
米国NIHの資料に基づく | オメプラゾールの副作用として倦怠感や疲労感は起こり得ますか?その頻度や原因、対処法、医療機関を受診すべき目安を教えてください。
要点:
オメプラゾールで倦怠感・疲労感が生じることがあり、頻度はまれ〜時々で多くは軽度・一過性です。軽度なら生活調整や経過観察で改善が期待でき、持続・悪化や発熱・発疹・黄疸などを伴う場合、また胸痛・息切れ・冷汗・強いめまいがある場合は受診が目安です。自己判断での急な中止は避け、医師と用量調整や他剤への切替を相談してください。
オメプラゾールで倦怠感・疲労感が起こることはあります。一般的にはまれ〜ときどき見られる副作用として「fatigue(疲労)」や「malaise(不調感)」が添付文書レベルで記載されていますが、多くは軽度で一過性とされています。 [1] こうした副作用は通常、用量を変えずに経過観察でおさまることが多いと報告されています。 [2]
起こり得る頻度
- 疲労(fatigue)、不調感(malaise)はオメプラゾールの副作用一覧に挙げられています。 [1] 同様の記載は別製剤の情報にも見られ、オメプラゾールで自覚症状として起こり得ることが示されています。 [3]
- 大規模な安全性レビューでは、オメプラゾールは概ね良好に耐容され、重篤な有害事象の頻度は対照薬やプラセボと同程度で、全体の副作用発現率は低い範囲と報告されています。 [4] 同レビューでは、観察された主な自覚症状は軽度で一過性であり、用量調整や中止を要さないことが多いとされています。 [2]
可能な原因・メカニズム
- 直接的な薬理作用に伴う非特異的症状として、頭痛やめまい、だるさを感じることがあります(自律神経の揺らぎや睡眠質の変化などが関与することがあります)。 [2]
- 稀ですが、胸痛や動悸、めまい・冷汗を伴う場合は、より重い状態のサインの可能性があり注意が必要です。 [5]
- 非常にまれな免疫関連の作用として、皮膚や全身症状を伴う病態(例:薬剤誘発性ループス)が記載されることがありますが、頻度は極めて低いとされています。 [3]
受診の目安(緊急度の高い症状)
- 次のような症状がある場合は、早めの受診や救急受診を検討してください。
- それ以外でも、倦怠感が数日以上持続する、日常に支障が出る、他の新しい症状(発熱、発疹、黄疸など)を伴うときは、医療機関で相談すると安心です。 [1]
自宅でできる対処法
- 内服タイミングの見直し:朝食前の服用が一般的ですが、だるさとの関係をメモに取り、症状の強い時間帯が服用後に集中するかを観察すると手掛かりになります。 [2]
- 水分と睡眠:十分な水分補給と睡眠を心がけ、カフェインやアルコールの摂り過ぎを避けると症状が和らぐことがあります。 [2]
- 相互作用や併用薬の確認:他の薬やサプリで眠気・めまいを起こしやすくなる場合がありますので、一覧を医療者に提示して確認しましょう。 [2]
- 数日様子を見る:軽度であれば、数日で自然に軽快することが少なくありません。 [2] ただし、悪化する・長引く場合は受診を検討してください。 [1]
服用の継続・中止について
- 大半の疲労感は軽度・一過性で、自己判断での急な中止は推奨されません(症状再燃のリスクがあるため)。 [4]
- 症状がつらい場合は、医師と相談して用量調整、投与時間の変更、他の胃酸抑制薬(H2ブロッカーなど)への切替などを検討する方法もあります。 [2]
鑑別で考えたいこと
- 倦怠感は、睡眠不足、ストレス、脱水、甲状腺機能異常、貧血、感染症などでも起こります。 [2]
- オメプラゾール以外の原因が隠れていないか、症状の経過や併用薬、基礎疾患を医療機関で確認してもらうと安心です。 [4]
まとめ
関連する質問
出典
- 1.^abcdefDailyMed - OMEPRAZOLE capsule, delayed release(dailymed.nlm.nih.gov)
- 2.^abcdefghijkThe clinical safety of omeprazole.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 3.^abDailyMed - OMEPRAZOLE capsule, delayed release(dailymed.nlm.nih.gov)
- 4.^abcdThe clinical safety of omeprazole.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 5.^abcdOMEPRAZOLE- omeprazole magnesium tablet, delayed release(dailymed.nlm.nih.gov)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。


