Medical illustration for 米国NIHの資料に基づく | ロサルタンの副作用としてめまいはどれくらい一般的で、起こった場合の対処法や受診の目安は何ですか? - Persly Health Information
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2026年2月19日5分で読める

米国NIHの資料に基づく | ロサルタンの副作用としてめまいはどれくらい一般的で、起こった場合の対処法や受診の目安は何ですか?

要点:

ロサルタンの副作用によるめまいは臨床試験で数%(約2〜4%)にみられ、血圧低下や脱水、起立時の一過性脳血流低下が主な要因です。発現時は横になって安静、ゆっくり立ち上がる、水分補給、危険作業の回避が基本で、持続・増悪や低血圧が続く場合は主治医へ相談します。失神や神経症状、胸痛・強い動悸を伴う場合は速やかに救急受診が目安です。

ロサルタンの副作用「めまい」の頻度・原因・対処法・受診の目安

ロサルタン(ARB)の副作用としてのめまいは、臨床試験で比較的少数ながら報告される一般的な症状です。大規模試験では「めまい」がロサルタン群で約4.1%、プラセボ群で約2.4%に見られ、薬剤関連と判断された例は約2.4%でした。 [1] 同様の安全性解析でも、めまいはロサルタンで比較的多く見られた副作用として挙げられています。 [2] 公式患者向け情報でも、ロサルタンの一般的な副作用として「めまい」が記載されています。 [3] つまり、めまいは「よくある」ほど頻発ではないものの、臨床的に一定数起こり得る副作用と考えられます。 [1] [3]


めまいが起こる背景(起因メカニズム)

  • 血圧低下による立ちくらみ(起立性のふらつき):ロサルタンは血圧を下げるため、急に立ち上がった時の一時的な脳血流低下でめまい・立ちくらみが起こりやすくなります。 [4] 初期投与開始時は特に起こりやすく、姿勢変化がトリガーになります。 [4]
  • 体内水分不足(脱水)や下痢・嘔吐で血圧がさらに下がる:水分不足や発汗過多もめまい悪化の要因になります。 [4] 発熱・下痢・嘔吐がある時は、めまいが強まりやすいです。 [4]

起こったときの対処法(自宅でできる対策)

  • 安全確保: めまいを感じたらすぐに横になるか座って安静にし、転倒を防ぎます。 [5] 立ち上がるときはゆっくり、数秒間足を床につけてから立ち上がるなど工夫します。 [4]
  • 水分補給: 脱水が疑われる場合は、適度な水分と塩分を補給します(心不全や腎機能障害がある場合は主治医の指示に従って調整)。 [4]
  • 活動の一時中断: 運転・高所作業・機械操作は、めまいがある間は避けます。 [5] ふらつきがある状態での運転は危険です。 [5]
  • 起立性対策: 朝起きるときは、いったんベッド端で座って深呼吸し、ふくらはぎを動かした後に立ち上がるなど段階的に姿勢を変えます。 [4]
  • 記録: 発生時刻、姿勢、血圧、心拍、食事や水分量、他の症状(動悸・胸痛・頭痛・嘔気など)をメモしておくと、医師の評価に役立ちます。 繰り返すパターンの把握が原因特定に役立ちます。

受診の目安(緊急性の判断)

  • すぐ受診・救急要請が必要なサイン

    • 失神(気を失う)や強いふらつきで立てない、繰り返し倒れる。 [5] 失神を伴う場合は緊急対応が推奨されます。 [5]
    • 胸痛、息切れ、片側の手足の脱力、ろれつが回らない、突然の激しい頭痛、けいれん、視力異常などを伴う。 [6] 脳卒中や重篤な循環器イベントの可能性があります。 [6]
    • 脈が極端に遅い・速い、動悸が強い、冷汗・蒼白を伴う。 [6]
    • 激しい嘔吐・下痢で水分が取れず、めまいが悪化している。 [4]
  • 早めに主治医へ相談が望ましいケース

    • 数日〜1週間以上、めまいが続く・増悪する、日常生活に支障がある。 用量調整や併用薬の見直しが必要になることがあります。
    • ロサルタン開始・増量後にめまいが出て血圧が低すぎる(例えば収縮期<90mmHg前後が続くなど)。 降圧目標を個別に再検討することがあります。
    • 脱水の可能性がある状況(発熱・下痢・嘔吐・過度の発汗)が続く。 [4]

具体的な予防・生活の工夫

  • 姿勢の工夫: 起床時や長時間座位の後は、ゆっくり立ち上がる・足踏みで血流を促す。 [4]
  • 水分・塩分バランス: 大量の発汗や下痢時は水分を十分に、必要に応じて経口補水液も検討。 [4] 心不全や腎疾患がある場合は主治医の指示を優先します。
  • 薬のタイミング: 就寝前の服用で日中の立ちくらみが減ることがありますが、必ず医師と相談のうえで変更します。 自己判断の用量変更は避けましょう。
  • 併用薬の見直し: 利尿薬やアルコール、鎮静薬などはめまいを助長することがあります。 飲み合わせの確認は重要です。

ロサルタンの安全性プロフィールの全体像

ロサルタンは多くの他の降圧薬と比べて忍容性(飲み続けやすさ)が良好とされ、臨床試験で副作用による中止率は低めでした。 [1] 初回投与時の強い血圧低下(ファーストドーズ低血圧)はまれで、重篤な離脱症状も一般的ではありません。 [1] 一方で、めまいはロサルタン群でプラセボよりやや多く薬剤関連と判断されており、注意が必要です。 [1] 公式情報でも、めまいが出たら横になる、失神した場合はすぐ連絡するなどの具体的な指示が示されています。 [5] [3]


めまい頻度の比較(参考データ)

下の表は、公開臨床試験や公式情報から整理した「めまい」の代表的な頻度と位置づけのイメージです。数値は試験条件により異なるため、あくまで参考値です。

項目ロサルタン群プラセボ群備考
めまい(全報告)約4.1%約2.4%2000例規模の二重盲検試験まとめ。 [1]
めまい(薬剤関連と判断)約2.4%約1.3%薬剤関連性の評価を伴う解析。 [1]
一般的副作用としての記載有り公式患者向け資料で「めまい」を一般的副作用として記載。 [3]

要点として、ロサルタンではプラセボより「めまい」がやや多く、薬剤関連性が示唆されています。 [1]


医師への相談時に伝えると良い情報

  • めまいの始まり(開始日・開始きっかけ)、持続時間、頻度、姿勢との関連(立つと悪化など)
  • 血圧・脈拍の記録(家庭血圧計での測定値)
  • 併用薬(利尿薬、睡眠薬、抗不安薬、飲酒量など)
  • 伴う症状(頭痛、視覚異常、胸痛、動悸、吐き気、失神など)
  • 体調の変化(発熱、下痢・嘔吐、食欲・水分摂取量)

これらの情報があると、用量調整・服用時刻の調整・併用薬の見直し・検査の必要性などをスムーズに判断できます。


まとめ

  • ロサルタンの「めまい」は、臨床試験で数%程度に見られる「比較的一般的」な副作用です。 [1] [2]
  • 立ちくらみや脱水が関わることがあり、横になって安静、ゆっくり姿勢変更、水分補給、危険作業の回避などが基本対策です。 [5] [4]
  • 失神や神経学的症状(ろれつ障害・片側麻痺など)、胸痛や重い動悸を伴う場合は緊急受診が目安です。 [5] [6]
  • めまいが続く、生活に支障がある、低血圧が目立つ場合は、主治医に相談して用量・併用薬・服用タイミングの見直しを検討します。 自己判断で中止・増減は避けましょう。 [5] [3]

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出典

  1. 1.^abcdefghiSafety and tolerability of losartan compared with atenolol, felodipine and angiotensin converting enzyme inhibitors.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abSafety and tolerability of losartan potassium, an angiotensin II receptor antagonist, compared with hydrochlorothiazide, atenolol, felodipine ER, and angiotensin-converting enzyme inhibitors for the treatment of systemic hypertension.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcdeCOZAAR® (LOSARTAN POTASSIUM TABLETS)(dailymed.nlm.nih.gov)
  4. 4.^abcdefghijklLosartan: MedlinePlus Drug Information(medlineplus.gov)
  5. 5.^abcdefghiLosartan (oral route) - Side effects & dosage(mayoclinic.org)
  6. 6.^abcdLosartan (oral route) - Side effects & dosage(mayoclinic.org)

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