
WHOの資料に基づく | 副腎がんの症状として夜間の発汗(寝汗)は見られますか?
要点:
寝汗は副腎腫瘍のうち褐色細胞腫でみられる発汗の一形態として起こり得ます。一方、副腎皮質がんでは寝汗は代表的症状ではなく、クッシング症候群などが中心です。動悸・頭痛・高血圧とともに発作的な発汗が反復する場合は、内分泌専門外来での検査が推奨されます。
副腎がん(副腎皮質がん・副腎腫瘍)に特有の「寝汗」が一般的に単独で現れるとは限りませんが、発汗は副腎腫瘍のタイプによっては症状としてみられることがあります。とくに副腎髄質の腫瘍である褐色細胞腫(カテコールアミン過剰)では、発作的な発汗が典型的症状のひとつです。 [1] 発汗は副腎腫瘍の症状群に含まれることがあり、心拍の速まり(動悸)や高血圧と併発することが多いです。 [2] [3]
副腎腫瘍のタイプと「汗」の関係
- 褐色細胞腫(副腎髄質の腫瘍)
- 副腎皮質がん(副腎皮質の悪性腫瘍)
「寝汗」と褐色細胞腫の鑑別ポイント
- 褐色細胞腫では、次のような組み合わせが「典型的三徴」として知られています:頭痛・発汗・高血圧(あるいは動悸)。 [4] この組み合わせは単独の検査所見よりも腫瘍を示唆するうえで感度・特異度が高いとされています。 [8]
- 発作的で、強い動悸・手の震え・血圧の急上昇とともに汗が噴き出すようなエピソードが繰り返される場合は、夜間の発汗も褐色細胞腫の一部として説明できる可能性があります。 [3] [9]
副腎皮質がんで「汗」が目立ちにくい理由
- 副腎皮質がんが過剰に分泌しやすいホルモンは主にコルチゾールで、中心的な症状はクッシング症候群の所見(腹部肥満、満月様顔貌、皮膚線条、高血圧・高血糖、筋力低下など)です。 [6] [5]
- そのため、寝汗を主訴にするケースは一般的ではありませんが、体重減少や全身状態の悪化がすすむと、非特異的な不調として夜間の不快な発汗を訴える場合もあり得ます。 [7]
受診の目安と検査の流れ
- 次のような症状が繰り返し起こるときは、内分泌専門外来での評価が目安になります。 [1]
- 検査は、ホルモンの採血・24時間尿検査(カテコールアミンやメタネフリン、コルチゾールなど)と、CT/MRIで腫瘍の位置・大きさを評価します。 [1] [9]
- 褐色細胞腫が疑われるときは、必要に応じてMIBGシンチグラフィなどの機能画像も用い、手術前にはα遮断薬による血圧コントロールが推奨されます。 [9] [8]
まとめ
- 夜間の発汗(寝汗)は、副腎腫瘍のうち褐色細胞腫でよくみられる「発汗」の一形態として起こり得ます。 [1] [3]
- 副腎皮質がんでは、寝汗は代表的症状ではなく、クッシング症候群や腫瘍進行に伴う全身症状が主になります。 [6] [5]
- 発作的な発汗が動悸・血圧上昇・頭痛と一緒に繰り返されるなら、褐色細胞腫の可能性を考えて検査を受けることが一般的です。 [4] [9]
このところ、夜間に強い汗と一緒に動悸や頭痛、高血圧のエピソードが起きることはありますか?
関連する質問
出典
- 1.^abcdef부신 종양(Adrenal tumor) | 질환백과 | 의료정보 | 건강정보(amc.seoul.kr)
- 2.^↑Benign adrenal tumors - Symptoms and causes(mayoclinic.org)
- 3.^abcdefPheochromocytomas & Paragangliomas(mskcc.org)
- 4.^abcDiagnosis and management of pheochromocytoma.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 5.^abcd부신암(Adrenal gland cancer) | 질환백과 | 의료정보 | 건강정보(amc.seoul.kr)
- 6.^abcdAdrenal cancer - Symptoms and causes(mayoclinic.org)
- 7.^ab국가암정보센터(cancer.go.kr)
- 8.^ab[Pheochromocytoma].(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 9.^abcd[Pheochromocytoma - still a challenge].(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。


