Medical illustration for 米国NIHの資料に基づく | リシノプリルの副作用として頻尿は一般的ですか? - Persly Health Information
Persly 医療専門チームPersly 医療専門チーム
2026年2月19日5分で読める

米国NIHの資料に基づく | リシノプリルの副作用として頻尿は一般的ですか?

要点:

リシノプリルによる頻尿は一般的な副作用ではなく、咳・めまい・頭痛・倦怠感・消化器症状・皮疹などがよくみられます。まれに同系薬で頻尿の報告はあるため可能性はゼロではありませんが、利尿薬併用時は利尿薬が原因のことが多いです。症状が続く、尿の出が減る・発熱や排尿時痛がある場合は受診を検討してください。

リシノプリルで「頻尿」は一般的な副作用ではありません。リシノプリル(ACE阻害薬)のよくある副作用は、咳、めまい、頭痛、だるさ、吐き気・下痢、皮疹などで、排尿回数の増加は一般的項目には含まれません。 [1] 一方で、同じACE阻害薬でもカプトプリルでは「多尿・頻尿」がまれ(約0.1〜0.2%程度)に報告されており、クラスとして「稀に起こりうる尿量・排尿回数の変化」が記載されることはあります。 [2] つまり、リシノプリル単剤で頻尿が起こる可能性は低いと考えられますが、ゼロではないという位置づけです。 [1] [2]

リシノプリルの代表的な副作用

  • 乾いた咳(空咳):ACE阻害薬でよくみられます。 [1]
  • めまい・立ちくらみ:特に利尿薬を併用していると起こりやすいです。 [3]
  • 頭痛・だるさ・吐き気・下痢・皮疹:日常的にみられることがあります。 [1]

これらが「一般的」とされる一方で、頻尿は一般的副作用の一覧には通常含まれていません。 [1]

頻尿が気になるときに考えられる原因

  • 併用薬の影響:利尿薬(いわゆる「水薬」)と一緒に使っている場合は、利尿薬が原因で排尿回数が増えることが最も多いです。 [4]
  • 水分・カフェイン摂取:飲水量やカフェインの増加でも頻尿になります(一般知識)。
  • 尿路感染症や過活動膀胱などの別疾患:発熱、排尿時痛、尿のにごり・血尿などがあれば別の原因が疑われます(一般知識)。
  • 腎機能の変動:ACE阻害薬は腎機能に影響することがあり、一部の人で腎機能の数値変動(クレアチニンや尿素窒素の上昇)が出ることがありますが、これは通常「頻尿」よりも「尿量減少(乏尿)やむくみ」などと結びつくことが多いです。 [3]

併用薬(配合剤)に注意

  • リシノプリル+ヒドロクロロチアジド配合剤を服用中の場合、ヒドロクロロチアジド(利尿薬)の作用で排尿回数が増えることは一般的です。 [4] 一方で、配合剤の説明書には「尿量や回数が減る・血尿」など、腎障害を示唆する危険サインにも注意が促されています。 [4] このような症状があれば早めの受診が推奨されます。 [4]

まとめ

  • 結論として、リシノプリル単剤で「頻尿」は一般的な副作用とはいえません。 [1]
  • ただし、同系統薬でまれに「頻尿・多尿」の報告があり、完全に否定はできません。 [2]
  • 利尿薬を一緒に使っている場合は、利尿薬が頻尿の主因であることが多いです。 [4]

受診や相談の目安

  • 頻尿だけで体調が良い:様子をみつつ、数日〜1週間程度で変化がなければ主治医に相談をおすすめします(服用薬の確認や用量調整を検討)。
  • 次の症状がある場合は早めに受診:発熱・排尿時痛・血尿、尿の出が減る、むくみ・息切れ、強いめまい・失神、体重の急増など。これらは腎機能のトラブルや感染症のサインの可能性があります。 [3] [4]

よくある質問

なぜACE阻害薬で「咳」は多いのに「頻尿」は少ないの?

ACE阻害薬は体内のブラジキニンという物質の分解を抑えるため、気道刺激による乾いた咳が出やすいと考えられていますが、膀胱や腎で排尿回数を直接増やすメカニズムは一般的ではありません。 [3] 一方、利尿薬は腎臓で塩分と水の再吸収を抑えることで尿量を増やすため、配合剤や併用時には頻尿になりやすいです。 [4]


参考:副作用の頻度イメージ(抜粋)

副作用リシノプリル単剤での位置づけ備考
乾いた咳よくあるACE阻害薬で代表的。 [1] [3]
めまい・立ちくらみよくある起立時に注意。利尿薬併用で増加。 [3]
頻尿一般的ではない(まれの可能性)同系薬のカプトプリルで低頻度報告。 [2]
腎機能変動(血液検査)ときにみられる利尿薬併用や腎動脈狭窄で注意。 [3]

実践的な対処法

  • 併用薬を確認:利尿薬(例:ヒドロクロロチアジド)を服用中なら、それが頻尿の主因かもしれません。 [4]
  • 生活面の見直し:夕方以降の水分やカフェインを控える、就寝前の飲水を調整するなどで夜間頻尿を軽減できます(一般的アドバイス)。
  • 記録をつける:発症時期(開始時期)、1日の排尿回数、夜間の回数、飲水量、カフェイン摂取、痛みや発熱の有無をメモしておくと、医師が原因を絞りやすくなります。(一般的アドバイス)

必要であれば、現在の服用薬(商品名や用量、開始時期)や、頻尿の起こる時間帯・症状の詳細を教えてください。

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出典

  1. 1.^abcdefgLisinopril: MedlinePlus medicinas(medlineplus.gov)
  2. 2.^abcd(dailymed.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcdefgLisinopril (oral route) - Side effects & dosage(mayoclinic.org)
  4. 4.^abcdefghLisinopril and hydrochlorothiazide (oral route) - Side effects & dosage(mayoclinic.org)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。