
米国NIHの資料に基づく | リシノプリルの副作用として口渇はどれくらいの頻度で起こり、症状が出た場合の対処法は何ですか?
リシノプリルでは口渇(ドライマウス)は起こりうるものの、主要な頻発副作用ではなく頻度は比較的低いと考えられます。対策はこまめな水分補給、カフェイン・アルコール・喫煙の制限、無糖ガムや保湿・加湿、丁寧な口腔ケアが有効です。症状が強い・長引く場合や他の薬で脱水が疑われる場合は処方医に相談し、必要に応じて薬の調整や保湿製剤を検討します。
リシノプリルで「口渇(口の渇き)」が起こることはありますが、一般的には頻度は高くないと考えられます。臨床試験でよくみられる副作用は咳やめまい、頭痛などで、口渇は主要な頻発症状としては目立たない一方、ACE阻害薬の添付文書類では「口腔乾燥(ドライマウス)」が報告されることがあります。 [1] [2]
起こりやすさの目安
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臨床試験の全体像
リシノプリルの安全性評価では、もっとも多い副作用は頭痛、めまい、咳、下痢などで、これらが中止理由の上位でした。口渇は主要頻発事象としては記載されていません。 これは、口渇が起こりうるものの、頻度としては比較的まれである可能性を示唆します。 [1] -
同系薬(ACE阻害薬)での記載
一部のACE阻害薬の公式情報では、消化器関連の副作用として「口の乾き(ドライマウス)」が項目に含まれており、クラスとして起こりうる副作用とされています。このため、リシノプリルでも個人差により口渇が出ることはありえます。 [2] [3]
口渇が出たときのセルフケア
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水分補給をこまめに
少量ずつ、日中こまめに水を飲むと症状が和らぎやすいです。就寝前後や運動後は特に意識して水分をとるとよいでしょう。 [4] [5] -
カフェイン・アルコール・たばこを控える
カフェインやアルコールは口の乾きを強めやすく、たばこも粘膜を乾燥させます。コーヒーや濃いお茶、飲酒は控えめにするのがおすすめです。 [4] [5] -
唾液の分泌をうながす工夫
無糖ガムをかむ、無糖ののど飴をなめると唾液分泌が促されます。キシリトール配合の無糖ガムは歯にもやさしく一石二鳥です。 [4] [5] -
刺激の強い食事を避ける
辛い・塩辛い食べ物は乾燥した口内にしみやすいです。味付けは薄めにして、常温〜ぬるめの飲み物を選ぶと楽です。 [4] [5] -
保湿ケアを取り入れる
就寝時に加湿器を使う、日中は口腔保湿ジェルやドライマウス対応のマウスウォッシュの利用も有効です。夜間の乾燥対策は翌朝の不快感軽減に役立ちます。 [4] [5] -
口腔ケアの徹底
口渇は虫歯や歯周病のリスクを上げるため、歯みがき・フロス・定期的な歯科受診を心がけましょう。 [4] [5]
受診・相談の目安
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症状が強い/長引く場合は相談
生活の質を下げるほどの口渇が続く、睡眠に支障がある、むし歯や口内炎が増えるなどの場合は、処方医に相談してください。 薬の用量調整や、ドライマウス対策の製剤(人工唾液など)の提案が検討されます。 [4] [5] -
他の薬の影響にも注意
利尿薬(むくみや血圧の薬)を併用していると脱水傾向になり、渇きが強く感じられることがあります。 脱水が疑われる場合は医療者に必ず相談してください。 [6] -
緊急性があるサイン
口渇に加えて、激しいのどの違和感、唇や舌・顔の腫れ、呼吸困難があれば、アレルギー反応の可能性があるため至急受診してください。 [7]
まとめ
- 頻度の目安:リシノプリルで口渇は「起こりうるが頻発ではない」副作用と考えられます(ACE阻害薬として口腔乾燥の報告はあり)。 [1] [2]
- 対処法:こまめな水分摂取、カフェイン・アルコール・たばこの制限、無糖ガムやのど飴、加湿・保湿ケア、歯科的ケアが有効です。つらい場合は医療者に相談し、必要に応じて薬の調整や保湿製剤を検討します。 [4] [5]
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出典
- 1.^abcThe safety and tolerability of lisinopril in clinical trials.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 2.^abc(dailymed.nlm.nih.gov)
- 3.^↑(dailymed.nlm.nih.gov)
- 4.^abcdefghDry Mouth(medlineplus.gov)
- 5.^abcdefghDry Mouth(medlineplus.gov)
- 6.^↑Lisinopril and Hydrochlorothiazide: MedlinePlus Drug Information(medlineplus.gov)
- 7.^↑Lisinopril (oral route) - Side effects & dosage(mayoclinic.org)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。


