
米国NIHの資料に基づく | トラマドールの副作用として不安感が生じることはありますか?
トラマドールでは服用中の副作用として不安・緊張感やイライラが生じることがあります。急な中止に伴う離脱症状として不安が出る場合や、セロトニン作動薬との併用でセロトニン症候群の一部として不安・焦燥が現れることもあります。症状がある場合は自己判断で断薬せず、医師に相談してください。
トラマドールでは、副作用として不安感が生じることがあります。これには服用中に起こる不安・緊張感、イライラなどの精神症状と、急に中止した際の離脱症状としての不安・動揺が含まれます。 [1] [2] さらに、他のセロトニンに作用する薬との併用で起こりうる「セロトニン症候群」の一部として不安・焦燥が現れることもあります。 [3] [4]
主なメカニズム
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中枢作用とモノアミン再取り込み阻害
トラマドールは弱いμオピオイド作用に加え、セロトニン(5-HT)とノルアドレナリン(NA)の再取り込みを阻害します。これにより気分に影響が出ることがあり、不安感や気分変化(ムードチェンジ)がみられることがあります。 [5] [2] -
離脱(中止)による不安
トラマドールを急にやめると不安、神経過敏、発汗、不眠などの離脱症状が起きることがあります。医師の指示のもとで徐々に減量することで予防できます。 [6] [7] [8] -
セロトニン症候群
トラマドールを他のセロトニン作動薬と併用すると、不安・落ち着きのなさ、動悸、発熱、発汗、筋けいれん、幻覚などを伴うセロトニン症候群が起こることがあります。これは救急受診が必要な重大な副作用です。 [3] [4] [5]
よく見られる関連症状
- 不安・神経過敏・気分変化(服用中の副作用として報告) [1] [2]
- 不眠、震え、発汗、下痢、焦燥(離脱時に出やすい症状) [6] [7]
- 焦燥、動悸、発熱、発汗、筋けいれん、幻覚(セロトニン症候群の可能性) [3] [4]
すぐ受診が必要なサイン
- 服用中に強い不安・動揺に加えて、発熱、汗が止まらない、心拍が速い、筋肉のぴくつき、幻覚がある。セロトニン症候群の疑いがあり、早急な医療対応が推奨されます。 [3] [4]
- てんかん発作の既往がある、またはけいれんが出た場合。トラマドールはけいれんリスクを高めることがあり、専門的評価が必要です。 [1]
不安感が出たときの対処法
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自己判断で中止しない
不安が出ても、急な断薬は離脱症状を悪化させる可能性があります。医師の指示で漸減してください。 [7] [6] -
併用薬の確認
抗うつ薬(SSRI/SNRI)、一部の鎮咳薬、片頭痛薬(トリプタン)、サプリメント(セントジョンズワート)など、セロトニンに作用する薬との併用は不安悪化やセロトニン症候群のリスクになります。症状があれば直ちに医療機関へ。 [3] [5] -
生活の工夫
睡眠・水分・軽い運動は不安と離脱症状の緩和に役立つことがありますが、症状が強い場合は薬の調整が必要です。 [6] [7]
まとめ
- トラマドールでは、服用中の副作用として不安が起こる場合があります。 [1] [2]
- 急な中止で不安を含む離脱症状が出ることがあるため、医師の指示のもとで漸減することが大切です。 [6] [7] [8]
- 併用薬によってセロトニン症候群を来すと不安・焦燥が現れ、緊急対応が必要です。 [3] [4] [5]
関連する質問
出典
- 1.^abcdTramadol: MedlinePlus Drug Information(medlineplus.gov)
- 2.^abcd(dailymed.nlm.nih.gov)
- 3.^abcdefTramadol (oral route) - Side effects & dosage(mayoclinic.org)
- 4.^abcdeTramadol and acetaminophen (oral route) - Side effects & dosage(mayoclinic.org)
- 5.^abcdTramadol: basic pharmacology and emerging concepts.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 6.^abcdeCelecoxib and tramadol (oral route) - Side effects & dosage(mayoclinic.org)
- 7.^abcdeTramadol (oral route) - Side effects & dosage(mayoclinic.org)
- 8.^abTramadol: MedlinePlus Drug Information(medlineplus.gov)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。


