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Persly 医療専門チームPersly 医療専門チーム
2025年12月29日5分で読める

免疫療法で下痢は起こる?原因と対処法を詳しく解説

要点:

免疫療法で下痢は起こる?原因と対処法を詳しく解説

免疫療法では、腸(大腸)の炎症が起きて下痢になることがあります。これを免疫関連大腸炎(免疫関連・IRコリチス)と呼び、ゆるい水様便が増える、便の見た目が液状になるなどの変化が見られます。 [1] 免疫療法による炎症が原因の下痢は、一般的な胃腸炎や食事性の下痢と対応が異なるため、自己判断で止瀉薬を使う前に医療者へ相談することが重要です。 [2]

免疫療法と下痢の関係

  • 免疫療法は、大腸に腫れや炎症を起こし、下痢の原因になります。これは免疫関連大腸炎と呼ばれます。 [1]
  • 水様便が普段より3回以上続く、または便が塊状から液状に変わるなどの変化があれば、医療者に連絡が推奨されます。 [2]
  • 下痢の原因によっては市販の止瀉薬が害になることがあり、まず医療者へ相談することが安全です。 [2]

発現時期と重症度の目安

  • 免疫療法による下痢は、治療開始から約6週間以内に出ることが多いとされています。 [3]
  • CTLA-4阻害薬(例:イピリムマブ)では重症(グレード3–4)の下痢が約8%に見られ、PD-1/PD-L1阻害薬(例:ニボルマブ、ペンブロリズマブ、アテゾリズマブなど)では1–2%と報告されています。併用療法では発現が早くなり、重症頻度も上がります。 [4]

受診の目安(すぐに相談を)

  • 水様便が1日に3回以上。 [2]
  • 便の性状が明らかに液状に変化。 [2]
  • 強い腹痛、血便、黒色便(タール便)、発熱、脱水症状(口渇、尿量低下、めまい)などがある場合は至急相談を。 [1]
  • いずれの場合も、自己判断で止瀉薬や下剤を使用しないで、まず連絡しましょう。 [2]

自宅での基本的な対処(医療者への連絡と並行して)

  • 水分補給を増やす:水だけでなく、電解質を含む飲料(例:経口補水液、スポーツ飲料、ブロス)が有効です。1日8〜10杯程度を目安に、こまめに摂るのがおすすめです。 [5]
  • 食事の工夫:脂肪・刺激・高繊維は避け、消化にやさしい低繊維のやわらかく薄味の食品(例:白米、うどん、食パン、バナナ、りんごのすりおろし、ヨーグルト)を少量ずつ摂りましょう。 [6]
  • 便をゆるくする可能性のある便軟化剤や下剤は、使用前に必ず医療者へ相談してください。 [5]

医療的な治療のポイント

  • 原因が免疫関連大腸炎の場合、自己判断の止瀉薬は有害になることがあり得ます。医療チームが個別に対応します。 [2]
  • 重症度(グレード)に応じて、ステロイド(副腎皮質ホルモン)などの免疫抑制治療が用いられることがあります。重症例は生命に関わることがあり、早期の専門的対応が重要です。 [7]
  • 併用免疫療法やCTLA-4阻害薬では重症化しやすく、早めの評価と治療が推奨されます。 [4]

食事と生活の具体策

  • 避けたいもの:
    • 辛い料理(唐辛子、カレー、チリなど) [6]
    • 高繊維(全粒パン・雑穀、豆類、果物の皮やドライフルーツなど) [6]
    • 高脂肪(バター、クリームソース、揚げ物) [6]
    • カフェイン飲料(コーヒー、紅茶、一部炭酸飲料) [6]
  • 取り入れたいもの:
    • 電解質を含む水分(経口補水液、スポーツ飲料、薄いスープ)をこまめに。 [5]
    • 消化にやさしい低繊維の食品を少量頻回で。 [6]
  • 日常の工夫:
    • 食事は少量を回数を分けて。 [6]
    • 体調メモ(便の回数・性状、腹痛、発熱、水分量)をつけると診療がスムーズです。
    • 衛生管理(手洗い、食品の加熱)で感染性下痢のリスクも下げましょう。

注意してほしい点

  • 自己判断での市販薬使用は避ける:原因次第で逆効果になるため、必ず医療者に相談してから。 [2]
  • 水分は「水+電解質」がポイント:水だけでは不足しがちな電解質(ナトリウムやカリウム)も補いましょう。 [5]
  • 早期連絡が安全:水様便が増える、便の見た目が液状になるなどの変化は早めの受診につながります。 [2]

まとめ

免疫療法では、大腸の炎症による下痢(免疫関連大腸炎)が起こることがあり、一般的な下痢と対応が異なるため早期の医療者への相談が大切です。 [1] 水分補給(電解質含有)と食事の工夫をしつつ、止瀉薬や便軟化剤の自己使用は控え、指示に従って治療を受けましょう。 [5] [2] 併用療法や特定の薬剤では重症化の頻度が高く、重症例はステロイドなどの免疫抑制治療が必要になる場合があります。 [4] [7]

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出典

  1. 1.^abcdManaging Your Immunotherapy Side Effects(mskcc.org)
  2. 2.^abcdefghijManaging Your Immunotherapy Side Effects(mskcc.org)
  3. 3.^779-Treatment induced diarrhoea | eviQ(eviq.org.au)
  4. 4.^abc779-Treatment induced diarrhoea | eviQ(eviq.org.au)
  5. 5.^abcdeManaging Your Immunotherapy Side Effects(mskcc.org)
  6. 6.^abcdefgManaging Your Immunotherapy Side Effects(mskcc.org)
  7. 7.^ab779-Treatment induced diarrhoea | eviQ(eviq.org.au)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。