
PubMedの資料に基づく | 痛風の人は果物を食べると尿酸値が上がるので控えるべきだというのは本当ですか?
痛風でも果物を全面的に控える必要はありません。重要なのはフルクトースの摂り方と総カロリーで、固形の果物を適量なら尿酸値への影響は限定的です。一方、果汁ジュースや砂糖飲料など液体での高フルクトース摂取は尿酸上昇・痛風リスク増につながるため控えましょう。
痛風の方が果物をすべて控える必要がある、というわけではありません。ポイントは「果物そのもの」ではなく、果糖(フルクトース)の取り方と総カロリー、そしてジュースなどの液体で多量に摂るかどうかです。 固形の果物を適量(目安1日1~2皿)で、食事全体のカロリーを抑えつつ摂る分には、一般的に大きく尿酸値を上げないと解釈されることが多いです。 [1] 一方で、砂糖入り清涼飲料や果汁ジュースのように「液体でフルクトースを多く含む飲み物」を頻繁に摂ると、痛風の発症リスクや尿酸上昇につながる可能性が高まります。 [2]
なぜ「果物=NG」と言われがちか
- 🧪果物には天然の糖であるフルクトース(果糖)が含まれます。フルクトースを「カロリー過多」になるほど多く摂ると、尿酸が上がりやすいことが臨床試験の統合解析で示唆されています。 [1]
- 🍹特に注意が必要なのは飲み物です。砂糖入り炭酸飲料や果汁ジュースのような「フルクトースの多い飲料」を日常的に飲むと、痛風の新規発症リスクが上がることが大規模コホートで観察されています。 [2]
- ただし、フルクトースを他の炭水化物と等カロリーで置き換えた条件(つまり総カロリーを増やさない)では、尿酸は有意に上がらなかった、というデータもあります。 [1]
- さらに、日常的な摂取量相当のフルクトースを10週間与えた研究では、尿酸値の上昇は認められませんでした。 [3]
ガイド的な考え方(実践のコツ)
- ✅固形の果物は「適量」で:1日1~2皿(片手ひとすくいで1皿のイメージ)を目安に、食事の一部としてゆっくり食べましょう。果物は食物繊維やビタミンが豊富で、関節の負担を減らす体重管理にも役立ちます。 [4]
- 🚫ジュース・砂糖飲料は控えめに:砂糖入り炭酸飲料や果汁100%ジュースも、コップでがぶ飲みするとフルクトース負荷が高くなります。これらの飲料の頻回摂取は痛風リスク増と関連します。 [2]
- ⚖️総カロリーを上げない:痛風管理では、質の制限よりも「食べる量(カロリー)調整」が有効とされます。 [5] 減量は尿酸値・発作頻度の低下にもつながりやすいです。 [6]
- 🥛低脂肪乳製品や複合炭水化物を味方に:ベリーやリンゴ、メロンなど「複合炭水化物」を含む食材を取り入れ、低脂肪乳製品を活用すると、尿酸管理にプラスです。 [4]
果物と飲料の違いがカギ
- 🍎固形の果物は、食物繊維が糖の吸収速度を緩やかにし、血中での急激なフルクトース負荷を抑えます。 そのため、適量なら尿酸への影響は限定的と考えられます。 [1] [3]
- 🥤ジュースや砂糖飲料は、短時間に多量のフルクトースが吸収されやすく、尿酸を上げる方向に働く可能性が高まります。 [2]
痛風・高尿酸血症の食事全体のポイント
- 🔽体重管理(緩やかな減量):体重を落とすと尿酸値が下がり、発作も減る傾向があります。 [4] [6]
- 🚰十分な水分:尿酸の排泄を助けます(1.5~2L/日を目安に、医師の指示があればそれに従ってください)。
- 🍺アルコール・特にビールは控えめ:プリン体・尿酸代謝に影響します。
- 🍗高プリン体食品の過剰は避ける:内臓肉、いわし・あんこう肝などは量に注意。
- 🥛低脂肪乳製品を活用:尿酸低下と関連する報告があります。 [6]
- 🥖精製糖質より複合炭水化物:全粒穀物・豆類・野菜・果物を中心に。果物は「食べる」形で適量に。 [4]
よくある質問Q&A
-
Q:バナナやぶどうは食べていい?
A:「量」が大事です。 片手ひとすくい~両手1杯程度/日を上限に、ジュース化せずそのまま食べましょう。1日の総カロリーが増えない範囲で取り入れてください。 [1] [5] -
Q:オレンジジュースは健康そうに見えるけれど?
A:果汁ジュースの習慣的な摂取は痛風リスク増と関連が示されています。 固形の柑橘を適量に切り替える方がおすすめです。 [2] -
Q:フルクトースは本当に尿酸を上げるの?
A:「等カロリー置換」では差が出にくく、 [1] 「過剰カロリー」や「飲料での高負荷」では上昇が見られやすい、という整理が妥当です。 [1] [2] 日常的な摂取量相当では尿酸上昇を認めなかった研究もあります。 [3]
まとめ
- 果物=全面NGではありません。 固形の果物を「適量」「等カロリーの範囲」で取り入れる限り、尿酸値への悪影響は大きくない可能性があります。 [1] [3]
- 避けたいのは、砂糖飲料・果汁ジュースなど「液体でのフルクトース高摂取」とカロリー過多です。 [2]
- 痛風管理の柱は、総カロリー調整と体重管理、飲料の見直し、低脂肪乳製品の活用、複合炭水化物中心の食事です。 [4] [5] [6]
参考:果物・飲料の実践目安(例)
| カテゴリ | おすすめ度 | 目安量 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 固形の果物(ベリー、リンゴ、メロン、桃など) | ○(適量) | 1~2皿/日 | 食物繊維が吸収を緩やかに。総カロリー増にならないように。 [4] [1] |
| 果汁ジュース(100%含む) | △~×(控えめ) | できれば日常習慣は避ける | 飲料はフルクトース負荷が高く、痛風リスク増と関連。 [2] |
| 砂糖入り炭酸飲料・エナジードリンク | × | 可能なら避ける | 痛風リスク増が明確。代わりに水・炭酸水を。 [2] |
| 低脂肪乳・ヨーグルト | ○ | 1~2サービング/日 | 尿酸低下と関連報告、たんぱく源としても有用。 [6] |
| 全粒穀物・野菜・豆類 | ○ | 主食・副菜で | 複合炭水化物中心の食事を。 [4] |
痛風やお薬の状況により個別の最適量は変わります。今の果物の食べ方(種類・量・頻度)と、ジュースや清涼飲料の習慣があるかを教えていただければ、より具体的に調整の提案をお伝えできます。
関連する質問
出典
- 1.^abcdefghiThe effects of fructose intake on serum uric acid vary among controlled dietary trials.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 2.^abcdefghiFructose-rich beverages and risk of gout in women.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 3.^abcdFructose containing sugars do not raise blood pressure or uric acid at normal levels of human consumption.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 4.^abcdefgGout diet: What's allowed, what's not(mayoclinic.org)
- 5.^abc영남대학교(yumc.ac.kr)
- 6.^abcde복약정보 : 화순전남대학교병원(cnuhh.com)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。


