
米国NIHの資料に基づく | セルトラリンの副作用に頻尿は含まれますか?もしあるなら発生頻度や仕組み、注意すべき症状と受診の目安、対処法を教えてください。
セルトラリンでは頻尿(排尿回数増加)が副作用として起こることがあり、頻度はまれ〜ときどきです。セロトニンによる膀胱・尿道括約筋の調節変化や併用薬・個人差が関与します。尿が出ない、強い下腹部痛、血尿や発熱があれば早急に受診し、水分・カフェインの調整、排尿習慣の見直し、用量や服用時間の相談などで対処します。
セルトラリンで「頻尿」が起こることはあります。頻度としては一般的ではなく、まれ〜ときどき見られる尿路症状の一つとして報告されています。 セレクティブ・セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)全般では、排尿回数の増加(micturition frequency)、尿失禁、排尿困難、尿閉、排尿時の不快感(排尿痛)などの尿路系副作用が報告されており、頻尿(多尿・排尿回数増加)は「ときどき(infrequent)」に含まれることがあります。 [1] SSRIの使用者全体では、急性尿閉の発生は非常にまれ(約0.025%)とされ、尿路症状は用量や個人差の影響を受けます。 [2]
発生頻度の目安
- ときどき報告される尿路症状:排尿回数増加(頻尿)、尿失禁、排尿困難などが「不頻(infrequent)」に分類されます。 [1]
- きわめてまれな症状:尿閉(尿が出にくくなる・出ない)がSSRI全体でまれに生じうるとされ、系統的レビューでは発生率が約0.025%と推定されています。 [2]
なぜ起こるのか(仕組み)
- セロトニンの影響:セルトラリンはセロトニンの働きを高めますが、膀胱や尿道括約筋の調節にもセロトニン系が関与しており、感覚過敏や収縮・弛緩のバランス変化が起こると排尿回数の増加や排尿困難につながることがあります。 [2]
- 個人差と併用薬:前立腺肥大、神経因性膀胱、抗コリン薬・抗ヒスタミン薬などの併用、カフェイン摂取などがあると、症状が出やすくなることがあります。 [2]
注意すべき症状(危険サイン)
以下の症状がある場合は、薬による一過性の副作用を超えて対応が必要な可能性があります。
- 尿が出にくい、下腹部の張りや痛み、尿が全く出ない(尿閉)。これは緊急対応が必要です。 [2]
- 血尿、発熱や腰背部痛(腎盂腎炎など別の病気の可能性)。 [1]
- 尿失禁が急に悪化して日常生活に支障が出る。 [1]
受診の目安
- すぐに受診(救急含む):尿がほとんど出ない、強い下腹部痛や張り、発熱や血尿を伴う場合。 [2] [1]
- 数日以内に受診:頻尿が数日以上続き、睡眠や生活に支障が出ている場合、あるいは排尿時痛や残尿感を伴う場合(膀胱炎などの鑑別が必要)。 [1]
- 定期診察で相談:軽い頻尿が始まって間もなく、水分・カフェイン調整で改善傾向がある場合でも、開始時期や用量、他の副作用の有無を医師に共有すると安心です。 [2]
対処法(自宅でできること)
- 水分と刺激物の調整:寝る2–3時間前の多量飲水を控え、カフェイン・アルコールを減らすと症状が落ち着くことがあります。 [2]
- 排尿習慣の見直し:こまめにトイレに行きすぎると「膀胱が小さくなる」ように感じることがあります。2–3時間おきの定時排尿を意識して過度な促しを避けます。 [2]
- 用量やタイミングの相談:症状が続く場合、医師と用量調整や内服時間の変更(朝服用にするなど)、別の薬への切り替えを検討することがあります。 [2]
- 併用薬の見直し:抗コリン薬、抗ヒスタミン薬、三環系抗うつ薬など、排尿に影響する薬の併用があれば医師・薬剤師に相談してください。 [2]
よくあるQ&A
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Q. 頻尿は自然に治まりますか?
セルトラリン開始初期の体慣らしの段階で出た軽い頻尿は、数日〜数週間で落ち着くことが多いです。個人差があるため、生活に支障が続く場合は早めに相談しましょう。 [2] -
Q. ほかのSSRIでも同じですか?
SSRI全般で尿路症状は「まれ〜ときどき」みられますが、個人の反応には差があり、薬を変更すると改善する場合もあります。 [2]
まとめ
- セルトラリンで頻尿(排尿回数増加)が起こることはあり、頻度はときどき~まれです。 [1]
- 尿閉や血尿、発熱、強い痛みなどがあれば早急に受診を。 [2] [1]
- 生活調整や用量調整で改善することが多く、続く場合は医療機関で評価・対策を検討します。 [2]
もし今まさに頻尿が気になっているなら、いつから・1日の回数・夜間回数・水分とカフェイン量・併用薬・発熱や排尿痛の有無をメモして受診時に伝えると、原因の切り分けがスムーズになります。 [2] [1]
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出典
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。


