無料で始める
Medical illustration for メトホルミンでめまいは起こる?対処法まとめ - Persly Health Information
Persly 医療専門チームPersly 医療専門チーム
2026年1月26日5分で読める

メトホルミンでめまいは起こる?対処法まとめ

要点:

メトホルミンでめまいは起こる?原因と対処法

結論として、メトホルミン(メトホルミン塩酸塩)は「めまい」や「ふらつき」を副作用として示すことがあります。 特に体調の急変や心拍の異常を伴う場合は、重篤な副作用のサインとなりうるため、直ちに医療機関へ連絡することが勧められます。 [1] メトホルミン製剤の患者向け説明には、めまい・動悸のような症状が「乳酸アシドーシスなどの重篤な副作用」の可能性と関連して注意喚起されています。 [2] 同様の注意は他のメトホルミン製剤でも繰り返し記載されています。 [3]

一方で、一般的な副作用は下痢・吐き気・胃部不快感などの消化器症状が中心で、これらは服薬継続で自然に軽減することが多いです。 [1] [3] 拡張放出製剤でも「めまい」が副作用リストに挙がっています。 [4] [5]


めまいの主な原因候補

  • 薬そのものの影響(非特異的副作用)

    • メトホルミン服用中に「めまい・ふらつき」を自覚することがあります。 特に新規開始直後や用量変更時に感じる方もいます。 [2] [4]
  • 低血糖に伴うめまい

    • メトホルミン単独では通常、低血糖のリスクは低いとされています。 [6]
    • ただし、食事量不足・激しい運動・アルコール摂取・他の血糖降下薬(インスリンやスルホニル尿素薬など)併用で低血糖が起こり、めまい・冷汗・手の震え・動悸などが出ることがあります。 [6]
    • 実臨床では、メトホルミン併用の配合剤(例:グリベンclamide/グリピジド+メトホルミン)で、低血糖に伴う「めまい」症状の報告率が上がることが示されています。 [7] [8] [9] [10]
  • 乳酸アシドーシス(まれだが重篤)

    • 腎機能低下や急性腎障害、脱水、重い感染症、アルコール多量摂取などの背景があると、乳酸アシドーシスのリスクが上がり、めまい・倦怠感・呼吸が浅く速い・徐脈や不整脈などが出ることがあります。 [1] [2]
    • 乳酸アシドーシスは稀ですが、救急対応が必要な重大な副作用です。 [PM7] 臨床報告でも、めまい・意識障害とともに高乳酸血症を呈した事例があります。 [PM9] [PM11]

受診の目安と緊急サイン

次のような場合は、ただちに服薬を中止して医療機関へ連絡するか救急受診を検討してください。

  • めまいに加えて、突然の遅い・不規則な心拍、強い倦怠感、呼吸が速い・浅い、意識がもうろうなどが出現。 [1] [2]
  • 腎機能低下の既往があり、嘔吐・下痢・発熱・脱水後に症状が悪化。 [PM7]
  • 新たな薬(特に血糖を下げる薬)の併用開始後に冷汗・震え・空腹感・動悸を伴うめまいが起こる(低血糖の可能性)。 [7] [6]

自分でできる対処法(軽症の場合)

  • まず座る・横になる:転倒防止のため安全な姿勢を取り、数分間安静にします。 視線を固定してゆっくり呼吸しましょう。(一般的なめまいの対処)
  • 食事と服薬タイミング:メトホルミンは食後に服用すると胃腸症状や一部の不快感が軽くなることがあります。 [1] [3]
  • 低血糖対策:
    • メトホルミン単独でも、食事抜き・過度の運動・アルコールで低血糖が起きうるため、規則正しい食事を心がけましょう。 [6]
    • めまいに冷汗・震え・強い空腹感が伴えば、ブドウ糖タブレットや砂糖水、果汁など速効性の糖を摂取します(配合剤や他剤併用時は特に重要)。 [7] [8] [9] [10]
  • 水分補給:下痢・嘔気などがあるときはこまめに水分を補給して脱水を防ぎます。 脱水は乳酸アシドーシスのリスク要因にもなりえます。 [PM7]
  • アルコールを控える:アルコールは低血糖や乳酸アシドーシスのリスクを高めます。 飲む場合は少量にとどめ、空腹時は避けましょう。 [6]
  • 服薬内容の確認:スルホニル尿素薬やインスリンなど併用の有無を確認し、低血糖リスクのある組み合わせでは自己血糖測定を増やします。 [7] [8] [9] [10] [6]

医療機関で相談すべきポイント

  • 症状のタイミング:服用直後か、食事前後か、就寝時かなど。 低血糖は深夜〜早朝に起こることがあります。(臨床報告の示唆) [PM8]
  • 併用薬の有無:インスリン、スルホニル尿素薬、DPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬、アルコール摂取習慣など。
  • 腎機能のチェック:eGFRの最新値、脱水イベントの有無。 腎機能が落ちている場合は用量調整や休薬を検討することがあります。 [PM7]
  • 用量・製剤変更:徐放製剤(拡張放出)への切替で一部の不快症状が緩和するケースがあります。 [4] [5]
  • 再発予防策:食事計画、運動量の調整、自己血糖測定のタイミングなどを個別に設計。

表:めまいの原因候補とヒント

原因候補目安となる症状・状況すぐできる対処医療機関での確認事項
メトホルミン自体の副作用服用開始直後のふらつき・軽い頭痛など座る・横になる、食後服用へ、十分な水分製剤・用量調整の可否 [1] [2] [4] [5]
低血糖(併用薬・空腹・運動・アルコール)冷汗・手の震え・強い空腹感・動悸・めまい速効性糖の摂取、食事の見直し併用薬・食事量・運動量、自己血糖測定の指示 [6] [7] [8] [9] [10]
乳酸アシドーシス(重篤・稀)強い倦怠感、速い浅い呼吸、心拍異常、意識混濁服薬中止し救急受診腎機能、乳酸値、脱水・感染の有無、透析が必要な場合あり [1] [2] [PM7]

まとめ

  • メトホルミンで「めまい」が起こることはあります。 服用初期や製剤によっては一過性の不快感としてみられる場合があります。 [2] [4]
  • 低血糖が原因となるめまいは、併用薬・食事不足・アルコール・激しい運動で起こりやすいため、生活面の見直しと自己血糖管理が大切です。 [6] [7] [8]
  • 乳酸アシドーシスは稀ですが重篤で、めまいに加えて心拍異常や呼吸の変化、意識障害などを伴えば、直ちに医療機関へ。 [1] [2] [PM7]

安心して使うためには、症状の出るタイミング、併用薬、腎機能の状態を医療者と共有し、必要に応じて用量・製剤の調整や自己血糖測定を行うことが勧められます。 [4] [5] [6]

関連する質問

関連記事

出典

  1. 1.^abcdefghMetformin HCL ER 500mg(dailymed.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdefghmetformin hydrochloride- Metformin hydrochloride tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcAppformin(dailymed.nlm.nih.gov)
  4. 4.^abcdefMETFORMIN HYDROCHLORIDE tablet, film coated, extended release(dailymed.nlm.nih.gov)
  5. 5.^abcdMETFORMIN HYDROCHLORIDE tablet, film coated, extended release(dailymed.nlm.nih.gov)
  6. 6.^abcdefghiMETFORMIN HYDROCHLORIDE- metformin hydrochloride tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
  7. 7.^abcdefGLIPIZIDE AND METFORMIN HCL tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
  8. 8.^abcdeDailyMed - GLYBURIDE-METFORMIN HYDROCHLORIDE tablet(dailymed.nlm.nih.gov)
  9. 9.^abcdDailyMed - GLYBURIDE-METFORMIN HYDROCHLORIDE tablet(dailymed.nlm.nih.gov)
  10. 10.^abcdDailyMed - GLYBURIDE-METFORMIN HYDROCHLORIDE tablet(dailymed.nlm.nih.gov)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。