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Medical illustration for 免疫療法でめまいは起こる?原因と対処法を解説 - Persly Health Information
Persly 医療専門チームPersly 医療専門チーム
2025年12月29日5分で読める

免疫療法でめまいは起こる?原因と対処法を解説

要点:

免疫療法で「めまい」は起こる?原因と対処法

結論として、免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬など)でめまい・ふらつきが起こることはあります。 これは薬そのものの副作用として報告されるほか、治療に伴う内分泌(ホルモン)異常や脱水、まれな神経・耳の合併症が背景にある場合があります。 [1] 特に甲状腺機能低下や副腎機能低下などのホルモン異常では、強い倦怠感や体重変化とともに「めまい・失神傾向」がみられることがあります。 [2] [3]


起こりうる原因

  • 薬剤自体の副作用
    • 一部の免疫チェックポイント阻害薬(例:ニボルマブなど)では、臨床試験・製品情報で「体位性めまい」「回転性めまい」が報告されています。 [1]
  • 内分泌(ホルモン)関連の免疫関連有害事象
    • 甲状腺、下垂体、副腎などの炎症により、頭痛、極度の疲労、体重増減、そして「めまい・失神」が起こることがあります。 [2] [3]
  • 神経系の合併症(まれ)
    • 免疫反応が神経や脳を巻き込むと、頭痛、発熱、意識混濁などに加え、ふらつき・バランス障害がみられることがあります(髄膜炎・脳炎はまれだが重症)。 [4] [5]
  • 眼や前庭(平衡)系のトラブル
    • 眼の炎症(ぶどう膜炎)でも視覚の乱れや頭痛とともにふらつきが出る場合があります。 [5]
  • 脱水や起立性低血圧
    • 食欲低下・下痢・発熱などが続くと脱水から立ちくらみが生じやすくなります(免疫療法関連の大腸炎では下痢が持続することがあります)。 [3]

すぐ受診・連絡すべきサイン

  • 強い・持続する頭痛、発熱、意識がもうろう、失神(神経合併症の可能性)。 [4]
  • 極度の倦怠感、体重の急な増減、動悸・冷え、情緒の変化(内分泌異常のサイン)。 [2] [3]
  • 視力の急な変化、眼痛・眼の赤み、光に過敏(眼の炎症の可能性)。 [5]
  • 水様性の下痢や血便、強い腹痛が数日続く(大腸炎による脱水・電解質異常のリスク)。 [3]

いずれも、免疫療法では早期対応が予後を左右することがあり、主治医チームへ早めに連絡することが勧められます。 [6] [7]


自宅でできる対処(軽症の場合)

  • 体位の工夫:起床時や立ち上がりはゆっくり、寝起きにベッドで数十秒深呼吸してから起きるなど、急な姿勢変化を避けましょう。
  • 水分・塩分補給:下痢や発熱があるときは経口補水やスープなどでこまめに補い、脱水を防ぎます(腎・心機能の制限がある方は主治医の指示に従ってください)。
  • 安全確保:ふらつきがある日は入浴中の転倒に注意し、手すりの活用やシャワーを選ぶなどの工夫を。
  • 刺激の回避:アルコール、過度のカフェイン、喫煙はふらつきを悪化させることがあります。
  • 休養と睡眠:疲労の蓄積は症状を強めます。短時間の昼寝や就寝前のルーティンで睡眠の質を整えましょう。

これらは一般的なめまいの悪化要因を避ける目的で有用ですが、免疫療法中は背景に内分泌や炎症の問題が隠れていることがあるため、症状が反復または増悪する場合は必ず医療者に共有してください。 [6] [7]


医療機関での評価と主な治療

  • 原因評価
    • 症状の経過・随伴症状(頭痛、発熱、視覚異常、下痢、動悸など)の聴取と身体診察。
    • 血液検査:甲状腺機能、コルチゾール(副腎)、電解質、炎症所見などで内分泌異常や脱水を評価します。 [2] [3]
    • 必要に応じて眼科・神経内科・耳鼻科の評価(視機能、前庭機能、脳画像など)。 [5] [4]
  • 対症療法
    • 強い回転性めまい・嘔気には短期の前庭抑制薬や制吐薬が検討されることがあります(長期連用は回復を遅らせるため通常は短期)。
  • 原因治療
    • 甲状腺・副腎・下垂体の炎症などの免疫関連内分泌異常が見つかれば、ホルモン補充やステロイドなどが考慮されます。 [2] [3]
    • 神経・眼の免疫関連有害事象では、重症度により免疫療法の一時中断やステロイド治療などが検討されます。 [4] [5]
    • 大腸炎などで脱水が強い場合は点滴や電解質補正が必要です。 [3]
  • 治療レジメンの調整
    • 重篤な免疫関連有害事象が疑われるときは、専門家合意に基づき迅速に重症度評価と治療調整が行われます。 [6] [7]

めまい以外に注意したい随伴サイン

  • 頭痛が増悪し解消しない、発熱、意識の混乱、首のこわばりなどは脳炎・髄膜炎を疑うサインです。すぐ相談してください。 [4]
  • 視力低下、複視、眼痛・充血、光過敏は眼の炎症のサインです。受診の目安になります。 [5]
  • 強い倦怠感、体重変動、冷え、気分変化、動悸・多飲多尿は内分泌異常の手掛かりです。 [2] [3]

よくある質問

免疫療法を続けてよい?

めまいの原因と重症度によります。軽症で一過性なら経過観察で継続できる場合がありますが、内分泌や神経・眼の合併症が疑われる場合は評価・治療を優先し、必要に応じて一時中断・治療調整が検討されます。 [6] [7]

失神しそうなふらつきがあるときのコツは?

安全な場所に座る・横になる、脚を組んで筋肉に力を入れる、涼しい環境で水分・塩分を少量ずつ補給するなどで一時的に回復することがありますが、繰り返す場合は相談してください。起立時はゆっくり動きましょう。


まとめ

免疫療法中のめまいは、薬剤自体の副作用に加え、内分泌異常・脱水・眼や神経の炎症など多様な原因で起こりえます。 [1] [2] [3] 重い頭痛や発熱、視力異常、強い倦怠感・体重変化、失神傾向があれば早めの連絡・受診が大切です。 [4] [5] [3] 日常では姿勢の工夫、水分・塩分のこまめな補給、安全確保、休養が役立ちますが、反復・増悪時は医療者に相談しましょう。 [6] [7]

関連する質問

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出典

  1. 1.^abcOPDIVO QVANTIG- nivolumab and hyaluronidase-nvhy injection, solution(dailymed.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdefgCómo hacer frente a los efectos secundarios de la inmunoterapia(mskcc.org)
  3. 3.^abcdefghijkКак справиться с побочными эффектами иммунотерапии(mskcc.org)
  4. 4.^abcdefКак справиться с побочными эффектами иммунотерапии(mskcc.org)
  5. 5.^abcdefgКак справиться с побочными эффектами иммунотерапии(mskcc.org)
  6. 6.^abcde3555-Advanced or metastatic nivolumab (weight based dosing) SUPERSEDED(eviq.org.au)
  7. 7.^abcde4314-NSCLC neoadjuvant ciSplatin pemetrexed and nivolumab(eviq.org.au)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。