない強い発汗は、原因検索の対象です。 [2]
まとめ
- 夜間発汗は、リンパ腫など一部のがんでみられますが、がん全体で常に多い症状ではありません。 [1] [3]
- がん治療に伴うホルモン変化や更年期、感染症、薬剤など、非がんの原因も多いため、症状の組み合わせ(体重減少・発熱など)とともに評価することが大切です。 [7] [8] [1] [4] [5]
- 生活の工夫で和らぐ場合もありますが、強い夜間発汗が続く場合は医療機関での確認をおすすめします。 [10] [5]
参考:原因と特徴の比較
| 区分 | 代表的原因 | 伴いやすい症状 | ポイント |
|---|---|---|---|
| がん | リンパ腫、進行がん | 体重減少、発熱、倦怠感 | 強い夜間発汗+体重減少は受診推奨 [4] |
| がん治療 | 放射線・化学療法・ホルモン治療・卵巣/精巣摘出 | ほてり、発汗、睡眠障害 | 乳がん・前立腺がんで多い [7] [8] [1] |
| 更年期 | 閉経周辺期 | ほてり、気分変化、睡眠障害 | 非ホルモン薬や生活対策が有用 [PM17] |
| 感染症 | 結核など | 発熱、咳、体重減少 | 検査で原因特定が重要 [PM15] |
| 薬剤 | オピオイド、アロマターゼ阻害薬など | 発汗、ほてり | 内服歴の確認が鍵 [9] |
| 環境 | 室温・寝具 | 発汗のみ | 温度・寝具調整で軽快 [2] |
最近、寝汗がどのくらいの頻度で起きていて、体重減少や発熱など他の症状はありますか?
追加で気になることがあれば、いつでもパーソリにご相談ください。
関連する質問
出典
- 1.^abcdefghiCancer treatment: dealing with hot flashes and night sweats: MedlinePlus Medical Encyclopedia(medlineplus.gov)
- 2.^abcdeNight sweats Causes - Mayo Clinic(mayoclinic.org)
- 3.^ab국가암정보센터(cancer.go.kr)
- 4.^abcd국가암정보센터(cancer.go.kr)
- 5.^abcdefNight sweats When to see a doctor(mayoclinic.org)
- 6.^abcNight sweats When to see a doctor(mayoclinic.org)
- 7.^abcCancer treatment: dealing with hot flashes and night sweats: MedlinePlus Medical Encyclopedia(medlineplus.gov)
- 8.^abcdeCancer treatment: dealing with hot flashes and night sweats: MedlinePlus Medical Encyclopedia(medlineplus.gov)
- 9.^abTratamiento del cáncer: cómo lidiar con los bochornos y la sudoración nocturna: MedlinePlus enciclopedia médica(medlineplus.gov)
- 10.^abcdCancer treatment: dealing with hot flashes and night sweats: MedlinePlus Medical Encyclopedia(medlineplus.gov)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。