無料で始める
Medical illustration for 免疫療法で出血は起こる?原因と対処法を医師目線で解説 - Persly Health Information
Persly 医療専門チームPersly 医療専門チーム
2025年12月29日5分で読める

免疫療法で出血は起こる?原因と対処法を医師目線で解説

要点:

免疫療法で出血は起こる?原因と対処法を医師目線で解説

免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬やCAR-Tなど)では、まれですが出血が起こることがあります。これは、腸炎などの臓器炎症による出血、肝障害に伴う凝固異常、免疫性血小板減少による出血傾向など、いくつかの仕組みで生じます。出血や黒色便、血尿、皮下出血(あざ)が見られたら、治療チームへ速やかに連絡して評価を受けることが大切です。 [1] 出血やあざは免疫療法中に注意すべきサインであり、継続的なモニタリングと迅速な対応が推奨されます。 [2]


出血が起こる主な原因

  • 腸炎(免疫関連大腸炎)

    • 免疫療法で腸に炎症が起きると、下痢や腹痛とともに血便や黒色便が出ることがあります。 [1] こうした症状があれば治療の一時中断やステロイド治療を含めた評価が必要になる場合があります。 [3]
  • 免疫性血小板減少(ITPなど)

    • 免疫反応で血小板が減ると、あざが増える、点状の赤紫色の発疹(点状出血)、歯ぐきや鼻出血、血尿・血便、月経過多などが起きやすくなります。 [4] こうした症状は早期相談の目安になります。 [5]
  • 肝障害に伴う凝固異常

    • 免疫関連肝炎では、重症化すると凝固異常や全身の出血傾向につながることがあり、頻回の肝機能・凝固検査が推奨されます。 [6] 肝機能は各サイクルごとに定期的に確認することが一般的です。 [2]

見逃さないべき症状

  • 便に血が混じる、黒くタール状の便が出る(消化管出血のサイン) [1]
  • 原因不明のあざが増える、皮膚の小さな赤紫斑(点状出血)が出る [5]
  • 歯ぐきや鼻からの出血が止まりにくい、血尿が出る [4]
  • からだのどこでも出血や容易な打ち身が増える(全身的な出血傾向) [1]

これらが見られたら、自己判断で様子を見ず、治療チームに連絡して指示を受けてください。 [7]


すぐにやるべき応急処置

  • 鼻出血

    • 座って前かがみになり、鼻の柔らかい部分をつまみ、鼻梁は冷やします。 [8] 30分続いても止まらない、あるいは出血量が多い場合は医療機関に連絡してください。 [8]
  • 皮膚などの小さな出血

    • 清潔なガーゼでしっかり10分程度圧迫します。 [9] 5~10分以上続く出血は受診目安です。 [9]
  • 大量の出血、黒色便・血便、めまい・ふらつき

    • 直ちに医療機関へ連絡・受診してください(救急受診を含む)。 [8]

医療機関での評価と検査

  • 採血

    • 全血球計算(血小板数、白血球・ヘモグロビン)、末梢血塗抹、凝固関連(PT/INR)、肝機能(AST/ALT/ALP/ビリルビン)などを状況に応じて行います。 [2] 出血や肝障害の重症度により頻回(毎日~隔日)のモニタリングが必要になることがあります。 [6]
  • 便や尿の潜血、画像・内視鏡

    • 血便が続く場合は大腸炎の評価のため検便や内視鏡検査が検討されます。 [1]
  • 追加検査

    • 免疫性血小板減少が疑われる場合は、他原因除外のための評価(時に骨髄検査を含む)が行われます。 [4]

治療方針の目安

  • 免疫療法の一時中断・再開判断

    • 中等度以上の免疫関連有害事象が疑われる場合、安定するまで免疫療法を一時的に中断することが一般的です。 [3] 症状が重い場合や複数臓器に及ぶ場合は、永続的な中止が検討されることもあります。 [10]
  • 薬物治療

    • 腸炎などの炎症が原因の場合は、全身ステロイドなどの免疫抑制治療が用いられ、速やかな改善が期待されます(改善が乏しければ診断の再評価が必要)。 [11]
    • 免疫性血小板減少では、ステロイド、静注免疫グロブリン、血小板輸血(出血時)などが状況に応じて検討されます。 [4]
    • 肝障害がある場合は、肝機能と凝固能を厳密にモニタリングし、重症度に応じた治療強度を調整します。 [6]

自宅での予防とセルフケア

  • けがを避ける安全対策(転倒防止、接触の激しい運動は控える) [9]
  • 電気シェーバーの使用、柔らかい歯ブラシ、フロスは慎重に [9]
  • 便秘を避ける(強いいきみは痔出血のリスク)、水分と食物繊維を適度に [8]
  • アスピリン・NSAIDsなど出血リスクを上げる薬は、主治医と相談なく使用しない [8]
  • あざや出血のサインを毎日チェックし、増える・長引く場合は早めに相談 [5]

受診・連絡のタイミング早見表

  • すぐ連絡・受診

    • 血便・黒色便、血尿、止まりにくい鼻血や歯ぐき出血、大量の出血、息切れやふらつきを伴う出血 [1] [8]
  • 近日中に相談

    • あざが増える、点状出血、月経過多、軽い鼻血や歯ぐき出血が繰り返す [5] [4]

まとめ

免疫療法中の出血は、腸炎、免疫性血小板減少、肝障害に伴う凝固異常など、複数の要因で起こり得ます。早期発見と適切な検査(血球・凝固・肝機能)、必要に応じた治療(免疫療法の一時中断、ステロイドなど)が重要です。 [2] 出血サインを見逃さず、迷ったら治療チームへすぐ連絡してください。 [7]

関連する質問

関連記事

出典

  1. 1.^abcdefManaging Your Immunotherapy Side Effects(mskcc.org)
  2. 2.^abcd3549-Immunotherapy blood test monitoring recommendations(eviq.org.au)
  3. 3.^ab1993-Management of immune-related adverse events (irAEs)(eviq.org.au)
  4. 4.^abcdeImmune thrombocytopenia (ITP) - Symptoms and causes(mayoclinic.org)
  5. 5.^abcdAbout Your Low Platelet Count(mskcc.org)
  6. 6.^abc3549-Immunotherapy blood test monitoring recommendations(eviq.org.au)
  7. 7.^abКак справиться с побочными эффектами иммунотерапии(mskcc.org)
  8. 8.^abcdefBleeding during cancer treatment: MedlinePlus Medical Encyclopedia(medlineplus.gov)
  9. 9.^abcd국가암정보센터(cancer.go.kr)
  10. 10.^1993-Management of immune-related adverse events (irAEs)(eviq.org.au)
  11. 11.^1993-Management of immune-related adverse events (irAEs)(eviq.org.au)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。