
PubMedの資料に基づく | 副腎がんでは疲労感はどのように現れ、ほかにどんな症状と一緒に出やすいですか?
副腎がんの疲労感は、だるさや力が入らない、活動が続かないといった非特異的症状として現れ、非機能性腫瘍でも体重減少や痛みとともによくみられます。機能性腫瘍ではコルチゾール過剰によるクッシング症候群に伴い、異常な疲労と近位筋の筋力低下が目立ちます。併発しやすい症状は高血圧・高血糖、皮膚や体型の変化、気分・睡眠の変化、低カリウム、腹部症状、(褐色細胞腫では)動悸・発汗・頭痛などです。
副腎がんの疲労感の出方
副腎がん(副腎皮質がん・副腎腫瘍)では、疲労感は「だるさ」「力が入らない」「普段より活動が続かない」といった形で現れやすく、非特異的な全身症状の一つとしてしばしばみられます。 [1] 非機能性腫瘍(ホルモンを過剰に作らないタイプ)でも、体重減少や痛みと並んで疲労がよく記録される症状です。 [2] 機能性腫瘍(ホルモン過剰を起こすタイプ)では、過剰なコルチゾールによるクッシング症候群に伴って「異常な疲労」「筋力低下」が前面に出ることが多いという特徴があります。 [3] [4]
よく一緒に出る症状
- 筋力低下(特に太もも・肩などの近位筋):階段がつらい、立ち上がりに時間がかかるなどの形で自覚されます。 [4] [3]
- 高血圧:今まで正常だった人でも血圧が上がりやすく、治療中の人はコントロールが悪化することがあります。 [4] [3]
- 高血糖(糖尿病):血糖上昇や口渇・多尿などを伴うことがあります。 [4] [3]
- 浮腫・体重変化:クッシング症候群では顔が丸くなる、首の後ろに脂肪がつく、腹部肥満などの体型変化が見られます。 [4] [3]
- 皮膚の変化:皮下出血しやすい(打撲で痣になりやすい)、皮膚が薄くなる、赤紫色の伸展線(ストレッチマーク)が出ることがあります。 [5] [6]
- 気分・睡眠の変化:抑うつ、不安、不眠、集中力低下などの精神・神経症状を伴うことがあります。 [4] [7]
- 低カリウム血症:まれにアルドステロン過剰を伴う副腎がんでは、低カリウムにより脱力、筋痙攣、不整脈などが出ることがあります。 [8]
- 腹部症状:腫瘍が大きい場合は腹痛・膨満感・食欲低下、進行例では体重減少が目立つことがあります。 [9] [10]
- 動悸・発汗・頭痛(副腎髄質腫瘍:褐色細胞腫):副腎髄質由来の腫瘍では、カテコールアミン過剰によりこれらの症状が反復します。 [11] [12]
疲労のタイプ別の理解(機能性か非機能性か)
-
機能性(ホルモン過剰あり)
コルチゾール過剰(クッシング症候群)では、筋力低下とともに「異常な疲労」が目立ちます。 [4] 高血圧・高血糖・皮膚脆弱化などが併発しやすく、日常の耐久性が落ちるのが特徴です。 [3] [5] 性ホルモンの過剰(アンドロゲン・エストロゲン)では、女性の多毛や月経不順、男性の乳房肥大などを伴うこともあります。 [6] -
非機能性(ホルモン過剰なし)
腫瘍そのものの負荷や進行に伴う全身状態の悪化として、疲労・体重減少・痛みがよくみられます。 [1] 診断時に腹部腫瘤や転移を伴う例でも、疲労はしばしば記録される主要症状です。 [2]
代表的な症状比較表
| 腫瘍タイプ | 主なホルモン過剰 | 疲労の出方 | 併発しやすい症状 |
|---|---|---|---|
| 副腎皮質がん(機能性:コルチゾール過剰) | コルチゾール | 異常な疲労、活動耐久性低下 | 筋力低下、高血圧、高血糖、皮膚脆弱化・易出血、丸顔・項部脂肪、気分変調 |
| 副腎皮質がん(機能性:性ホルモン過剰) | アンドロゲン/エストロゲン | 全身倦怠感 | 多毛、月経不順、男性の乳房肥大・精巣萎縮 など |
| 副腎皮質がん(機能性:まれなアルドステロン過剰) | アルドステロン | 倦怠感(低Kに伴う筋力低下) | 高血圧、低カリウム(筋痙攣・不整脈) |
| 副腎皮質がん(非機能性) | なし | 腫瘍進行に伴う疲労 | 体重減少、腹痛・膨満、痛み、転移関連症状 |
| 副腎髄質腫瘍(褐色細胞腫) | カテコールアミン | 発作間欠的な疲労(発汗・動悸後の消耗) | 高血圧、頻脈、発汗、頭痛、震え |
上記の傾向は臨床報告と大規模医療機関の症候群解説に基づきます。 [1] [2] [4] [3] [8] [11] [12]
受診の目安と注意点
- 「最近ひどく疲れやすい」だけでなく、筋力低下(立ち上がりにくい・階段がつらい)、高血圧の悪化、急な体重変化、皮膚変化(痣が増える・皮膚が薄い)、血糖上昇(口渇・多尿)などが重なる場合は、ホルモン過剰の有無を確認する価値があります。 [4] [3] [7]
- 低カリウムが疑われる脱力・筋痙攣・不整脈様の症状を伴う高血圧は、まれでも注意が必要です。 [8]
- 腫瘍が大きい場合は腹痛・膨満感、進行例では体重減少が目立つことがあります。 [9] 非特異的な疲労であっても、これらの症状が組み合わさると副腎腫瘍を念頭に置く根拠になります。 [1]
まとめ
副腎がんの疲労感は、非機能性腫瘍では体重減少や痛みと並ぶ「よくある全身症状」として、機能性腫瘍ではクッシング症候群などのホルモン過剰に伴う「異常な疲労・筋力低下」として現れます。 [1] [2] 同時に、高血圧・高血糖・皮膚脆弱・体型変化、あるいは低カリウムや性ホルモンの変化などが組み合わさると、疲労の背景に副腎由来のホルモン異常が関与している可能性が高まります。 [4] [3] [8] [5] [6]
最近の疲労に加えて、筋力低下や血圧・血糖の変化、皮膚や体型の変化を自覚されていますか?
関連する質問
出典
- 1.^abcdeNatural history of adrenal cortical carcinoma: a clinicopathologic study of 42 patients.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 2.^abcd[Adrenal cortex carcinoma: diagnosis, therapy and course in 10 cases].(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 3.^abcdefghiAdrenal Cortex Tumors & Cushing’s Syndrome(mskcc.org)
- 4.^abcdefghijAdrenal Cortex Tumors & Cushing’s Syndrome(mskcc.org)
- 5.^abcSymptoms and causes - Mayo Clinic(mayoclinic.org)
- 6.^abcSymptoms and causes - Mayo Clinic(mayoclinic.org)
- 7.^abCushing syndrome - Symptoms and causes(mayoclinic.org)
- 8.^abcdAdrenal cancer - Symptoms and causes(mayoclinic.org)
- 9.^abAdrenal Cortical Carcinomas(mskcc.org)
- 10.^↑부신암(Adrenal gland cancer) | 질환백과 | 의료정보 | 건강정보(amc.seoul.kr)
- 11.^abBenign adrenal tumors - Symptoms and causes(mayoclinic.org)
- 12.^abSymptoms and causes - Mayo Clinic(mayoclinic.org)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。


