Medical illustration for 米国NIHの資料に基づく | アスピリンには豚由来成分(ゼラチンなど)は含まれていますか?豚肉アレルギーでも安全に服用できますか? - Persly Health Information
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2026年2月20日5分で読める

米国NIHの資料に基づく | アスピリンには豚由来成分(ゼラチンなど)は含まれていますか?豚肉アレルギーでも安全に服用できますか?

要点:

アスピリン(有効成分アセチルサリチル酸)自体に豚由来成分は含まれません。カプセル製剤では殻にゼラチン(豚・牛由来の可能性)が使われることがあり、豚肉アレルギーの方はゼラチン非含有の錠剤を選ぶと安全性が高いです。製品ごとの添加物欄を確認し、不明な場合はメーカーや薬剤師へ問い合わせてください。

アスピリンそのもの(有効成分アセチルサリチル酸)には豚由来成分は含まれませんが、製剤の形(カプセル・錠剤)やメーカーによっては添加物としてゼラチンなどの動物由来成分が使われる場合があります。特に「カプセル製剤」ではカプセル皮膜にゼラチンが用いられ、ゼラチンは一般に牛または豚由来の可能性があります。 [1] [2] 一方、一般的な「錠剤(フィルムコーティングや腸溶錠)」はゼラチン非含有の製品が多く、実際に多くのアスピリン錠剤の成分一覧にはゼラチンは記載されていません。 [3] [4] したがって、豚肉アレルギーがある場合でも、ゼラチンを含まない「錠剤タイプ」を選べば安全に服用できる可能性が高いです。 [3] [4]

ゼラチンの有無と製剤タイプ

  • カプセルタイプ(例:アスピリン+徐放性ジピリダモール配合カプセル)には、カプセル殻にゼラチンが含まれます。 [1] [2]
  • 一般的なアスピリン錠剤の添加物例には、ヒプロメロース、タルク、二酸化チタン、デンプンなどが挙げられ、ゼラチンは通常記載されていません。 [3] [4]
  • つまり、同じ「アスピリン」でも「剤形」が違うと添加物が異なり、ゼラチン含有の有無が変わり得ます。 [1] [2]

豚肉アレルギーとゼラチンの注意点

  • ゼラチンは牛または豚由来であることが多く、原料動物種が患者向けラベルに明示されないことがあります。 [5] 動物由来添加物の適否は個々の栄養・アレルギー配慮で検討が必要とされています。 [5]
  • ゼラチンカプセルには牛・豚タンパクが含まれる可能性があり、食物除去が必要な状況では避けるべきとする報告があります。 [6]
  • もっとも、医薬品中の食物由来添加物でのアレルギー反応は全体としては稀とされていますが、既往反応がある方では個別確認が推奨されます。 [7]

実務的な選び方・確認ポイント

  • ゼラチン回避を優先するなら、カプセルではなく錠剤(特に腸溶錠やフィルムコーティング錠)の製品を選ぶ方法があります。 [3] [4]
  • 製品ごとの「成分一覧(添加物)」でゼラチン記載の有無を確認しましょう。 [3] [4]
  • 配合剤(例:アスピリン+他成分のカプセル)ではゼラチンが用いられることがあるため、必要がなければ単剤の錠剤に切り替えるのも一案です。 [1] [2]
  • ゼラチン由来動物種(豚・牛)の明示はラベルに必ずしも記載されないため、不明な場合は製造販売元に問い合わせるのが確実です。 [5]

服用安全性の考え方

  • 有効成分のアセチルサリチル酸自体は豚由来ではありません。 [3] [4]
  • 豚肉アレルギーのある方でも、ゼラチンを含まない錠剤であれば多くの場合は問題なく服用できると考えられます。 [3] [4]
  • ゼラチンを含むカプセルは避ける選択が無難で、ゼラチンをどうしても回避できない場合は、医師・薬剤師と相談のうえ代替製剤や粉砕可否(腸溶錠は不可が多い)などを検討します。 [1] [2]
  • なお、アスピリンに対する「薬剤アレルギー(NSAIDs過敏)」は食物アレルギーとは機序が異なり、蕁麻疹や喘鳴などを起こすことがありますので、既往がある方は医療者へ必ず申告してください。 [8] [9]

代表的な製剤の添加物例(抜粋)

製剤例剤形添付文書に記載の添加物ポイント
アスピリン錠(一般的な腸溶/コーティング錠)錠剤ヒプロメロース、タルク、二酸化チタン、デンプンなどが例示され、ゼラチン記載は通常なし。 [3] [4]
アスピリン+徐放性ジピリダモール配合剤カプセルカプセル殻にゼラチンの記載あり。 [1] [2]

まとめ

  • アスピリンそのものは豚由来ではありませんが、カプセル製剤ではゼラチン(豚・牛由来の可能性)が使われることがあります。 [1] [2]
  • 豚肉アレルギーの方は、ゼラチン非含有の錠剤タイプを選ぶことで、より安全に服用できる可能性が高いです。 [3] [4]
  • 個別製品の添加物は必ず成分一覧で確認し、不明点はメーカーや薬剤師に問い合わせると安心です。 [5]

何か現在お持ちの製品名や写真の成分欄があれば、こちらでゼラチンの有無を一緒に確認しましょう。

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出典

  1. 1.^abcdefgASPIRIN AND EXTENDED-RELEASE DIPYRIDAMOLE capsule(dailymed.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdefgASPIRIN AND EXTENDED-RELEASE DIPYRIDAMOLE capsule(dailymed.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcdefghiDailyMed - ASPIRIN tablet(dailymed.nlm.nih.gov)
  4. 4.^abcdefghiDailyMed - ASPIRIN tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
  5. 5.^abcdExcipient choices for special populations.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  6. 6.^Common confounders of dietary elimination trials contain the antigens soy, pork, and beef.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  7. 7.^Potential food allergens in medications.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  8. 8.^ASPIRN- aspirin tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
  9. 9.^BAYER GENUINE ASPIRIN- aspirin tablet(dailymed.nlm.nih.gov)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。