Medical illustration for 米国NIHの資料に基づく | セルトラリンの副作用として体重減少は起こり得ますか、起こる場合の頻度はどのくらいですか? - Persly Health Information
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2026年2月19日5分で読める

米国NIHの資料に基づく | セルトラリンの副作用として体重減少は起こり得ますか、起こる場合の頻度はどのくらいですか?

要点:

セルトラリンでは食欲低下に伴う体重減少が起こり得ますが、成人では頻度は高くなく、体重への影響は概して軽微です。小児・思春期では体重減少が問題となることがあり、身長・体重の定期的なモニタリングが推奨されます。具体的な発生率の一律の数値は限られていますが、忍容性はおおむね良好です。

セルトラリンで体重減少は起こり得ます。一般的には大きな変動は少ないとされますが、食欲低下などを伴って一部の方で体重が減ることがあります。特に小児・思春期では食欲低下と体重減少が問題となることがあり、成長のモニタリングが推奨されています。 [1] [2]


セルトラリンと体重変化の全体像

  • 短期〜中期では体重への影響が小さいことが多い:比較的古い大規模試験の集積では、セルトラリンは心拍・血圧・検査値への明らかな影響が少なく、体重への有意な影響も限られていました。 [3]
  • SSRI全体では「食欲の変化→体重減少または増加」があり得る:同じ系統の薬(SSRI)では、食欲変化に伴い体重が減る人もいれば、逆に増える人もいます。 [4]

年齢別のポイント

  • 成人:多くの研究で、セルトラリンは長期的に見ても体重変化が大きくない、もしくはプラセボ(偽薬)と大差がない傾向が示されています。個人差はありますが、体重減少は起こり得ても頻度は高くないと考えられます。 [3]
  • 小児・思春期:食欲低下と体重減少が明確に注意点として記載されており、成長(身長・体重)の定期的なチェックが推奨されています。 [1] [2]

「頻度」はどのくらい?

現行の公的情報や大規模レビューでは、セルトラリン単独で「体重減少」という副作用の具体的な発生率(%)を一律に示した数字は限られています。ただし、セルトラリンの忍容性はおおむね良好で、個別の副作用が10%を超える頻度で目立つことは少ないという開発初期の臨床試験まとめがあり、体重減少が高頻度とは言いにくい状況です。 [3]
一方で、SSRI全体としては食欲変化により体重が減るケースがあることが一般情報として示されていますが、これも「起こり得る」レベルの記載で、具体的頻度の共通値は示されていません。 [4]


他の抗うつ薬との比較のヒント

  • メタ解析では、体重増加が目立ちやすい薬(例:ミルタザピン、パロキセチン)や、短期的に体重減少が起こりやすい薬(例:フルオキセチン)など、薬剤ごとの傾向差が示唆されています。セルトラリンは体重面では中立〜軽微な変化にとどまることが多い薬として位置づけられます。 [5]
  • ただし、個人差や治療期間、もともとの体重や食事・活動量、合併症によって変化は大きく異なり得ます。 [5]

実際の対処・モニタリングのコツ

  • 開始後1〜3カ月は、週1回程度の体重チェックをすると変化に気づきやすいです。
  • 食欲低下が続く、2〜3%以上の体重減少が数週間で見られる、ふらつきや倦怠感が強いといった場合は、かかりつけに相談しましょう。用量調整や内服タイミングの見直しなどで改善することがあります。
  • 小児・思春期では、身長・体重の成長曲線の定期確認が推奨されます。 [1] [2]

まとめ

  • 体重減少はセルトラリンで起こり得ますが、成人では頻度は高くないと考えられます。 [3]
  • SSRI全体として食欲変化に伴う体重の増減は起こり得るため、体重と食欲の観察は役立ちます。 [4]
  • 小児・思春期では食欲低下と体重減少がより問題になりやすく、成長の丁寧なモニタリングが必要です。 [1] [2]

参考データ抜粋(要点)

  • セルトラリンの長期安全性:重大な安全性問題は少なく、体重への大きな影響も乏しい傾向。 [3]
  • SSRIの一般的な副作用:食欲変化→体重減少または増加があり得る。 [4]
  • 小児での注意:食欲低下と体重減少が起こり得るため、成長のモニタリング推奨。 [1] [2]
  • 抗うつ薬全体の体重影響:薬剤により差あり、セルトラリンは中立〜軽微な変化が多い。 [5]

よくある質問Q&A

  • Q. セルトラリンを飲み始めてから食欲が落ち、少し痩せました。続けても大丈夫?
    A. 軽度の食欲低下や体重減は起こり得ますが、短期間での大幅な減少(例:2〜3%以上/数週間)は受診の目安です。生活面の工夫(こまめな軽食、たんぱく質・エネルギー補給、適度な運動)で補えることもあります。深刻な減少や体調不良があれば主治医に相談しましょう。 [4]

  • Q. 子どもがセルトラリンを服用中です。体重が気になります。
    A. 小児では食欲低下と体重減少が問題化しやすく、定期的な身長・体重チェックが推奨されます。気になる変化があれば早めに主治医へ相談してください。 [1] [2]


参考表:体重への影響に関する要点(概要)

項目セルトラリンSSRI全般小児・思春期での注意
体重減少の可能性起こり得るが頻度は高くない傾向食欲変化により増減あり食欲低下と体重減少が起こり得る
頻度の目安個別の一律な%は限定的、忍容性はおおむね良好共通の%は示されにくい成長モニタリングが推奨
実務上の対応体重・食欲を定期観察、気になる場合は相談生活調整と定期チェック身長・体重の定期測定と早期相談

出典要点:セルトラリンの忍容性・体重影響(長期で大差少) [3]、SSRIの食欲変化と体重増減の可能性 [4]、小児での食欲低下と体重減少への注意 [1] [2]、薬剤間での体重影響差のメタ解析 [5]


📝 小さな体重変化は個人差の範囲に入ることもありますが、短期間でのはっきりした減少や体調の変化があるときは、無理せず主治医に相談してくださいね。

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出典

  1. 1.^abcdefgSertraline: MedlinePlus Drug Information(medlineplus.gov)
  2. 2.^abcdefgSertralina: MedlinePlus medicinas(medlineplus.gov)
  3. 3.^abcdefToleration and safety of sertraline: experience worldwide.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  4. 4.^abcdefSelective serotonin reuptake inhibitors (SSRIs)(mayoclinic.org)
  5. 5.^abcdAntidepressants and body weight: a comprehensive review and meta-analysis.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。