
米国NIHの資料に基づく | ロサルタンの副作用として皮疹はどのくらいの頻度で起こりますか?
要点:
ロサルタンの副作用としての皮疹は、臨床試験では合剤(ロサルタン+ヒドロクロロチアジド)で約1.4%と報告され、全体としてはまれ〜やや稀です。単剤でも皮膚症状は稀に見られ、重篤な反応(血管浮腫や血管炎など)は非常に稀です。強い腫れや呼吸困難、広範な発疹があれば早急に受診してください。
ロサルタン(降圧薬、ARB)の副作用としての皮疹(発疹)は、臨床試験データではおおむね「まれ〜やや稀」な頻度で報告されています。具体的には、ロサルタンとヒドロクロロチアジドの合剤(ヒザール)を用いた高血圧の臨床試験で「皮疹」が約1.4%で報告されています。 [1] 同様の添付文書記載では、皮疹が皮膚・皮下組織の有害事象として挙げられています。 [2]
皮疹の頻度の目安
- 臨床試験での数値: ロサルタン+ヒドロクロロチアジド(ヒザール)で皮疹1.4%。 [1]
- ロサルタン単剤での傾向: 消費者向け・医療者向けの添付文書では皮膚症状(皮疹、掻痒、光過敏など)が稀に報告されていますが、具体的な百分率は一部資料で明示されていません。 [3] [4]
- 重篤な皮膚反応: 非常に稀ですが、顔面の腫れを伴う血管浮腫(アンジオエデマ)や血管炎(ヘノッホ・シェーンライン紫斑など)が報告されています。 [3] [5]
データ比較表
| 項目 | 薬剤/資料 | 皮疹の記載 | 頻度 |
|---|---|---|---|
| 臨床試験での皮疹 | ロサルタン+HCTZ(ヒザール) | 皮疹(Skin: Rash) | 約1.4%(高血圧試験) [1] |
| ロサルタン単剤 | コザール添付文書(医療者向け) | 皮疹、掻痒、光過敏などの皮膚症状 | “稀”の範囲で記載(具体的頻度の明示は限定的) [3] |
| 安全性の補足 | コザール添付文書(両者向け) | 稀な血管浮腫、血管炎など | 非常に稀だが注意喚起あり [3] [5] |
光過敏性(光線過敏)の注意点
- ARBクラスと光過敏: ロサルタンでは日光や紫外線で悪化する皮膚反応(光過敏性)が報告されることがあり、同クラス(ARB)薬の中でも相関が示唆された解析があります。 [6]
- 臨床的な意味: 屋外活動や強い日光曝露で悪化する赤み・発疹・ヒリつきがあれば、薬剤性の可能性を考慮して早めに相談するのが望ましいです。 [6]
実務的な対応と目安
- 軽度の皮疹: かゆみを伴う軽度の発疹は、数日〜1週間の経過観察や保湿、必要に応じて抗ヒスタミン内服などで改善することがありますが、持続・悪化する場合は受診が推奨されます。 [3]
- 受診が必要なサイン: 顔・唇・まぶた・舌の腫れ、息苦しさ、広範な紅斑や水疱、発熱を伴う発疹などは重篤反応の可能性があり、直ちに医療機関へ。 [3] [5]
- 再投与の可否: 明確な薬剤性が疑われる場合は中止で改善(デチャレンジ)することが多く、再投与で再発(リチャレンジ)する例も報告されています。 [6]
まとめ
- 頻度の目安: ロサルタン関連の皮疹は、臨床試験データを参考にするとおおむね1%台程度が目安になります(合剤での実測値1.4%)。 [1]
- 重篤反応は稀: アンジオエデマや血管炎などの重篤な皮膚・アレルギー反応は稀ですが、早期対応が重要です。 [3] [5]
- 光過敏に配慮: 日光で悪化するタイプの皮膚反応がARB全体で示唆され、ロサルタンで相関が指摘されています。 [6]
必要に応じて、服薬歴・併用薬・日光曝露状況を確認しながら、発疹の出現時期と経過(開始から何日後か、改善・悪化のパターン)を医療者に伝えると、原因特定と対応がスムーズになります。 [3]
関連する質問
出典
- 1.^abcdHYZAAR- losartan potassium and hydrochlorothiazide tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
- 2.^↑HYZAAR- losartan potassium and hydrochlorothiazide tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
- 3.^abcdefghCOZAAR- losartan potassium tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
- 4.^↑COZAAR® (LOSARTAN POTASSIUM TABLETS)(dailymed.nlm.nih.gov)
- 5.^abcdCOZAAR® (LOSARTAN POTASSIUM TABLETS)(dailymed.nlm.nih.gov)
- 6.^abcdPhotosensitivity with Angiotensin II Receptor Blockers: A Retrospective Study Using Data from VigiBase(®).(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。


