がんの方のハイキングは安全?注意点と目安
要点:
がんの方のハイキングは安全?注意点と目安
がんの方でも、体調や治療状況に合わせれば軽〜中等度の運動(ウォーキングや緩やかなハイキング)を安全に取り入れられる可能性があります。 [1] 一方で、発熱や強い疲労、最近の抗がん剤投与直後、白血球・赤血球・血小板が低い時期は運動を避ける方が安全です。 [2] [3] ハイキングは有酸素運動の一種なので、会話ができる程度の強度(中等度)で、時間と環境を調整しながら実施するのが目安です。 [4] [1]
運動がもたらすメリット
- 疲労感の軽減や気分の改善に役立つことがあります。 [2]
- 日常活動への早期復帰の後押しになりやすく、週あたりの有酸素運動と筋力トレーニングの組み合わせが推奨されます。 [5]
- 安全性に配慮すれば、治療中でも軽い運動から段階的に中等度運動へ移行できます。 [1]
ハイキングを避けるべきサイン
- 発熱(38.0℃以上)や悪寒があるときは受診が優先で運動は中止。 [6]
- 抗がん剤後7〜12日目は白血球(好中球)が最も下がり感染リスクが高くなりやすいので注意が必要。 [7]
- 著しい疲労、息切れ、胸痛、めまい、筋力低下を感じる日は控える。 [2] [8]
- 低白血球(好中球減少)、低赤血球(貧血)、低血小板(出血傾向)が示唆される症状がある場合は中止。 [3] [8]
- 抗がん剤直前・直後(当日〜翌日)は運動を避けることがすすめられる場合があります。 [2]
強度の目安と計画の立て方
- まずは軽強度から開始し、慣れてきたら中等度へ(息が上がるが会話可能、汗はうっすら)。 [1] [4]
- 有酸素運動は週3日以上、1回30〜60分を目安に調整(体調や医師の指示により短時間分割も可)。 [4]
- 筋力トレーニングは週2日程度で基礎筋力を維持。 [5]
- 登り勾配や標高差は控えめにし、フラットで整備されたコースを選ぶ。 [1]
ハイキング時の感染・出血対策
- 人混み・密集を避け、手指衛生とマスクの活用を状況に応じて検討。 [9]
- 好中球が低い時期は小さな傷からでも感染につながるため、擦り傷や虫刺されの予防が重要。 [10]
- ダニ・蚊対策(長袖・長ズボン、虫よけ、藪や落葉の多い場所を避ける、帰宅後の全身チェック)。 [11]
- 出血傾向がある場合は転倒・打撲リスクの高い岩場や悪路は避ける。 [8]
- 靴は滑りにくいもの、杖の使用で安定性を高める。 [10]
事前チェックリスト
- 医療者に運動再開の可否を確認し、最新の血球数(白血球・ヘモグロビン・血小板)を把握。 [3] [12]
- 発熱のセルフチェック(体が熱っぽい・寒気・ほてりがあれば体温測定、38.0℃以上で連絡)。 [6]
- コース選定:距離短め、標高差少なめ、救急アクセスの良い場所、携帯通信圏内。 [1]
- 同行者を確保し、休憩地点・帰路計画を共有。 [1]
- 水分・軽食・日よけ・虫よけ・救急セット(絆創膏、消毒)を準備。 [10]
当日の実践ポイント
- 体調が「いつもと違う強い疲れ」なら出発を見合わせる。 [2]
- ウォームアップ後、会話が保てるペースで歩き、坂では歩幅を小さく。 [1]
- 30〜60分の中でこまめに休憩し、息切れ・動悸・眩暈があれば即座に中止。 [4]
- 小さな擦り傷も洗浄・消毒し、症状があれば早めに相談。 [10]
- 帰宅後は体温・体調の再確認とダニチェック。 [11] [6]
こんな場合は医療者へ相談
- 38.0℃以上の発熱、悪寒、咳や傷の赤み・膿など感染のサイン。 [6] [12]
- 息切れが強い、胸痛、めまい、失神など循環器系の症状。 [8]
- 出血が止まりにくい、あざが増えるなど血小板低下を疑うサイン。 [8]
まとめ
ハイキングは、安全条件が整えば中等度の有酸素運動として取り入れられる可能性があります。 [1] ただし、発熱や血球数が低い時期、抗がん剤直後、体調不良がある日は避けるのが安心です。 [7] [2] [6] コースと装備を慎重に選び、会話できるペース・短時間・こまめな休憩を基本に、感染と出血リスクを最小限にする工夫を重ねましょう。 [4] [10]
追加で知りたいことがあれば、いつでもお気軽に相談してください。
関連する質問
出典
- 1.^abcdefghiExercise During and After Cancer Treatment: Level 1(mskcc.org)
- 2.^abcdef위암 환자를 위한 운동법 | 건강TV | 건강정보(amc.seoul.kr)
- 3.^abcLow blood cell counts: Side effects of cancer treatment(mayoclinic.org)
- 4.^abcdeHow Can People with Cancer Exercise during the COVID-19 Pandemic?(mskcc.org)
- 5.^abOvercoming Barriers to Maintaining Physical Activity during Cancer Care(mskcc.org)
- 6.^abcdeWatch Out for Fever(cdc.gov)
- 7.^abPreventing Infections in Cancer Patients(cdc.gov)
- 8.^abcdeLow blood cell counts: Side effects of cancer treatment(mayoclinic.org)
- 9.^↑Chemotherapy - what to ask your doctor: MedlinePlus Medical Encyclopedia(medlineplus.gov)
- 10.^abcdeLow blood cell counts: Side effects of cancer treatment(mayoclinic.org)
- 11.^abClinical Guidance for Immunocompromised Patients(cdc.gov)
- 12.^abNeutropenia (Low White Blood Cell Count)(mskcc.org)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。