無料で始める
Medical illustration for 免疫療法で関節痛は起こる?原因と対処法を医師目線で解説 - Persly Health Information
Persly 医療専門チームPersly 医療専門チーム
2025年12月29日5分で読める

免疫療法で関節痛は起こる?原因と対処法を医師目線で解説

要点:

免疫療法で関節痛は起こる?原因と対処法を医師目線で解説

免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬など)では、関節痛や筋肉痛といった筋骨格症状が副作用として起こることがあります。これは免疫が活性化して関節に炎症が起きるためで、関節の痛み、こわばり、腫れなどとして現れます。 [1] これらの副作用は早めに対応すれば多くは安全に管理できますが、放置すると重くなることがあるため、症状に気づいたら主治医に共有することが大切です。 [2]


よくある症状とサイン

  • 新しく出てきた、または増悪した関節痛・筋肉痛。 [1]
  • 関節のこわばり(動かしにくい感覚)。 [1]
  • 関節や手足の腫れ。 [1]

こうした症状は、免疫療法中の「免疫関連有害事象(irAE)」の一部としてみられることがあります。 [2]


重症度別の基本的な対処

免疫療法に伴う関節痛の管理は、症状の強さに応じて段階的に行うのが一般的です。 [3]

  • 軽度(生活に大きな支障なし)
    日常生活の工夫と鎮痛薬(アセトアミノフェンやNSAIDsなど)で様子を見ることがあります。 [3]
    NSAIDsは胃腸・腎機能・心血管リスクなどの持病がある場合は注意が必要です。 [4]

  • 中等度〜重度(活動に支障、関節腫脹や著明なこわばり)
    ステロイド(例:プレドニゾロンなど)による消炎が検討されます。 [3]
    症状や治療内容によってはリウマチ専門医の併診が勧められます。 [5]
    症状の強い時期には免疫療法を一時中断(ドラックホリデー)する判断が行われることもあります。 [5]

  • 鎮痛の追加手段
    NSAIDsが使えない、または無効な重い痛みではオピオイド鎮痛薬を短期的に検討することがあります。 [4]


具体的なセルフケアと生活の工夫

  • 温罨法(あたためる):痛む関節を温めるとこわばりがやわらぐことがあります。 [5]
  • 適度な運動:関節に無理のないストレッチや軽い筋力トレーニングで可動域を保つことが役立ちます。 [6]
  • 体重管理:体重を減らすと荷重関節(膝・足首など)の負担が軽くなります。 [6]
  • 物理療法・リハビリ:理学療法士の指導で関節への負担を減らし、痛みのコントロールを目指します。 [7]
  • 症状日誌:痛みの部位・強さ・時間帯・誘因、服薬の効果を記録すると診療での評価に役立ちます。 [2]

受診・相談の目安

以下のような場合は、早めの連絡・受診が推奨されます。

  • 痛みが「新しく出てきた」または「はっきり悪化」して生活に支障が出る。 [1]
  • 関節の明らかな腫れ、熱感、赤みがある。 [1]
  • 市販の鎮痛薬で改善しない、あるいは副作用が出る。 [3]
  • 免疫療法の投与直後から数週間で急に症状が強くなった。 [2]

主治医は、症状の重症度評価、血液検査、時に画像検査を行い、免疫療法の継続可否やステロイドの必要性を判断します。 [3]


治療薬の調整と専門医紹介

  • 免疫療法は多くの場合、症状が改善すれば再開が検討されますが、複数の中等度以上のirAEが同時に出る場合などは中止が提案されることもあります。 [8]
  • 難治性の炎症性関節痛では、リウマチ専門医と連携して治療戦略(ステロイド漸減や追加薬の検討)を立てることがあります。 [5]
  • 免疫療法中のirAEは、適切な免疫抑制(例:ステロイド)で速やかな改善が期待されますが、反応が乏しければ診断の見直しと専門医の追加評価が必要です。 [8]

よくある質問

Q. 免疫療法は必ず中止になりますか?

いいえ、症状の程度と改善具合により、休薬や治療調整を経て再開できる場合も少なくありません。 [5] 再開の可否は主治医が安全性を確認したうえで個別に判断します。 [2]

Q. いつから痛みが出やすいですか?

個人差はありますが、投与開始後数週〜数カ月の間に症状が出ることがあります。 [2] 症状が早期に見つかるほど安全にコントロールしやすい傾向があります。 [2]

Q. 市販薬は使ってよいですか?

アセトアミノフェンやNSAIDsは軽症なら選択肢になりますが、腎機能や胃腸障害、併用薬によっては向かないことがありますので、使用前に主治医へ相談してください。 [4] [3]


まとめ

  • 免疫療法では、関節痛・こわばり・腫れなどの筋骨格症状が起こり得ます。早期発見と段階的な対処で多くは安全に管理できます。 [1] [3]
  • 軽症は鎮痛薬と生活の工夫で対応し、中等度以上はステロイド治療や一時休薬、専門医の併診が検討されます。 [4] [3] [5]
  • 症状が新規に出現・悪化したら、早めに主治医へ相談し、適切な評価と治療を受けましょう。 [2]

関連する質問

関連記事

出典

  1. 1.^abcdefgManaging Your Immunotherapy Side Effects(mskcc.org)
  2. 2.^abcdefghImmunotherapy Cancer Treatment(mskcc.org)
  3. 3.^abcdefgh1819-Arthralgia and myalgia | eviQ(eviq.org.au)
  4. 4.^abcd1819-Arthralgia and myalgia | eviQ(eviq.org.au)
  5. 5.^abcdef1819-Arthralgia and myalgia | eviQ(eviq.org.au)
  6. 6.^ab1819-Arthralgia and myalgia | eviQ(eviq.org.au)
  7. 7.^1819-Arthralgia and myalgia | eviQ(eviq.org.au)
  8. 8.^ab1993-Management of immune-related adverse events (irAEs)(eviq.org.au)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。