無料で始める
Medical illustration for 免疫療法でけいれんは起こり得る?対処法を解説 - Persly Health Information
Persly 医療専門チームPersly 医療専門チーム
2026年1月26日5分で読める

免疫療法でけいれんは起こり得る?対処法を解説

要点:

免疫療法はけいれんを起こすことがあるのか

結論として、免疫療法の一部では神経系の副作用により「けいれん(発作)」が起こり得ます。 これは特に、免疫関連脳炎や免疫エフェクター細胞関連神経毒性(ICANS)などの合併症として報告されています。 [1] [2] 免疫チェックポイント阻害薬では稀ながら脳炎や髄膜炎に伴い発作が出ることがあり、早期に対応することで重症化を防げる可能性があります。 [1] 一方、自己免疫性てんかんでは、免疫療法自体が脳の炎症を抑え、発作を改善させる目的で用いられます。 [3] [4]


けいれんが起こる仕組みと背景

  • 免疫関連脳炎・髄膜炎
    免疫療法により過剰な免疫反応が脳・髄膜に炎症を起こすと、発熱、混乱、頭痛などに続いて発作が生じることがあります。 [1] これらは頻度としては多くありませんが、重症化する可能性があるため注意が必要です。 [1]

  • ICANS(免疫エフェクター細胞関連神経毒性)
    CAR-T療法や二重特異性抗体などで見られる神経毒性の一形態で、発語障害、意識低下、痙攣などが出現し得ます。 [2] 高リスクでは発作予防薬(例:レベチラセタム)を検討することがあります。 [5]

  • 自己免疫性てんかん
    原因が自己免疫反応による場合、免疫療法(高用量コルチコステロイドなど)で炎症を抑え、発作が改善または消失することがあります。 [3] 免疫療法開始後、数カ月かけて抗てんかん薬を減量して再発の有無を確認することがあります。 [4]


こういう症状が出たら注意

次の症状は受診のサインです。

  • 新たな混乱、記憶障害、強い頭痛、発熱、首のこわばり、光過敏、筋力低下などは脳炎・髄膜炎の可能性があります。 [1]
  • 発語のもつれ、急な眠気・反応低下、けいれん動作や一時的にじっと固まる(非けいれん性発作の可能性)などはICANSの兆候になり得ます。 [2]
    これらが免疫療法中に出た場合は、自己判断で様子見せず、すぐ担当医に連絡してください。 [1] [2]

けいれんが起きたときの医療的対応

  • 早期の神経科コンサルトと評価
    神経毒性が疑われたら、神経内科評価や脳波(EEG)を行い、非けいれん性発作の有無を確認します。 [2]
  • ステロイド治療
    ICANSがグレード2以上や脳炎が疑われる場合、静注デキサメタゾンやメチルプレドニゾロンなどで炎症を抑える対応がとられます。 [6] [2]
  • 発作の急性治療・予防
    急性発作にはベンゾジアゼピンなどを用い、継続的には鎮静作用が少ない発作予防薬(例:レベチラセタム)を考慮します。 [6] [5]
  • 重症例の管理
    意識低下や持続する発作、脳浮腫が疑われる場合は集中治療室での管理、浸透圧療法や呼吸管理などを行います。 [7] [6]

自己免疫性てんかんに対する免疫療法の位置づけ

自己免疫性てんかんでは、抗てんかん薬だけでは十分な効果が得られないことがあり、免疫療法(高用量ステロイドなど)が発作の改善に有効になり得ます。 [3] 免疫療法で発作が消失した場合、抗てんかん薬のゆっくりとした減量を検討することがあります。 [4]


日常でできる予防とセルフケア

  • 兆候の早期報告:微妙な認知変化や言葉のもつれ、頭痛・発熱などを感じたらすぐに連絡しましょう。 [1] [2]
  • 薬の管理:医師の指示に沿って、ステロイドや発作予防薬を確実に服用します。 [6] [5]
  • 誘因の回避:睡眠不足、脱水、過度のストレスや飲酒は発作を誘発し得るため、避けましょう。
  • 安全対策:入浴は浅めに、鋭利物の近くでの作業を避ける、家族と発作時の対応(横向きに寝かせる、時間を測る、5分以上続けば救急要請)を共有しておきましょう。
  • 定期フォロー:症状日誌をつけ、外来での評価(神経症状、必要に応じ脳波)に役立てます。 [2]

免疫チェックポイント阻害薬でのけいれん報告の一例

免疫チェックポイント阻害薬治療中に、脳炎や脳浮腫に伴う発作が報告されていますが、非常に稀で、迅速なステロイド治療や支持療法で改善が目指されます。 [PM15] 稀少ながら、パラネオプラスチック(抗Hu抗体関連)脳炎により焦点発作を呈し、ステロイド治療で改善したケースもあります。 [PM13] これらは個別事例であり、全員に起こるわけではなく、多くは適切な監視と治療で安全に継続可能です。 [1]


まとめ

  • 免疫療法では稀に神経系の副作用としてけいれんが起こり得ます。 [1] [2]
  • 疑わしい症状が出たら早期連絡と専門評価が重要で、ステロイドや発作予防薬などで対応します。 [6] [5] [2]
  • 自己免疫性てんかんでは、免疫療法自体が発作を改善させる治療選択肢になります。 [3] [4]
  • 日常では兆候の記録・安全対策・誘因の回避が役立ちます。

よくある質問

  • 免疫療法は中止しないといけませんか?
    重症度や原因によります。軽症で改善が早ければ継続・再開できることもあり、重症では一時中止・治療後に慎重に再開を検討します。 [1]

  • 予防的に発作薬は必要ですか?
    高リスクのケースではレベチラセタムなどの予防を検討しますが、全例で routine に使うわけではありません。 [5]


気になる症状や現在のお薬の内容を教えていただければ、より具体的に安全な対処をご提案できます。 追加で気になる点があれば、いつでもパーソナルにご相談ください。

関連する質問

関連記事

出典

  1. 1.^abcdefghij1993-Management of immune-related adverse events (irAEs)(eviq.org.au)
  2. 2.^abcdefghij3834-Immune Effector Cell-Associated Neurotoxicity Syndrome (ICANS)(eviq.org.au)
  3. 3.^abcdAutoimmune epilepsy - Diagnosis and treatment(mayoclinic.org)
  4. 4.^abcdAutoimmune epilepsy - Diagnosis and treatment(mayoclinic.org)
  5. 5.^abcde3834-Immune Effector Cell-Associated Neurotoxicity Syndrome (ICANS)(eviq.org.au)
  6. 6.^abcde3834-Immune Effector Cell-Associated Neurotoxicity Syndrome (ICANS)(eviq.org.au)
  7. 7.^3834-Immune Effector Cell-Associated Neurotoxicity Syndrome (ICANS)(eviq.org.au)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。