
PubMedの資料に基づく | 膵炎では吐き気はどれくらい一般的で、どのような特徴や随伴症状がありますか?
要点:
膵炎では悪心・嘔吐は一般的で、急性膵炎では約半数にみられ、突然の強い上腹部痛に続いて出現します。慢性膵炎では食後に悪化する腹痛や消化不良(脂肪便・下痢)とともに持続しやすく、急性では発熱・頻脈、慢性では体重減少などが随伴します。重症サインや強い症状があれば早めの受診が推奨されます。
概要
膵炎(急性・慢性の膵臓の炎症)では吐き気(悪心)や嘔吐はよくみられる症状で、急性膵炎では上腹部の激しい痛みに伴って出現し、慢性膵炎では食後に悪化する腹痛や消化不良に随伴して続くことがあります。 [1] [2] 吐き気は単独よりも腹痛、発熱、頻脈、嘔吐、食欲低下など全身・消化器症状と組み合わせて現れることが多いです。 [2] [3]
吐き気の頻度
- 急性膵炎: 吐き気・嘔吐は典型的症状のひとつで、臨床報告では約半数程度にみられます(悪心・嘔吐が約51%)。 [4] 一般的な解説でも、急性膵炎の主要症状として悪心や嘔吐が繰り返し挙げられています。 [1] [5]
- 慢性膵炎: 慢性膵炎でも吐き気・嘔吐はしばしばみられる症状で、腹痛、体重減少、脂肪便(油っぽく臭い便)などと並ぶ代表的な消化器症状です。 [6] [7] 専門施設の症状解説でも、慢性膵炎の消化酵素不足に伴う消化不良と関連して悪心・嘔吐が起こりうると説明されています。 [8]
吐き気の特徴
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急性膵炎の吐き気:
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慢性膵炎の吐き気:
吐き気に伴いやすい随伴症状
- 腹痛(上腹部痛): 急性では強く、慢性では持続〜再燃型で食事や飲酒で悪化することがあります。 [1] [2] [7]
- 嘔吐: 悪心に続き頻繁にみられます。 [1] [2]
- 発熱・頻脈・腹部圧痛: 炎症に伴う全身所見として急性で目立ちます。 [2]
- 体重減少: 慢性では消化酵素不足により栄養吸収が不十分となり、食欲が保たれていても体重が落ちやすいです。 [6] [8]
- 脂肪便(油っぽく臭い便)・下痢: 脂質の消化不良(膵外分泌不全)により生じ、悪心と併存します。 [6] [2]
- 食欲低下・腹部膨満: 消化不良や痛みのため二次的に起こりやすいです。 [3] [2]
急性膵炎と慢性膵炎での違い
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急性膵炎:
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慢性膵炎:
受診の目安と注意点
- 強い上腹部痛に悪心・嘔吐が伴う場合は、急性膵炎の可能性があり早急な受診が望まれます。 [1] [2]
- 食後に繰り返す腹痛と悪心、体重減少や脂肪便が続く場合は、慢性膵炎に伴う消化不良が考えられ、膵酵素の不足評価や栄養管理を検討します。 [6] [8]
- 重症を疑うサイン(呼吸が苦しい、意識がもうろう、血圧低下感など)があれば救急受診が推奨されます。 [1]
まとめ
膵炎では吐き気は一般的な症状で、急性では上腹部痛を中心とした全身反応に伴い、慢性では消化酵素不足による消化不良と関連して起こりやすいです。 [1] [2] [6] 腹痛の性質(急性の激痛か、食後に悪化する慢性痛か)や便の性状、体重変化など周辺の情報から、急性か慢性かの目安が得られます。 [2] [7] 吐き気が強い、症状が繰り返す、重症サインがある場合には、早めの医療機関受診を検討してください。 [1] [2]
関連する質問
出典
- 1.^abcdefghijklSymptoms(stanfordhealthcare.org)
- 2.^abcdefghijklmnopqSymptoms and causes - Mayo Clinic(mayoclinic.org)
- 3.^abPancreatitis - children: MedlinePlus Medical Encyclopedia(medlineplus.gov)
- 4.^↑[Clinical aspects of acute pancreatitis].(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 5.^↑Acute pancreatitis: diagnosis and management.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 6.^abcdefgSymptoms(stanfordhealthcare.org)
- 7.^abcdeChronic pancreatitis: MedlinePlus Medical Encyclopedia(medlineplus.gov)
- 8.^abcdeSymptoms(stanfordhealthcare.org)
- 9.^abManaging acute and chronic pancreatitis.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。


