
米国NIHの資料に基づく | オメプラゾールの副作用として口の渇き(口渇)は起こりますか?起きた場合はどう対処すればよいですか?
要点:
オメプラゾールでは、まれに口の渇き(口渇)が副作用として起こることがあり、公式情報にもdry mouthが記載されています。唾液分泌の低下が一因とされ、服用中止で回復した報告もあります。水分補給や口腔ケア、唾液刺激でのセルフケアに加え、つらい場合は用量調整や他剤への切替を医師に相談し、感染兆候があれば受診が必要です。
オメプラゾールで口の渇き(口渇)は起こり得ます。オメプラゾールの公式情報には「dry mouth(口渇)」が消化器系の副作用として記載されており、まれですが起こることがあります。 [1] 同様の記載は複数の製剤(遅放性カプセル、重曹配合剤など)の情報にも見られ、いずれも口渇が挙げられています。 [2] [3] また、オメプラゾール服用中に唾液分泌が低下し、服用中止後に回復したという臨床報告もあります。 [4]
なぜ口渇が起こるのか
- オメプラゾールは胃酸分泌を強力に抑える薬(プロトンポンプ阻害薬)です。 [5] 一部の人では唾液の量が実際に減る(唾液流量の低下)ことが報告されており、これが口渇の自覚につながると考えられます。 [4]
- 唾液が減ると、口腔内の自浄作用が弱まり、カンジダなどの口腔内感染が起こりやすくなることがあります。 [4]
どのくらいの頻度で起こるのか
- 公的な医薬品情報では詳細な発現頻度は示されていませんが、「dry mouth(口渇)」はまれな副作用として列挙されています。 [1] 同様の列挙は複数製剤で一貫しています。 [2] [6]
- 症例報告レベルでは、6例中4例で唾液流量低下が確認され、服用中止後に回復しています。 [4]
まずできる対処(セルフケア)
- こまめな水分補給:一度に大量ではなく、少量を頻回に。唾液代替液(人工唾液)の利用も一案です。 [7]
- 口腔ケアの強化:フッ化物配合歯磨き、就寝前の保湿ジェル、アルコール不使用のマウスウォッシュを選ぶと刺激が少ないです。 [7]
- 唾液分泌を促す工夫:無糖ガムや無糖タブレット、レモン味など軽い酸味・甘味は唾液を出しやすくします(口内にしみる痛みがある場合は控えめに)。 [7] 栄養面では、水分の多い料理やソース・とろみを活用し、乾いた固い食材は避けると飲み込みやすくなります。 [8]
- 口呼吸の是正・加湿:就寝時の加湿や鼻呼吸の意識づけは乾燥感の軽減に役立ちます。 [7]
- カンジダ対策:白い苔のような付着、しみる痛み、味の変化があれば早めに受診し、抗真菌治療が必要か相談しましょう。 [4]
服用中の見直しポイント
- 症状の経過観察:開始後数週間での口渇は、軽度であれば経過をみてよいことがあります。 [1]
- 用量・投与期間の再評価:症状がつらい場合は、必要最小限の用量・期間に調整できるか、医師に相談しましょう。 [5]
- 別系統薬への切替の可否:適応や既往によりH2ブロッカーなど他の選択肢が検討される場合があります(自己判断での変更は避けてください)。 [5]
受診・相談の目安
- 強い口渇が続く、飲食や会話に支障がある、口内痛・口角炎・白苔など感染兆候がある場合は医療機関へ相談してください。 [4]
- 服用継続が難しいほどの症状や、他の副作用(下痢が長引く、発熱を伴う腹痛など重篤感染のサイン)がある場合は早めの受診が望ましいです。 [9]
表:口渇が出たときの対応まとめ
| 状況 | 推奨される対応 | 補足 |
|---|---|---|
| 軽度の口渇のみ | こまめな水分、無糖ガム・タブレット、人工唾液、保湿ジェル | 日常ケアで改善することがあります。 [7] |
| 数週間持続・不快 | 医師に相談し用量・期間の見直し、投与タイミング調整 | 必要に応じて他剤検討。 [5] |
| 口内痛・白苔・味覚変化 | 受診のうえ口腔内評価、カンジダ治療の要否判断 | 唾液低下で感染リスク上昇。 [4] |
| 服用継続困難 | 医師と中止・切替の是非を検討 | 自己中止は避ける。 [5] |
まとめ
- オメプラゾールでは、まれに口渇が起こり得ます。 公式情報として消化器系の副作用欄に「dry mouth」が記載されています。 [1] [2]
- 唾液分泌が一時的に低下する人がいて、薬をやめると回復した報告があります。 口腔ケアと水分補給、唾液刺激の工夫で和らぐことが多いです。 [4] [7]
- つらい場合や感染兆候がある場合は、用量調整や他剤検討も含めて医師に相談してください。 [5] [4]
🙂ご不安が続くようなら、いつから・どのくらいの口渇があるか、現在の用量や併用薬、口内のしみる痛みや白い苔の有無などをメモして受診時に伝えると、評価がスムーズですよ。 [4]
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出典
- 1.^abcdThese highlights do not include all the information needed to use omeprazole safely and effectively. See full prescribing information for omeprazole. OMEPRAZOLE DELAYED-RELEASE CAPSULES, USP Initial U.S. Approval: 1989(dailymed.nlm.nih.gov)
- 2.^abcDailyMed - OMEPRAZOLE capsule, delayed release(dailymed.nlm.nih.gov)
- 3.^↑OMEPRAZOLE/BICARBONATE- omeprazole and sodium bicarbonate capsule, gelatin coated(dailymed.nlm.nih.gov)
- 4.^abcdefghijOmeprazole and dry mouth.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 5.^abcdefSafety of the long-term use of proton pump inhibitors.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 6.^↑These highlights do not include all the information needed to use omeprazole safely and effectively. See full prescribing information for omeprazole. OMEPRAZOLE DELAYED-RELEASE CAPSULES, USP Initial U.S. Approval: 1989(dailymed.nlm.nih.gov)
- 7.^abcdefClinical aspects of xerostomia.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 8.^↑영양정보 : 화순전남대학교병원(cnuhh.com)
- 9.^↑(dailymed.nlm.nih.gov)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。


