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2026年2月19日5分で読める

米国NIHの資料に基づく | メトホルミンの副作用として手足のしびれや感覚鈍麻は起こり得ますか?起こる場合の頻度や原因(ビタミンB12欠乏との関連を含む)、受診や検査の目安を教えてください。

要点:

メトホルミンにより手足のしびれ・感覚鈍麻が生じることがあり、糖尿病性神経障害に加えてビタミンB12欠乏が原因となる場合があります。長期使用で約7%にB12低下がみられ、補充や薬の中止で改善し得ます。長期内服者や症状がある人は2~3年ごとのB12測定と、しびれや貧血症状が出た際の受診を推奨します。

メトホルミンで手足のしびれや感覚鈍麻は起こり得ます。多くは糖尿病そのものの神経障害と重なりますが、一部はメトホルミンに伴うビタミンB12欠乏が原因となり得る点が重要です。メトホルミンは長期使用で血中ビタミンB12が低下する人が約7%にみられ、これが貧血や末梢神経障害(しびれ・感覚低下)の一因になることがあります。 [1] [2] こうしたB12低下は薬の中止やビタミン補給で比較的速やかに改善し得るとされています。 [2] [3]


起こり得る症状と背景

  • しびれ、ピリピリ感、足の裏の異物感、感覚の鈍さ、歩きにくさなどの末梢神経症状が出ることがあります。糖尿病性神経障害と似ているため見分けが難しく、B12欠乏による神経障害が見逃されることがあります。
  • メトホルミンはB12-内因子複合体の吸収を妨げることで血中B12を下げると考えられています。 [1] [2]
  • B12やカルシウムの摂取・吸収が不十分な人は、よりB12低下をきたしやすい傾向があるとされています。 [4] [5]

頻度とリスクの目安

  • B12低下の頻度:臨床試験(約29週間)では、正常だったB12が下限未満に低下した人が約7%。 [1] [2] [6] [3]
  • 可逆性:メトホルミン中止やビタミンB12補充で改善しやすいと記載されています。 [2] [3]
  • 長期・高用量でリスク上昇:長期間の服用や累積用量が多いほどB12低下と関連する報告があり、臨床では数年単位の継続で注意が必要と考えられます。 [4] [5] [7]

スクリーニング(検査)の推奨

  • メトホルミンを服用中の人では、定期的なB12測定が役立つとされています。特にB12やカルシウムの摂取・吸収が不十分な人などは、2~3年ごとの血清ビタミンB12チェックが有用とされています。 [4] [5] [7] [8] [9] [10]
  • 異常が疑われる場合は、見つかった異常を適切に精査・対応することが勧められます。 [4] [5] [7] [8] [9]

いつ受診・検査すべきか

  • 次のような場合は、早めに受診して血液検査(ビタミンB12、葉酸、血算、必要に応じてメチルマロン酸やホモシステイン)、神経学的評価を相談しましょう。
    • 新しく出てきた、または悪化する手足のしびれ・感覚低下
    • 歩きにくい、足の裏が厚紙のように感じる
    • 疲れやすさ、息切れ、舌の痛みなど貧血を思わせる症状
    • 長期(目安として数年)メトホルミンを継続している
    • 菜食中心、胃切除歴、胃薬(PPIなど)長期使用などB12不足の要因がある
  • B12が低いと判明した場合は、メトホルミン継続の可否、ビタミンB12補充(経口または注射)を主治医と相談します。B12補充で神経症状の進行を抑えられる可能性があり、早期介入が大切です。 [2] [3]

管理と予防のポイント

  • しびれの背景に糖尿病性神経障害とB12欠乏が併存していることもあります。B12の評価を組み合わせることで原因に合った対策が取りやすくなります。
  • メトホルミンをやめる必要がない場合も多く、B12補充や食生活の見直しで対応できることがあります。 [2] [3]
  • 高リスクの方(長期内服、消化管疾患、菜食、PPI長期使用など)は、2~3年ごとのB12検査を意識し、しびれが出たらタイミングを待たずに受診しましょう。 [4] [5] [7] [8] [9] [10]

まとめ

  • メトホルミンは一部の人でビタミンB12の低下(約7%)を起こしうる薬で、これが貧血や末梢神経障害(しびれ・感覚低下)と関連します。 [1] [2] [6] [3]
  • B12低下は検査で確認でき、補充で改善が期待できるため、長期内服者や症状のある人はB12の定期チェック(2~3年ごと)が有用です。 [2] [4] [5] [7] [8] [9]
  • しびれや感覚鈍麻がある場合は、糖尿病性神経障害だけでなくB12欠乏も並行して評価することをおすすめします。 [4] [5] [7] [9]

検査・受診の目安(クイックガイド)

  • 新規または悪化するしびれ・感覚低下 → 受診してB12を含む血液検査
  • 長期メトホルミン内服(目安2~3年以上) → 2~3年ごとにB12検査を検討 [4] [5] [7] [8] [9]
  • 高リスク(菜食、胃腸手術歴、PPI長期など) → よりこまめなチェックを検討 [4] [5] [7] [8] [9]
  • B12低下が見つかった → 補充療法+原因評価、メトホルミン継続可否を主治医と相談 [2] [3]

よくある質問

  • Q. しびれが出たらメトホルミンはすぐ中止すべき?
    A. 自己判断で中止するのではなく、まず受診しB12や他の原因を確認することが大切です。B12補充で対応可能なことも多いため、主治医と方針を相談しましょう。 [2] [3]

  • Q. B12のサプリは飲んだ方がいい?
    A. 血液検査で不足が確認されたら補充が有用です。予防的内服の可否は個人差があり、食事内容や内服薬、検査結果を踏まえて相談すると安心です。 [2] [3]


参考データ(構造化情報)

項目要点根拠
B12低下の頻度約7%で正常から下限未満へ低下[1] [2] [6] [3]
機序B12-内因子複合体の吸収干渉[1] [2]
影響貧血・末梢神経障害と関連[2] [3]
可逆性中止やB12補充で改善しやすい[2] [3]
検査頻度2~3年ごとのB12測定が有用(特に高リスク)[4] [5] [7] [8] [9] [10]
異常時対応異常の適切な精査・管理を推奨[4] [5] [7] [8] [9]

必要であれば、検査項目(血清B12、葉酸、血算、メチルマロン酸、ホモシステイン)や補充方法について、主治医と一緒に具体的な計画を立てていきましょう。

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出典

  1. 1.^abcdefmetformin(dailymed.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdefghijklmnopMETFORMIN HYDROCHLORIDE tablet, extended release(dailymed.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcdefghijklMETFORMIN HYDROCHLORIDE tablet, extended release(dailymed.nlm.nih.gov)
  4. 4.^abcdefghijkmetformin(dailymed.nlm.nih.gov)
  5. 5.^abcdefghijkMetformin Hydrochloride Tablets, USP(dailymed.nlm.nih.gov)
  6. 6.^abcMETFORMIN HYDROCHLORIDE tablet, extended release(dailymed.nlm.nih.gov)
  7. 7.^abcdefghijMetformin Hydrochloride Tablets Rx only(dailymed.nlm.nih.gov)
  8. 8.^abcdefghMETFORMIN HYDROCHLORIDE tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
  9. 9.^abcdefghimetformin(dailymed.nlm.nih.gov)
  10. 10.^abcMetformin Hydrochloride Tablets Rx only(dailymed.nlm.nih.gov)

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