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2026年2月19日5分で読める

米国NIHの資料に基づく | アムロジピンの副作用として体重減少は起こり得ますか?

要点:

アムロジピンで体重減少は報告はあるもののまれで、添付文書にも副作用として記載があります。臨床試験では平均体重の有意な変化はほとんど認められず、より一般的なのはむくみなどです。短期間で顕著な体重減少や胃腸症状が続く場合は受診を検討しましょう。

アムロジピンで体重減少は「報告はありますがまれ」です。公式の添付文書では、体重減少(weight decrease)は一般的副作用一覧に含まれており、体重増加と並んでまれに起こり得ると記載されています。 [1] 複数の製品情報でも同様に、体重減少が一般的有害事象(General)として列挙されています。 [2] [3] ただし臨床試験の要約では、アムロジピン投与で平均体重に有意な変化は見られなかった、または変化がごく小さいとされる報告が多いです。 [4] [5] [6] 全体として、体重減少は可能性としてはあるものの頻度は高くなく、むしろ浮腫(むくみ)などの血管拡張に伴う副作用が代表的です。 [7] [8]


公式情報での位置づけ

  • 体重減少の記載: アムロジピンの医薬品情報では、全身の副作用として「体重減少(weight decrease)」が列挙されています。これは「体重増加(weight gain)」と同列で、発現頻度は低いながらも報告例があることを示します。 [1] [9] [2] [3] [10]
  • 頻度の目安: FDA承認時のプール解析や製品別の臨床試験では、用量依存的に増える副作用はむくみ・ほてり等であり、体重変化は主要な用量関連事象ではありません。用量を 2.5→5→10 mg と上げても体重の平均変化は通常ごく小さいか、有意差なしと報告されています。 [7] [11] [4] [5] [6]

臨床試験から見た体重への影響

  • ランダム化試験の要点
    • 205例の用量反応試験では「心拍数、体重、心電図に変化なし」と報告されています。体重の平均値に明確な増減は見られませんでした。 [4]
    • 別の二重盲検試験では、12週時の平均体重変化は「ベラパミル+0.9kg、アムロジピン+0.2kg、プラセボ−0.2kg」とされ、アムロジピン群の体重変化はごく小さい範囲でした。 [6]
    • 利尿薬(HCTZ)との併用研究でも、プラセボ併用群と比べ体重に差は出ていません。 [12] [13]
  • 総合的な安全性評価: 大規模な安全性データベースの解析でも、アムロジピンは浮腫などを除けば忍容性が高く、体重に不利な変化は目立ちません。 [8] [14]

なぜ体重減少が起こり得るのか

アムロジピン自体が直接「脂肪を減らす」薬理作用を持つわけではありません。報告される体重減少は、不安・食欲低下(食思不振: anorexia)や胃腸症状などの副作用が間接的に体重に影響した可能性が考えられます。 [1] [2] また、高血圧治療開始に伴う生活習慣の改善(塩分制限、運動)や他薬との併用、基礎疾患の変動など、薬以外の要因が体重に影響することもあります。 [8]


受診や対応の目安

  • 軽度で安定している場合: 体重の変動がごく軽く、食欲や体調が保たれている場合は、経過観察でもよいことがあります。ただし、記録をつけて推移を把握するのがおすすめです。
  • 受診を検討するサイン
    • 短期間での明らかな体重減少(例: 1–3か月で体重の5%以上) [一般的臨床目安]
    • 食欲不振、嘔吐、下痢などの胃腸症状が続く [1] [2]
    • むくみ、息切れ、動悸、強いだるさなど他の症状を伴う(アムロジピンではむくみが比較的多い副作用です)。 [7]
      このような場合は、医療機関で薬の継続可否、用量調整、他剤への切替の必要性を相談するのが安全です。 [8]

体重が気になるときのチェックポイント

  • 記録する: 1–2週間に1回の体重測定、食事量、胃腸症状、服薬時間をメモしましょう。
  • 生活要因の見直し: 食事制限が過度になっていないか、水分・塩分調整のバランス、運動量が急に増えていないかを確認しましょう。
  • 併用薬の確認: 利尿薬など他薬の影響で体液量が変化していないか、医療者と確認すると安心です。 [12] [13]

まとめ

  • 体重減少はアムロジピンの副作用として「可能性はあるがまれ」で、添付文書にも体重減少の記載があります。 [1] [2] [3]
  • 臨床試験では平均体重に有意な変化は報告されないことが多く、主要な副作用はむくみ・ほてりなどの血管拡張関連です。 [4] [5] [6] [7]
  • 短期間での顕著な体重減少や胃腸症状が続く場合は、他の原因も含めて医療機関で相談することが望ましいです。 [1] [8]

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出典

  1. 1.^abcdefAMLODIPINE BESYLATE(dailymed.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdeDailyMed - AMLODIPINE BESYLATE tablet(dailymed.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcThese highlights do not include all the information needed to use amlodipine besylate tabletssafely and effectively. See full prescribing information for amlodipine besylate tablets.Amlodipine Besylate Tablets, USP for oral administrationInitial U.S. Approval: 1987(dailymed.nlm.nih.gov)
  4. 4.^abcdA dose-response study of amlodipine in mild to moderate hypertension.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  5. 5.^abcAmlodipine: a double-blind evaluation of the dose-response relationship in mild to moderate hypertension.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  6. 6.^abcdA comparison of amlodipine, verapamil and placebo in the treatment of mild to moderate hypertension. Amlodipine Study Group.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  7. 7.^abcd(dailymed.nlm.nih.gov)
  8. 8.^abcdeThe safety of amlodipine.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  9. 9.^AMLODIPINE BESYLATE(dailymed.nlm.nih.gov)
  10. 10.^DailyMed - AMLODIPINE BESYLATE tablet(dailymed.nlm.nih.gov)
  11. 11.^(dailymed.nlm.nih.gov)
  12. 12.^abAntihypertensive effectiveness of amlodipine in combination with hydrochlorothiazide.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  13. 13.^abAntihypertensive effectiveness of amlodipine in combination with hydrochlorothiazide.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  14. 14.^The safety of amlodipine.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。