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2026年2月16日5分で読める

PubMedの資料に基づく | 線維筋痛症では頭痛はどの程度みられ、どんな特徴がありますか?

要点:

線維筋痛症では頭痛の併存が一般的で、緊張型頭痛と片頭痛がよくみられ、慢性化しやすい傾向があります。中枢性感作や睡眠障害、不安・抑うつが背景にあり、頭部周囲筋の圧痛や頭痛日数の増加などが目立ちます。

線維筋痛症では頭痛が比較的よくみられます。一般的には緊張型頭痛や片頭痛が合併しやすく、慢性化しやすいことが特徴です。 [1] 線維筋痛症の人では片頭痛などの頭痛が併存しやすく、頭痛の頻度が高い傾向があります。 [2]


発生頻度の目安

  • 併存率が高い:線維筋痛症の方の多くで頭痛(特に片頭痛や緊張型頭痛)がみられます。 [3] 線維筋痛症の患者では片頭痛などの頭痛が一般的な随伴症状として報告されています。 [4]
  • 緊張型が優勢:一次性頭痛の外来コホートでは、線維筋痛症は緊張型頭痛群、とくに慢性緊張型頭痛で高率に認められました。 [5] 慢性片頭痛や慢性緊張型頭痛では線維筋痛症の併存頻度が高いことが示されています。 [2]

頭痛の主なタイプ

  • 緊張型頭痛(こめかみ~後頭部の締め付け感):ストレスや筋緊張に関連し、30分~数日続くことがあります。 [6] 線維筋痛症では周囲筋(側頭・後頭部など)の圧痛や過敏が加わり、痛みが長引きやすい傾向があります。 [5]
  • 片頭痛(拍動性、光や音に敏感、吐き気を伴うことあり):女性に多く、発作的に強い痛みが出ます。 [7] 線維筋痛症では片頭痛も併存しやすく、慢性化した片頭痛の人で共存率が高いとされています。 [1] [2]

特徴的な背景と増悪要因

  • 中枢性感作:痛みを増幅する神経の過敏(中枢性感作)が線維筋痛症の基盤にあり、頭痛の慢性化や過敏症状(触ると痛い、こめかみ周囲の圧痛)を助長します。 [8] 線維筋痛症と一次性頭痛が合併すると、頭痛頻度の増加、睡眠の質の低下、周囲筋の圧痛、不安の高さ、身体機能低下が目立つ傾向があります。 [2] [5]
  • 睡眠障害・不安抑うつ:睡眠の乱れや不安は痛みを悪化させやすく、慢性頭痛のリスクになります。 [9] 線維筋痛症では睡眠問題や不安・抑うつが併発しやすく、頭痛のコントロールを難しくします。 [1] [5]
  • 感覚過敏:光・音・温度などへの過敏、手足のしびれ感などが伴うことがあり、片頭痛の誘因・増悪要因にもなり得ます。 [10]

具体的な症状の傾向

  • 頭痛が「長く・頻繁」:発作回数が多く、月の頭痛日数が増えやすい傾向。 [5] [2]
  • 周囲筋の圧痛(ペリクラニアルテンダーネス):こめかみや後頭部、頸部の筋肉を押すと痛い、硬い。 [5] [2]
  • 睡眠の質低下と倦怠感:睡眠障害や日中の疲労が頭痛悪化に関連。 [5] [3]
  • 不安・抑うつの併存:ストレスにより痛みが増幅しやすい。 [5] [9]

日常での見分けポイント

  • 締め付けるような全体的な痛み+肩・首まわりのこりが強い → 緊張型頭痛の可能性が高め。 [6]
  • 脈打つような痛み、光・音がつらい、吐き気を伴う → 片頭痛の可能性が高め。 [7] 線維筋痛症ではこうした片頭痛症状が共存しやすいです。 [1]
  • 頭皮やこめかみを押すと強く痛む、頭痛日数が多い、眠りが浅い → 線維筋痛症由来の中枢過敏が関与しているサインになり得ます。 [5] [2]

参考:管理の考え方(概要)

  • 非薬物療法:ストレス対処(認知行動療法)、有酸素運動・ストレッチ、筋緊張の緩和、マインドフルネスなどは線維筋痛症と緊張型頭痛双方に有用です。 [11] 緊張型頭痛にはストレス低減を目指す代替療法(バイオフィードバック、マッサージ、鍼など)が役立つことがあります。 [12]
  • 薬物療法:緊張型頭痛の頓挫にはアセトアミノフェンやNSAIDs、慢性例には三環系抗うつ薬の継続投与が検討されます。 [6] 片頭痛の発作にはトリプタンや鎮痛薬、予防には抗てんかん薬やCGRP関連薬などが選択されます。 [7] 線維筋痛症が併存する場合、頭痛予防薬の効果評価は限定的との報告もあり、睡眠の改善や不安の軽減、筋圧痛の低減を含めた包括的管理が重要です。 [2] [9]

まとめ

  • 線維筋痛症では、頭痛は一般的な併存症状で、緊張型頭痛と片頭痛がよくみられます。 [1] [3]
  • 慢性化しやすく、頭部周囲筋の圧痛・睡眠障害・不安が併存しやすいことが特徴です。 [2] [5]
  • 管理には、薬物だけでなく運動・睡眠・ストレス対処などの非薬物的アプローチを組み合わせることが大切です。 [11] [12]

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出典

  1. 1.^abcdeFibromyalgia(cdc.gov)
  2. 2.^abcdefghiPrevalence, clinical features and potential therapies for fibromyalgia in primary headaches.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcFibromyalgia(cdc.gov)
  4. 4.^Fibromyalgia: Combination of treatments often required-Fibromyalgia - Symptoms & causes - Mayo Clinic(mayoclinic.org)
  5. 5.^abcdefghijClinical features of headache patients with fibromyalgia comorbidity.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  6. 6.^abcWhich treatment is best for your headaches?(mayoclinic.org)
  7. 7.^abcWhich treatment is best for your headaches?(mayoclinic.org)
  8. 8.^Central sensitivity syndromes: mounting pathophysiologic evidence to link fibromyalgia with other common chronic pain disorders.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  9. 9.^abcCentral sensitisation phenomena in primary headaches: overview of a preventive therapeutic approach.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  10. 10.^Fibromyalgia(medlineplus.gov)
  11. 11.^abLifestyle-oriented non-pharmacological treatments for fibromyalgia: a clinical overview and applications with home-based technologies.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  12. 12.^abHeadaches: Treatment depends on your diagnosis and symptoms(mayoclinic.org)

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