
米国NIHの資料に基づく | メトホルミンの副作用として皮疹が起こることはありますか?
要点:
メトホルミンでは、まれに発疹・紅斑・掻痒などの皮膚症状が起こります(添付文書でも既知の副作用)。多くは軽度ですが、粘膜病変や水疱、発熱、呼吸症状を伴う場合は重症の可能性があるため速やかに受診し、軽症でも自己判断せず医師・薬剤師に相談してください。
メトホルミンでは、まれですが皮疹(発疹)などの皮膚症状が起こることがあります。添付文書レベルの公的情報でも、メトホルミンの有害事象として「rash(発疹)」が列挙されています。 [1] 同様に、メトホルミン製剤の別ラベルでも皮疹が副作用として記載されています。 [2]
起こりうる皮膚症状
- 発疹(rash)・紅斑・掻痒などのアレルギー様皮膚反応が報告されています。 [1] これらは多くの場合、軽度で一過性ですが、持続・悪化する場合は評価が必要です。 [2]
- きわめてまれに、光線過敏(陽光に当たる部位の湿疹様・紅斑性皮疹)が症例報告として示されています。 [3]
- 個別症例では、薔薇様皮疹(ロザセア様)など非典型的な発疹の関連が示唆された報告もあります。 [4]
頻度の目安
- メトホルミン単剤における皮膚反応の正確な発現頻度は大規模試験で詳細に示されていないものの、ラベル上は「発疹」が既知の副作用として扱われています。 [1] [2]
- 参考として、スルホニル尿素薬(グリブリド)との配合剤の情報では、アレルギー性皮膚反応(掻痒、紅斑、蕁麻疹、斑状・丘疹性発疹)が一定割合でみられることが示されています(ただしこの割合は主にグリブリドに関するデータで、メトホルミン単剤にそのまま当てはめられません)。 [5]
重症度の見分け方
- 次のような場合はすぐに受診してください(救急受診を含む)
対応のポイント
- 軽度の発疹・掻痒で全身状態が安定している場合でも、医師・薬剤師に早めに相談し、メトホルミン継続の可否や原因鑑別(他薬、感染、接触性皮膚炎など)を検討します。 [2]
- 過去にメトホルミンで明確な過敏症があった場合は、再投与は避けることが一般的です(過敏症は禁忌)。 [6]
- 光線過敏が疑われるときは、日光回避・遮光が有用で、中止により改善した症例が報告されています。 [3]
併せて知っておきたいこと
- メトホルミンではビタミンB12低下が一定割合でみられることがあり、しびれなどの症状が長引く場合は検査が勧められます(発疹とは別問題ですが、長期服用者の注意点として重要です)。 [1]
- 小児でも副作用プロファイルは成人と類似とされます。 [2]
まとめ
関連する質問
出典
- 1.^abcdeMETFORMIN HYDROCHLORIDE tablet, film coated METFORMIN HYDROCHLORIDE tablet, extended release(dailymed.nlm.nih.gov)
- 2.^abcdefgDailyMed - METFORMIN HYDROCHLORIDE tablet(dailymed.nlm.nih.gov)
- 3.^ab[Photosensitivity induced by metformin: a report of 3 cases].(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 4.^↑Rosacea-like facial rash related to metformin administration in a young woman.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 5.^↑GLYBURIDE AND METFORMIN HYDROCHLORIDE tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
- 6.^abcdMetformin Hydrochloride Tablets USP(dailymed.nlm.nih.gov)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。


