Medical illustration for PubMedの資料に基づく | セルトラリンの副作用としてめまいはどの程度の頻度で起こり、発現しやすい時期や受診の目安となる症状は何ですか? - Persly Health Information
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2026年2月19日5分で読める

PubMedの資料に基づく | セルトラリンの副作用としてめまいはどの程度の頻度で起こり、発現しやすい時期や受診の目安となる症状は何ですか?

要点:

セルトラリンによるめまいは比較的よくみられますが、多くは軽度で、服用開始直後や増量直後に出やすく数週間で軽減することが多いです。SSRIの中では相対的にリスクは低めながら、急な中止や連続の飲み忘れで離脱性のめまいが起こりえます。失神・胸痛・神経症状、持続する嘔吐や聴力変化、急速な悪化があれば速やかに受診してください。

セルトラリンで「めまい」は比較的よくみられる副作用のひとつです。一般的には軽度で一過性のことが多く、開始初期〜用量調整直後に出やすく、数週間で落ち着くことがあります。 [1] 高齢の方ではSSRIの中でセルトラリンはめまい発現リスクが比較的低い部類ですが、ゼロではありません。 [2]


副作用としての「めまい」の頻度

  • 全体像:セルトラリンは臨床試験でも忍容性が良好とされ、副作用による中止率は低い薬です。 [1]
  • 比較的な頻度:高齢者を含む比較研究では、SSRI/SNRIの中でセルトラリンの「めまい」リスクはプラセボとほぼ近い低水準(相対リスク約1.14)と報告されています。 [2]
  • 短期試験での傾向:用量と投与スケジュールに副作用頻度が相関し、50 mg開始で2週ごとに漸増するレジメンでは、個々の副作用が10%を超えない低頻度でした。 [1]

発現しやすい時期

  • 開始初期(導入期):服用開始後の数日〜数週間が最も出やすいタイミングで、身体が薬に慣れるにつれて軽減することが多いです。 [1]
  • 用量を上げた直後:漸増直後に一時的な「めまい」やふらつきが出ることがあります。 [1]
  • 中止・飲み忘れ時(離脱):突然の中止や複数回の飲み忘れでは、めまいが離脱症状として目立ちやすいことが知られており、頭のわずかな動きで悪化する「浮遊感」様のめまいが出ることがあります。 [3] 短時間作用のSSRIで目立ちやすい現象としてセルトラリンでも起こりえます。 [3]

受診の目安となる危険サイン

以下の症状がある場合は、速やかな受診が目安になります。

  • 失神(気を失う)や前失神感、胸痛、呼吸困難、強い動悸などの全身症状を伴う場合。 [4]
  • 片側の脱力・しびれ、言葉がもつれる、歩けないほどのふらつき、激しい頭痛、視力の急変(複視)など、神経学的異常を示唆する症状がある場合。 [4]
  • 嘔吐が止まらない、めまいが持続して日常生活に支障、聴力の急な変化がある場合。 [4] [5]
  • 新規に薬を開始・増量した直後でめまいが急速に悪化する場合や、薬を急にやめた・数回連続で飲み忘れた後にめまいが強い場合。 [1] [3]

自宅での対処法と予防のコツ

  • 姿勢の工夫:立ち上がりをゆっくり、急な頭位変換を避けると症状が軽くなることがあります。
  • 水分と食事:脱水や空腹で悪化することがあるため、十分な水分補給と規則的な食事を心がけましょう。
  • 服用タイミング:眠気やふらつきが目立つ場合は、就寝前の服用が合うことがあります(主治医と相談)。 [1]
  • 用量調整:症状が気になる時期は、用量の漸増をゆっくりにすると忍容性が改善することがあります。 [1]
  • 急な中止の回避:自己判断での突然の中止は避け、段階的に減量することで離脱によるめまいを予防できます。 [3]

表:SSRI/SNRIにおける「めまい」相対リスクの比較(高齢者試験の傾向)

薬剤めまいの相対リスク(プラセボ基準)備考
セルトラリン約1.14(低め)効果と安全性のバランスが良好
フルオキセチン約1.31(低め)比較的忍容性良好
シタロプラム/エスシタロプラム/パロキセチン約1.4〜1.7中等度のリスク
ベンラファキシン約2.94(高め)SNRIで高リスク
ドルキセチン約3.18(高め)SNRIで高リスク

上表は複数試験のネットワークメタ解析からの概略で、セルトラリンは相対的に「めまい」が少なめの群に位置しますが、個人差があり実臨床では注意が必要です。 [2]


まとめ

  • 頻度:セルトラリンの「めまい」は一般的に軽度で、他剤と比べると比較的少なめとされます。 [2]
  • 時期:開始直後・増量直後に出やすく、数週間で慣れることが多い一方、急な中止・連続飲み忘れで離脱性のめまいが起こりえます。 [1] [3]
  • 受診の目安:失神や神経症状、著しい悪化、嘔吐の持続、聴力変化などを伴う場合は受診が推奨されます。 [4] [5]

ご自身では、最近の用量変更や飲み忘れの有無、症状が出るタイミング(立ち上がり時・頭位変換時など)をメモしておくと、診察時に原因や対策を立てやすくなります。 [1] [3]

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出典

  1. 1.^abcdefghijToleration and safety of sertraline: experience worldwide.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdComparative efficacy and safety of selective serotonin reuptake inhibitors and serotonin-norepinephrine reuptake inhibitors in older adults: a network meta-analysis.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcdefA possible explanation for dizziness following SSRI discontinuation.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  4. 4.^abcdDizziness When to see a doctor(mayoclinic.org)
  5. 5.^abDizziness: MedlinePlus Medical Encyclopedia(medlineplus.gov)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。