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Medical illustration for アスピリンで動悸は起こる?副作用と対処法 - Persly Health Information
Persly 医療専門チームPersly 医療専門チーム
2026年1月26日5分で読める

アスピリンで動悸は起こる?副作用と対処法

要点:

アスピリンは動悸(心臓がドキドキする感じ)を副作用として起こすことがあるのか

結論として、アスピリン単剤では一般的な副作用として動悸は頻度が高くありませんが、「頻脈・不整脈」に相当する症状が報告されることがあり、特に過量摂取(サリチル酸中毒)や他薬との併用、体質によっては動悸として感じられる場合があります。 [1] [2]

一方、アスピリンとジピリダモールの合剤(徐放カプセル)では、血圧低下と「頻脈(速い脈)」が観察されることがあり、動悸として自覚されることがあります。 [3] [4] この合剤は脳梗塞再発予防などで用いられる薬で、アスピリン単剤とは作用が異なるため、動悸の発現可能性が相対的に高くなります。 [5] [6]


なぜ動悸が起こりうるのか(仕組みのポイント)

  • アスピリン単剤
    通常用量では心拍数に直接影響することは多くありませんが、過量摂取で代謝性変化(酸塩基バランスの乱れ)や過呼吸が起こり、速い脈や不整脈につながることがあります。 [1] [2]

  • アスピリン+ジピリダモール合剤
    ジピリダモールの血管拡張作用により血圧が一時的に下がり、それを補う反射で心拍が速くなり「頻脈(動悸)」を感じることがあります。 [3] [4] 温感・ほてり・発汗・めまい・脱力感などを伴うことがあります。 [3] [4]


危険なサインと受診の目安

  • すぐ受診(救急を含む)が望ましい症状

    • 強い胸痛、呼吸困難、失神・意識障害、黒色便・吐血などの出血サイン。 [1] [7]
    • 脈が非常に速い・不規則で数時間以上続く、めまい・冷汗を伴う。 [2]
      これらは重篤な副作用や出血、心血管イベントのサインの可能性があります。 [1] [2] [7]
  • 早めに医師へ相談すべき症状

    • 動悸が繰り返し起こる、服薬後に毎回増悪する、生活に支障が出る。
    • 他の新規薬(降圧薬、不整脈治療薬、抗うつ薬など)を開始・変更して以降に発症。薬物相互作用や血圧変化の関与が疑われます。 [8] [9]

自分でできる安全な対処法

  • 服薬の確認と記録

    • 飲んでいる薬の種類(アスピリン単剤か、アスピリン+ジピリダモール合剤か)と用量・服用タイミングを正確に把握しましょう。 [5] [6]
    • 動悸の時間、心拍数(可能ならスマートウォッチ等)、血圧、併用薬・カフェイン・アルコール摂取をメモに残すと診療がスムーズです。
  • 誘因の回避

    • 過量服用の防止(自己判断で用量を増やさない)。 [1]
    • 動悸が出やすい場合、カフェインや過度のアルコールを控えると落ち着くことがあります。
    • 立ちくらみを伴う時は急な起立を避け、ゆっくり動作しましょう。ジピリダモール合剤使用時は有用です。 [3] [4]
  • 服薬方法の工夫

    • 合剤で動悸・ほてりが出る場合、食後服用や夜間服用にすると体感が軽くなることがあります(ただし主治医の指示が優先)。
    • 症状が続く場合、用量調整や薬剤の切り替え(例:他の抗血小板薬への変更)を主治医と相談してください。 [10] [11] [12] [13]

併用薬との関係に注意

  • 心血管系の薬への影響
    一部の降圧薬(β遮断薬など)の効果がアスピリンで弱まることがあり、血圧・心拍のコントロールに影響することがあります。 [8]

  • 抗凝固薬との併用
    ワルファリンやヘパリン等と併用すると出血リスクが上がり、動悸を伴う貧血症状やめまいにつながることがあります。自己判断での併用は避け、医師に必ず相談してください。 [14] [15] [16]

  • 不整脈治療薬・心不全薬
    「不整脈や心不全の薬を使っている」旨を必ず医師へ共有しましょう。薬の組み合わせによっては心拍変化(動悸)を感じやすくなることがあります。 [9]


見分け方のヒント(表で整理)

観点アスピリン単剤アスピリン+ジピリダモール合剤
動悸の可能性低頻度だが「不整脈・頻脈」報告あり反射性頻脈により動悸を感じやすい
伴う症状耳鳴り、過呼吸、めまい、消化器症状(過量時) [1] [2]ほてり、発汗、めまい、脱力、血圧低下 [3] [4]
受診の目安強い胸痛・呼吸困難・出血サインで救急 [1] [7]頻脈が持続・ふらつき悪化なら早めに受診 [3] [4]
実用的対策用量厳守・誘因回避・記録食後・夜間服用の検討、用量調整・薬変更の相談 [5] [6] [10]

まとめ

  • アスピリン単剤での動悸は「まれ〜可能性あり」で、過量・体質・併用薬が関与する場合があります。 [1] [2]
  • アスピリン+ジピリダモール合剤では、血圧低下に伴う反射性頻脈が起き、動悸として自覚されやすいです。 [3] [4]
  • 重い胸痛や出血のサインがあれば救急受診を検討し、繰り返す動悸や服薬後の増悪は主治医へ相談しましょう。 [1] [7]
  • 服薬の種類・用量・併用薬・生活習慣を見直し、安全な範囲で誘因を減らす工夫が有効です。 [8] [9]

よくある質問

  • 「アスピリンをやめるべき?」
    自己判断の中止はおすすめしません。心血管イベントの予防効果が期待される薬であり、中止・変更は主治医と相談して安全に行いましょう。 [10] [11] [12] [13]

  • 「いつ受診すればいい?」
    強い胸痛・呼吸困難・黒色便・吐血などがあれば至急受診、頻度の高い動悸や生活支障があれば早めに外来相談が目安です。 [1] [7]


注意事項

本記事は一般的な医療情報です。個別の症状や併用薬、持病によって判断は変わりますので、疑わしい症状が続く場合は医療機関にご相談ください。

関連する質問

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出典

  1. 1.^abcdefghijAspirin: MedlinePlus Drug Information(medlineplus.gov)
  2. 2.^abcdefAspirin (oral route) - Side effects & dosage(mayoclinic.org)
  3. 3.^abcdefgAGGRENOX- aspirin and dipyridamole capsule(dailymed.nlm.nih.gov)
  4. 4.^abcdefgASPIRIN AND EXTENDED-RELEASE DIPYRIDAMOLE capsule(dailymed.nlm.nih.gov)
  5. 5.^abcASPIRIN AND DIPYRIDAMOLE EXTENDED RELEASE capsule(dailymed.nlm.nih.gov)
  6. 6.^abcASPIRIN AND DIPYRIDAMOLE capsule, extended release(dailymed.nlm.nih.gov)
  7. 7.^abcdeAspirin (oral route) - Side effects & dosage(mayoclinic.org)
  8. 8.^abcASPIRIN AND EXTENDED-RELEASE DIPYRIDAMOLE capsule, extended release(dailymed.nlm.nih.gov)
  9. 9.^abcThese highlights do not include all the information needed to use ASPIRIN and EXTENDED-RELEASE DIPYRIDAMOLE CAPSULES safely and effectively. See full prescribing information for ASPIRIN and EXTENDED-RELEASE DIPYRIDAMOLE CAPSULES. ASPIRIN and extended-release DIPYRIDAMOLE capsules, for oral use Initial U.S. Approval: 1999(dailymed.nlm.nih.gov)
  10. 10.^abc복약정보 : 화순전남대학교병원(cnuhh.com)
  11. 11.^ab복약정보 : 화순전남대학교병원(cnuhh.com)
  12. 12.^ab복약정보 : 화순전남대학교병원(cnuhh.com)
  13. 13.^ab복약정보 : 화순전남대학교병원(cnuhh.com)
  14. 14.^ASPIRIN AND EXTENDED-RELEASE DIPYRIDAMOLE capsule(dailymed.nlm.nih.gov)
  15. 15.^ASPIRIN AND EXTENDED-RELEASE DIPYRIDAMOLE capsule(dailymed.nlm.nih.gov)
  16. 16.^ASPIRIN AND EXTENDED-RELEASE DIPYRIDAMOLE capsule(dailymed.nlm.nih.gov)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。