アスピリンで背中の痛みは起こる?対処法を解説
アスピリンは背中の痛みを副作用として起こすことがあるのか
結論として、アスピリン単剤では一般的な副作用として「背部痛」が頻出記載されることは多くありませんが、稀に背部痛が重大な出血合併症のサインとして現れる可能性があります。 アスピリンは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)で、胃腸出血やアレルギー反応などの重要な注意事項が示されています。 [1] アスピリンの消費者向け情報でも、耳鳴り・聴力低下、痛みの持続悪化、新たな症状の出現などが受診目安として挙げられています。 [2] 同様の注意は他の製品情報にも繰り返し記載があり、重大なアレルギーや胃腸出血の兆候に注意が必要です。 [3] [4]
一方、アスピリンと拡張型ジピリダモールの配合剤(アグレノックス)では、有害事象として「背部痛」が約4〜5%で報告されています。 これはアスピリン単剤ではなく配合薬の臨床試験成績に見られる頻度です。 [5] [6] 同配合剤の医療者向け資料でも「背部痛」が一般的副作用の一つとして示されています。 [7] [8]
さらに、非常に稀ではありますが、アスピリン(特に他の抗血小板薬との併用)によって脊椎硬膜外血腫が起こり、強い背部痛や神経症状(脚のしびれ・脱力など)を伴うことがあります。 症例報告では、アスピリン単剤やクロピドグレル併用下で、急性の激しい背部痛から診断に至った例が複数示されています。 [PM13] [PM15] 同様に、脊髄圧迫を来す稀な出血合併症が、二重抗血小板療法で報告されています。 [PM16] また、抗血小板治療中の患者で重篤な背部痛と神経症状が急速に進行した例も報告されています。 [PM17]
背部痛の原因として考えられる可能性
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一般的な筋骨格性の痛み
日常の姿勢・筋緊張・既存の腰痛が、アスピリン内服と時間的に重なって起きることがあります。こうした場合、アスピリン自体が直接原因とは限りません。
ただし配合剤(アグレノックス)では背部痛の発現頻度が報告されています。 [5] [6] [7] [8] -
胃腸関連の痛みの放散
胃潰瘍や胃腸出血の痛みが、背部へ放散して感じられることがあります。アスピリンは胃腸出血リスクを高めるため、黒色便、血便、持続する腹痛、失神感などのサインには注意が必要です。 [1] 胃腸出血の兆候があれば速やかな受診が勧められています。 [2] [3] [4] -
稀な出血性合併症(脊椎硬膜外血腫など)
強い背部痛に神経症状(脚の麻痺、しびれ、尿便のコントロール不良など)が伴う場合は緊急性が高い可能性があります。症例ではアスピリンやアスピリン+クロピドグレル併用後に発症が報告されています。 [PM13] [PM15] 二重抗血小板療法で脊髄圧迫が生じた報告もあります。 [PM16] 迅速な画像検査と治療で転帰が改善することがありますが、遅れると後遺症のリスクが高まります。 [PM17]
受診の目安
次のような場合は早めの受診、場合によっては救急受診を考えてください。
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🩸 胃腸出血のサイン(黒色便・血便、血の嘔吐、改善しない強い腹痛、ふらつき・失神感)。これらはアスピリンによる重篤な副作用の可能性があります。 [1] [2] 同様の警告が複数の製品情報に記載されています。 [3] [4]
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🧠 神経症状を伴う背部痛(急激な激痛、脚の脱力・しびれ、歩行困難、膀胱直腸障害)。稀な脊椎硬膜外血腫の可能性があり、迅速な評価が必要です。 [PM13] [PM15] 出血性合併症の報告は二重抗血小板療法で特に注意が必要です。 [PM16] [PM17]
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🔔 新たな症状の出現、痛みの長期化・悪化、耳鳴りや聴力低下など、内服継続中に気になる変化がある場合。 [2]
対処法とセルフケア
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服用の見直し
背部痛が内服開始後に増悪し、他の原因が見当たらない場合は、医師へ相談して用量調整や薬剤変更(胃保護薬の併用、他の鎮痛薬への切替)を検討しましょう。アスピリンはNSAIDsであり、胃腸出血リスクがあるため個々のリスクに応じた管理が大切です。 [1] 同様の注意は他の消費者向け資料にも記載されています。 [2] -
リスクのある併用を避ける
他のNSAIDs(イブプロフェン、ナプロキセンなど)やステロイド、抗凝固薬との併用は出血リスクを上げます。年齢や既往歴(胃潰瘍・出血歴)によってもリスクは高まります。 [1] こうした併用は製品情報で繰り返し注意喚起されています。 [3] [4] -
生活アドバイス
体位の工夫(腰背部への負担軽減)、軽いストレッチ、温冷療法、十分な水分、睡眠の確保は、筋骨格性の背部痛の緩和に役立つことがあります。配合剤使用中に背部痛が生じる場合も、無理を避けて経過を観察し、持続や悪化があれば受診を検討しましょう。 [5] [6] [7] [8] -
受診時の情報整理
痛みの部位・性質(刺すような、鈍い)、発症タイミング、内服量と期間、併用薬、出血サインや神経症状の有無をメモしておくと診療に役立ちます。新しい症状の出現は相談の重要ポイントです。 [2]
よくある疑問への補足
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アスピリンは「背部痛の薬」でもあるのに、背部痛が副作用になるの?
鎮痛作用がある一方で、薬剤や配合剤の試験では少数ながら「背部痛」が報告されることがあります。これは薬剤そのものによる影響、既存の痛みの変動、他要因の重なりなどが考えられます。 [5] [6] [7] [8] -
耳鳴り・聴力低下が出たら?
サリチル酸系の高用量や感受性によって耳鳴り・聴力低下が現れることがあり、用量調整や中止の検討が必要です。こうした症状は相談のサインとして挙げられています。 [2]
まとめ
アスピリン単剤では「背部痛」は一般的な副作用としては目立ちませんが、配合剤(アグレノックス)では背部痛が報告され、非常に稀ながら重篤な出血合併症の初期サインとして強い背部痛が現れることがあります。 [5] [6] [7] [8] 胃腸出血の兆候や神経症状を伴う背部痛は、早急な受診が推奨されます。 [1] [2] [PM13] [PM15] [PM16] [PM17] 普段の背部痛であれば、服用の見直し、併用薬の管理、生活ケアを行い、症状が続く・悪化する場合は医療機関に相談しましょう。 [1] [2] [3] [4]
もっと詳しく知りたいことがあれば、追加で教えてください。
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出典
- 1.^abcdefgAspirin(dailymed.nlm.nih.gov)
- 2.^abcdefghiASPIRINLOW DOSE LOW DOSE- aspirin tablet, coated(dailymed.nlm.nih.gov)
- 3.^abcdeASPIRIN NSAID- aspirin tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
- 4.^abcdeAspirin Tablets(dailymed.nlm.nih.gov)
- 5.^abcdeAGGRENOX- aspirin and dipyridamole capsule, extended release(dailymed.nlm.nih.gov)
- 6.^abcdeAGGRENOX- aspirin and dipyridamole capsule, extended release(dailymed.nlm.nih.gov)
- 7.^abcdeAGGRENOX- aspirin and dipyridamole capsule(dailymed.nlm.nih.gov)
- 8.^abcdeAGGRENOX- aspirin and dipyridamole capsule(dailymed.nlm.nih.gov)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。