
米国NIHの資料に基づく | リシノプリルの副作用として吐き気はどのくらいの頻度で起こりますか?
リシノプリルによる吐き気(悪心)の頻度はおおむね1~2%前後と考えられ、全体として高くはありません。同系のACE阻害薬(キナプリル2.4%、ラミプリル1%)や配合剤のデータ(約2.2%)とも整合し、多くは軽度・一過性です。症状が続く、強い、嘔吐がある場合は服用方法の工夫や医療機関への相談を検討してください。
リシノプリルで「吐き気(悪心)」が起こる頻度は、一般的には多くありません。臨床試験データでは、ACE阻害薬の同系薬であるキナプリルやラミプリルで吐き気・嘔吐の発現はおよそ1~2%台と報告されており、リシノプリルでも同程度(約1~2%前後)の頻度と考えられます。 [1] [2]
要点まとめ
データの背景と解釈
ACE阻害薬はクラスとして副作用プロファイルが類似しており、めまい、咳、倦怠感、下痢、吐き気などが比較的よくみられる一方、吐き気は「よくある」よりは「時々ある」程度の頻度です。 [3] 同系薬キナプリルのプラセボ対照試験では「吐き気・嘔吐」2.4%で、プラセボでは0.7%でした。この差からも、薬剤による影響はあるものの全体としては低頻度といえます。 [4] [5] またラミプリルでは吐き気1%、嘔吐0.5%と、1%前後のレンジが確認されています。 [2]
リシノプリルでの参考になる臨床情報
直接同一の大規模数値が示された資料が限られる場合でも、ACE阻害薬クラス全体の一貫した傾向(約1~2%前後)と、同系薬の公的製品情報における具体値が実臨床の目安になります。 [1] [2] 加えて、リシノプリル+ヒドロクロロチアジド配合での安全性レビューでは、吐き気は約2.2%と報告されており、クラス内での整合性もあります。 [6]
吐き気が出たときの対処のコツ
- 食後に服用する:空腹時よりも胃の不快感が出にくくなります。
- 十分な水分と一緒に内服:胃の刺激感を和らげます。
- 数日~1週間ほど様子を見る:多くは一過性で軽度です。 [2]
- 持続・増悪、嘔吐や脱水、強い立ちくらみがある場合は医療機関へ:用量調整や薬剤変更を検討することがあります。
表:ACE阻害薬で報告された吐き気関連の発現頻度(参考)
| 薬剤(クラス) | 事象 | 報告頻度の目安 | 出典 |
|---|---|---|---|
| キナプリル | 吐き気・嘔吐 | 2.4% | [1] |
| ラミプリル | 吐き気 | 1% | [2] |
| ラミプリル | 嘔吐 | 0.5% | [2] |
| リシノプリル+HCTZ配合 | 吐き気 | 2.2% | [6] |
上表から、リシノプリル単剤でも1~2%前後の頻度が妥当なレンジと考えられます。 [1] [2] [6]
受診の目安
- 吐き気が数日以上続く、日常生活に支障、嘔吐が反復、体重減少、強いめまい・低血圧症状があるときは、早めの相談がおすすめです。
- 他薬(特に利尿薬、抗炎症薬など)との併用や脱水があると、吐き気や低血圧が出やすくなることがあります。服用中の薬と体調を医療者に共有しましょう。
まとめ
関連する質問
出典
- 1.^abcdefgACCUPRIL- quinapril hydrochloride tablet, film coated ACCUPRIL- quinapril tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
- 2.^abcdefghijklDailyMed - ALTACE- ramipril capsule(dailymed.nlm.nih.gov)
- 3.^↑Clinical experience with lisinopril. Observations on safety and tolerability.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 4.^↑ACCUPRIL- quinapril hydrochloride tablet, film coated ACCUPRIL- quinapril tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
- 5.^↑ACCUPRIL- quinapril hydrochloride tablet, film coated ACCUPRIL- quinapril tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
- 6.^abcReview of international safety data for lisinopril-hydrochlorothiazide combination treatment.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。


