
米国NIHの資料に基づく | ロサルタンの副作用で頻尿が起こることはありますか?
要点:
ロサルタンで頻尿が起こることは、まれですが添付文書に副作用として記載されています。配合剤(ロサルタン+ヒドロクロロチアジド)では利尿作用で頻尿や夜間頻尿が目立つことがあり、生活に支障があれば自己中断せず医師に相談しましょう。
ロサルタンで「頻尿(尿が近い)」が起こることは、まれですが添付文書上の副作用として記載があります。公式情報では、泌尿生殖器の項目に「尿意頻数(尿が近い)」「夜間頻尿」「尿路感染」などが報告されています。 [1] 同様の記載は一般向けの製剤情報にもあり、ロサルタンで頻尿がみられた報告が含まれています。 [2] なお、ロサルタンと利尿薬(ヒドロクロロチアジド)の配合剤でも「尿意頻数」「夜間頻尿」の記載があり、配合剤の場合は利尿薬の作用で尿量増加が起こりやすい点も考慮されます。 [3] [4]
ポイントまとめ
- 頻尿はロサルタンで起こりうる副作用として公式に列挙されていますが、発現頻度は高くありません。 [1] [2]
- 配合剤(ロサルタン+ヒドロクロロチアジド)では、利尿薬成分の影響で日中や早期の尿意増加が出やすい可能性があります。 [3] [4]
- 一般的な臨床試験では、ロサルタンの副作用発現はおおむねプラセボと同程度で、めまいなどが相対的に多く、泌尿器症状は主要な副作用ではありません。 [5]
ただし、「少ないが記載はある」という位置づけです。 [1] [2]
なぜ頻尿が起こることがあるのか
- ロサルタン単剤では明確な利尿作用はありませんが、個々の反応で膀胱の知覚や尿意に変化が現れることが報告されています。 [1] [2]
- いっぽうで、配合剤では利尿薬(ヒドロクロロチアジド)の作用で尿量が増え、結果として頻尿や夜間頻尿が目立つことがあります。 [3] [4]
- 参考までに、ARB(ロサルタンを含む)やACE阻害薬が過活動膀胱の症状を緩和する可能性を示す疫学研究もあり、必ずしも尿が近くなる方向だけではありません(個人差があります)。 [6]
似た症状を起こす他の原因
頻尿は薬だけでなく、次のような原因でも起こりえます。重なっていると症状が強く感じられることがあります。
- カフェインやアルコールの摂取、冷え、ストレス(膀胱の過敏化)
- 尿路感染症(排尿時痛・残尿感・発熱が目安)
- 前立腺肥大や過活動膀胱(高齢男性や産後・更年期で増える)
- 高血糖・高カルシウム血症、利尿薬の併用 など
受診・対処の目安
- ロサルタンを飲み始めてから数日〜数週で尿が急に近くなり、生活に支障がある場合は、処方医に相談しましょう。 [1] [2]
- 配合剤を服用中で日中の頻尿が強い場合は、服用時間を朝にすると負担が減ることがあります(自己調整は避け、主治医に相談)。 [3] [4]
- 排尿痛・発熱・血尿・強い残尿感があれば、尿路感染などの評価が必要です(早めの受診を)。 [1] [2]
- 高血圧治療薬は自己中断がリスクになるため、中止・減量は医師と相談のうえで行いましょう。 [5]
よくある質問
頻尿は自然におさまりますか?
どのくらいの頻度で起こりますか?
相談時に伝えるとよい情報
- 服用中の製剤名(ロサルタン単剤か、ロサルタン+ヒドロクロロチアジド配合剤か)と服用時間。 [3] [4]
- 頻尿のパターン(昼か夜か、開始時期、1日の回数、尿意切迫の有無、痛みの有無)。
- 併用薬(特に利尿薬・カフェイン含有薬)やカフェイン/アルコール摂取。
- 発熱・排尿痛・血尿などの警戒症状の有無。 [1] [2]
まとめ
関連する質問
出典
- 1.^abcdefghiCOZAAR® (LOSARTAN POTASSIUM TABLETS)(dailymed.nlm.nih.gov)
- 2.^abcdefghijCOZAAR- losartan potassium tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
- 3.^abcdefHYZAAR- losartan potassium and hydrochlorothiazide tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
- 4.^abcdefHYZAAR- losartan potassium and hydrochlorothiazide tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
- 5.^abcdeSafety and tolerability of losartan potassium, an angiotensin II receptor antagonist, compared with hydrochlorothiazide, atenolol, felodipine ER, and angiotensin-converting enzyme inhibitors for the treatment of systemic hypertension.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 6.^↑The effect of angiotensin inhibition on urinary incontinence: data from the National Health and Nutrition Examination Survey (2001-2008).(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。


