Medical illustration for 米国NIHの資料に基づく | リシノプリルの副作用として体重減少が起こることはありますか? - Persly Health Information
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2026年2月19日5分で読める

米国NIHの資料に基づく | リシノプリルの副作用として体重減少が起こることはありますか?

要点:

リシノプリルで体重減少は一般的ではありませんが、味覚/log低下による食欲低下が原因でまれに起こることがあります。味覚低下は多くは2~3か月で改善しますが、短期間での著しい体重減少や発熱・発疹・強い倦伝感などを伴う場合は受診を検討し、自己判断で中止せず処方医に相談してください。

リシノプリルで体重減少が起こる可能性は低いものの、まれに見られることがあります。特に「味覚低下(味がしにくい・味がしない)」が起きた場合に食欲が落ち、その結果として体重が減るケースが報告されています。 [1] 味覚低下は多くの場合、服用を続けても2~3か月で自然に改善しやすいとされています。 [1]


リシノプリルの一般的な副作用と位置づけ

  • よくある副作用:咳、めまい、頭痛、下痢、疲れやすさなどが報告されています。 [2] これらはACE阻害薬(リシノプリルの薬剤群)で比較的知られた症状です。 [2]
  • 体重減少の扱い:体重減少そのものが「ごく一般的な副作用」として一覧に並ぶことは多くありませんが、味覚低下→食欲低下→体重減少という間接的な経路が添付文書レベルで言及されています。 [1] 味覚低下は可逆的で、通常は2~3か月のうちに改善することが多いです。 [1]

体重減少が起きるメカニズムの考え方

  • 味覚低下(味覚障害):リシノプリルを含むACE阻害薬で、可逆的な味覚低下が一定頻度でみられます。 [1] 味が感じにくくなると食事量が減り、結果的に体重が落ちることがあります。 [1]
  • まれな全身炎症反応:非常にまれですが、ACE阻害薬で全身性の炎症反応に類似した症候群が報告され、倦怠感や食欲不振、体重減少を伴った症例もあります。薬剤中止で改善した例があり、鑑別として念頭に置かれることがあります。 [3]

臨床試験・安全性データの概観

  • 大規模試験では、頭痛、めまい、咳、下痢などが頻度の高い副作用として報告されています。 [4] 体重減少は主要な頻発事象としては目立っていませんが、味覚低下に関連する体重減少は添付文書レベルで注意喚起されています。 [1] 同じクラスの薬でも、離脱理由としては咳やめまいが多く、体重減少が主要な離脱理由に挙がることは稀です。 [4]

受診の目安と対処のヒント

  • 様子を見られるケース:軽度の食欲低下やわずかな体重減少で、全身状態が安定している場合は、食事内容の工夫(高たんぱく・高エネルギーの間食、風味付けの強化など)で様子を見ることもあります。味覚低下は通常2~3か月で改善してくる可能性があります。 [1]
  • 早めの相談が望ましいケース:短期間に2~3kg以上の減少、強い倦怠感、発熱、発疹、しつこい吐き気や下痢、むくみや息苦しさなどの全身症状を伴う場合は、薬の影響や他の病気を含めて評価が必要です。まれな全身炎症反応の可能性も鑑別に上がるため、医療機関に相談してください。 [3]
  • 薬の継続について:自己判断で中止せず、処方医と相談しながら、用量調整や他剤(他の降圧薬)への切り替えを検討するのが安全です。一般的な副作用であれば、経過観察で軽快することも少なくありません。 [2]

体重減少が気になるときのセルフケア

  • 味付けや食感の工夫:味覚が落ちているときは、酸味や香辛料、温冷の差、ハーブや柑橘の香りを使って風味を強めると食べやすくなります。これは味覚低下に伴う食欲低下の軽減に役立つことがあります。 [1]
  • 少量高エネルギー:こまめな補食(ナッツ、ヨーグルト、チーズ、卵料理など)でカロリーとたんぱく質を確保する発想がおすすめです。 [1]
  • 経過の記録:体重・食事量・症状(味の感じ方、咳、めまい、倦怠感など)をメモしておくと、受診時の判断材料になります。 [4]

まとめ

  • 体重減少は一般的な副作用ではありませんが、味覚低下を介して起こることがあります。 味覚低下は多くの場合、数か月で改善傾向があります。 [1] 一方で、発熱や発疹、強い倦怠感などを伴う場合はまれな全身性反応の可能性もあるため受診が勧められます。 [3] 日常では食事の工夫と経過観察を行い、気になる変化が続く場合は処方医に相談してください。 [2] [4]

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出典

  1. 1.^abcdefghijk(dailymed.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdLisinopril: MedlinePlus Drug Information(medlineplus.gov)
  3. 3.^abcAn unusual cause of anaemia of chronic disease: lisinopril-induced chronic inflammatory state.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  4. 4.^abcdThe safety and tolerability of lisinopril in clinical trials.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。