Medical illustration for 米国NIHの資料に基づく | オメプラゾールの副作用で皮疹は起こりますか?起こる頻度や注意すべき症状、受診の目安と対処法を教えてください。 - Persly Health Information
Persly 医療専門チームPersly 医療専門チーム
2026年2月19日5分で読める

米国NIHの資料に基づく | オメプラゾールの副作用で皮疹は起こりますか?起こる頻度や注意すべき症状、受診の目安と対処法を教えてください。

要点:

オメプラゾールで皮疹は起こりえますが、頻度は低く軽症からまれな重症(SJS/TENなど)まで幅があります。水ぶくれ・皮むけ・粘膜障害や発熱などがあれば直ちに中止して受診し、軽症でも自己判断で継続せず医師・薬剤師へ相談してください。

オメプラゾールで皮疹(発疹)は起こりえます。一般的には頻度は高くないと考えられますが、軽い発疹からまれな重症皮膚反応(スティーブンス・ジョンソン症候群や中毒性表皮壊死症など)まで幅があります。特に「水ぶくれ」「皮むけ」「出血を伴う発疹」や「発熱・悪寒・筋肉痛・息切れ・リンパ節の腫れ」を伴う場合は重症のサインになりうるため、直ちに中止して受診が勧められます。 [1] 重症皮膚反応(SJS/TEN、DRESS、AGEP)はプロトンポンプ阻害薬全体で報告があり、初期症状の段階で中止と評価が推奨されます。 [2]

発生頻度の目安

  • 日常診療での皮疹は多くはありませんが、観察研究や報告の集積では「10万人あたり数例〜数十例」規模という報告があります(プロトンポンプ阻害薬全体の皮膚有害反応の推定で、マクローラ丘疹状発疹が最多)。 [3] 皮疹の内訳では「マクラーペーパー状発疹(紅斑が散在し少し盛り上がるタイプ)」が最も多い傾向が示されています。 [3]
  • いずれも国や集計方法で幅があり、実際の頻度は使用者全体から見ると「まれ〜稀少」の範囲に入ると理解されます。 [3]

注意すべき症状(重症サイン)

  • 口唇・口内・眼・外陰部・手足なども含む「水ぶくれ」「皮むけ」「出血を伴う発疹」。 [1]
  • 発疹に加えて「発熱・悪寒・全身の痛み・息切れ・リンパ節の腫れ」など全身症状が出る場合。 [1]
  • これらは重症皮膚有害反応(SJS/TEN、DRESS、AGEPなど)の初期徴候になりうるため、オメプラゾールを中止してすぐに医療機関へ相談・受診が勧められます。 [2]

受診の目安

  • 軽いかゆみ程度の限局した発疹のみで、体調が良好な場合は、数日内にかかりつけで相談するのが一般的です。一般的な皮疹でも薬剤性の可能性があるため、自己判断で継続せず医師・薬剤師に相談すると安全です。
  • 次のいずれかがあれば、ただちに中止して早急に受診してください(救急受診を含め検討):
    • 広範囲に広がる発疹、皮むけ、水ぶくれ。 [1]
    • 口・目・陰部など粘膜のただれや痛み。 [1]
    • 発熱、悪寒、息切れ、関節痛・筋肉痛、リンパ節腫脹など全身症状。 [1]
    • めまい、息苦しさ、顔や喉の腫れ、全身のじんましんなどアレルギー反応のサイン。 [2]

対処法の基本

  • 皮疹が出たら、まずはオメプラゾールの中止を医師に相談するのが基本です(重症サインがあれば直ちに中止)。 [2]
  • 軽症の薬疹で重症サインがなければ、医師の判断で外用ステロイドや抗ヒスタミン薬などの対症療法が選ばれることがあります。薬剤の再開や代替薬の選択は医師の指示に従ってください。
  • 重症が疑われる場合は、入院下での全身管理や専門科(皮膚科)での評価が必要になります。オメプラゾールを含むプロトンポンプ阻害薬による重症皮膚反応は、早期中止と適切な支持療法が予後に重要です。 [2]
  • 市販の制酸薬や別系統の胃薬に自己切替えするのは避け、必ず医師の指示で代替しましょう(同系統薬の中での重篤反応報告もあるため、安易なスイッチは推奨されません)。 [2]

関連して知っておきたいこと

  • プロトンポンプ阻害薬では、薬剤誘発性の全身性・皮膚型のループス(自己免疫性発疹)なども報告があります。皮疹に関節痛、日光過敏、蝶形紅斑などを伴う場合は医師に必ず伝えてください。 [4]
  • 重症皮膚反応(SJS/TEN)は極めてまれですが、命に関わることがあり、広範な皮膚のびらんや粘膜障害、発熱を伴って急速に悪化することがあります。早期診断・専門施設での管理が重要です。 [5]

早見表:注意サインと受診の目安

状態具体例対応
軽症の可能性小範囲の赤い発疹、軽いかゆみ、体調良好服用を一旦控えることを含め、数日以内に医師・薬剤師へ相談
要注意発疹が拡大、強いかゆみ、軽い発熱早めに医療機関を受診し評価を受ける
緊急受診水ぶくれ・皮むけ・出血を伴う発疹、口や目など粘膜のただれ、発熱・悪寒・息切れ・リンパ節腫れ直ちに中止し、至急受診(救急も検討) [1] [2]

まとめ

  • オメプラゾールで皮疹は「起こりうる」が、多くはまれで、軽症例が中心です。 [3]
  • ただし、水ぶくれ・皮むけ・粘膜障害や発熱などを伴えば重症のサインで、直ちに中止し受診が勧められます。 [1] [2]
  • 不安な発疹が出たら、自己判断で続けず、医療者に相談して安全に対応しましょう。 [2]

いま見えている発疹の範囲や症状(かゆみの程度、発熱や粘膜症状の有無)はどのような感じでしょうか?

関連する質問

関連記事

出典

  1. 1.^abcdefghDailyMed - OMEPRAZOLE capsule, delayed release(dailymed.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdefghiDailyMed - OMEPRAZOLE capsule, delayed release(dailymed.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcdCutaneous reactions to proton pump inhibitors: a case-control study.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  4. 4.^Esomeprazole DR(dailymed.nlm.nih.gov)
  5. 5.^Toxic epidermal necrolysis and neutropaenia: complications of omeprazole.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。