アセトアミノフェンはめまいを起こす?対処法まとめ
アセトアミノフェンによる「めまい」は起こり得ますか?対処法は?
結論として、アセトアミノフェン(パラセタモール)で「めまい(ふらつき)」が副作用としてみられることはあります。 最も報告の多い副作用の一つとして「lightheadedness(立ちくらみ感)」や「dizziness(めまい)」が挙げられています。これは特に歩行など活動時に目立つ傾向があり、座位・臥位では目立ちにくいことがあります。 [1] めまい・ふらつきのほか、眠気や吐き気などが一緒に起こる場合もあります。 [1]
なぜめまいが起こるのか
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中枢神経系への軽度の作用
アセトアミノフェンは一般的に安全性が高い鎮痛解熱薬ですが、個人差で軽い中枢神経系の副作用(眠気、ふらつき)が出ることがあります。これらは市販薬の添付情報でも「よくある副作用」として記載されています。 [2] [3] -
配合薬(オピオイドとの併用)による影響
ヒドロコドンやオキシコドンなどのオピオイドとアセトアミノフェンの合剤では、めまい・傾眠・混乱がより起こりやすく、特に高齢者で目立ちます。 [4] [5] これらの合剤では「めまい」が頻発する副作用として明記されています。 [6] [7]
まず確認したいこと
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服用量が1日4,000mgを超えていないか
アセトアミノフェンは1日最大4,000mgを超えると肝障害など重大な副作用のリスクが急増します。用量超過は厳禁です。 [8] [9] 同成分含有薬を重ね飲みしていないか確認しましょう。 [10] -
併用薬の存在
オピオイド鎮痛薬との合剤や、眠気を強める薬(睡眠薬、抗不安薬、抗ヒスタミン薬など)と一緒に飲むと、ふらつきが悪化することがあります。 オピオイド合剤では高齢者に混乱や過鎮静が起きやすいため、低用量開始と慎重な経過観察が推奨されます。 [4] [11] [5]
安全な対処法
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姿勢をゆっくり変える(起立性対策)
立ち上がる時はゆっくり、まず座ってから数秒、次に立ち上がる、と段階的に動きましょう。急に立つと立ちくらみが悪化します。 [12] -
環境を整える(転倒予防)
夜間は常夜灯をつける、滑り止めマットや手すりを浴室・トイレ付近に設置する、通路のコードや緩い敷物を撤去するなど、転倒リスクを減らします。 [13] -
水分・食事を適切に
脱水はふらつきを悪化させます。水分をこまめに補給し、空腹時の服用で気分不良がある場合は軽食とともに検討しましょう。 [13] -
服用タイミングの調整
めまいが出やすい方は、運転前や危険作業前の服用を避ける、活動が少ない時間帯に服用するなど工夫するとよい場合があります。 [12] -
合剤・併用の見直し
オピオイドとの合剤でめまいが強い場合、用量調整や単剤化などの検討が有用です。高齢者では低用量から始め、呼吸抑制や過鎮静の兆候がないか注意深く観察します。 [11] [5] 合剤では「めまい」が代表的副作用です。 [6] [7] -
必要に応じた対症薬
乗り物酔い薬(メクリジン、ジメンヒドリナート等)がめまい・吐き気の緩和に役立つことがありますが、眠気が強まるため運転は避けましょう。 [13]
受診の目安(危険サイン)
次のような場合は、早めに医療機関へ相談してください。
- 重いめまいが続く、歩けない、ろれつが回らない、片側の力が入らないなど、神経症状の疑いがあるとき。これは別の疾患(脳血管障害など)の可能性があります。 [12]
- 発熱・発疹・粘膜びらんを伴う皮膚症状が現れたとき(まれですが重篤な皮膚反応の可能性)。薬は中止して受診が必要です。 [9] [10]
- 黄疸、濃い尿、強い倦怠感、右上腹部痛、悪心・嘔吐が続くなど肝障害のサインがあるとき。用量超過の可能性も含めて受診を検討します。 [8] [14] [15] [16]
服用のコツと注意点
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成分の重複に注意
風邪薬や総合感冒薬にもアセトアミノフェンが含まれることが多く、知らないうちの重複で1日最大量を超えやすいです。疑わしい場合は薬剤師に確認しましょう。 [10] -
アルコールとの併用を控える
多量のアルコール摂取者は肝障害のリスクが高く、推奨用量を超えないことが重要です。 [1] -
高齢者は慎重に
腎機能・肝機能の低下や併用薬の多さから、低用量から始めて様子を見ることが一般的です。 [17] [11] オピオイド合剤では過鎮静や混乱に注意し、必要なら用量調整します。 [4] [5]
まとめ
- アセトアミノフェンで「めまい」が起こることはあります。 特に活動時に目立ち、眠気や吐き気を伴うことがあります。 [1] [2]
- 用量の遵守(1日4,000mg以下)、成分重複の回避、併用薬の確認が重要です。 [8] [10]
- 起立時はゆっくり、家庭内の転倒対策、水分補給、運転回避などのセルフケアで安全性を高められます。 [13] [12]
- 重い症状や皮膚症状、肝障害が疑われる場合は受診してください。 [9] [8]
よくある質問
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市販のアセトアミノフェンでもめまいはありますか?
はい、一般用医薬品でもめまい・立ちくらみが報告されています。添付文書の「副作用」欄を確認し、症状が強ければ中止・相談しましょう。 [2] [3] -
めまいが軽いときは飲み続けても大丈夫?
軽度で一過性なら様子を見られることもありますが、転倒リスクがある場合は中止して医療者に相談するのがおすすめです。特に高齢者やオピオイド合剤を使っている方は慎重に。 [4] [5] [6] -
他の鎮痛薬に切り替えるべき?
個人差があり、症状の程度や併用薬、基礎疾患で判断します。オピオイド合剤でのめまいが強いなら、単剤のアセトアミノフェンへの変更や用量調整が検討されます。 [11] [5]
参考の安全ポイント(チェックリスト)
- 1日総量は4,000mg以下か。 [8]
- 同成分含有薬を重複していないか。 [10]
- オピオイド合剤や眠気を誘発する薬を併用していないか。 [4] [5]
- 起立時はゆっくり、家の転倒対策を済ませたか。 [13] [12]
- 皮膚症状や肝障害の兆候がないか。 [9] [8]
追加で不安な点や症状の経過があれば、いつでも相談してください。
関連する質問
出典
- 1.^abcd(dailymed.nlm.nih.gov)
- 2.^abcDailyMed - ACETAMINOPHEN tablet(dailymed.nlm.nih.gov)
- 3.^abDailyMed - ACETAMINOPHEN tablet(dailymed.nlm.nih.gov)
- 4.^abcdeHydrocone Bitartrate and Acetaminophen(dailymed.nlm.nih.gov)
- 5.^abcdefgoxy/apap(dailymed.nlm.nih.gov)
- 6.^abcHYDROCODONE BITARTRATE AND ACETAMINOPHEN tablet(dailymed.nlm.nih.gov)
- 7.^abHYDROCODONE BITARTRATE AND ACETAMINOPHEN- ydrocodone bitartrate and acetaminophen tablet(dailymed.nlm.nih.gov)
- 8.^abcdef(dailymed.nlm.nih.gov)
- 9.^abcd(dailymed.nlm.nih.gov)
- 10.^abcde(dailymed.nlm.nih.gov)
- 11.^abcd(dailymed.nlm.nih.gov)
- 12.^abcdeDizziness - Diagnosis and treatment(mayoclinic.org)
- 13.^abcdeDizziness and vertigo - aftercare: MedlinePlus Medical Encyclopedia(medlineplus.gov)
- 14.^↑(dailymed.nlm.nih.gov)
- 15.^↑(dailymed.nlm.nih.gov)
- 16.^↑(dailymed.nlm.nih.gov)
- 17.^↑(dailymed.nlm.nih.gov)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。