Medical illustration for WHOの資料に基づく | トラマドール服用中に緑茶を飲んでも安全ですか?カフェインなどによる相互作用や副作用の増強はありますか? - Persly Health Information
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2026年2月13日5分で読める

WHOの資料に基づく | トラマドール服用中に緑茶を飲んでも安全ですか?カフェインなどによる相互作用や副作用の増強はありますか?

要点:

トラマドール服用中でも、一般的な量の緑茶(カフェインを含む)であれば相互作用は限定的で、ほとんどの人で安全と考えられます。ただし、緑茶エキスなど高濃度サプリや大量摂取は代謝酵素・肝機能に影響し相互作用や副作用が増す可能性があるため避けるか、医師に相談してください。カフェインで不眠や動悸が強まる場合があるため、摂取量・タイミングに注意し、体調変化を観察しましょう。

トラマドール服用中に一般的な量の緑茶(カフェインを含むお茶)を飲むことは、通常は大きな問題にならないと考えられます。ただし、濃縮サプリ(緑茶エキス)や大量摂取は代謝酵素や薬物トランスポーターに影響する可能性があり、注意が必要です。 [1] 緑茶のポリフェノールは試験管・動物では薬の吸収や代謝を変える作用が示されており、ヒトでも一部の薬で相互作用が報告されていますが、通常の飲用量での影響は限定的とされています。 [1]


トラマドールと代謝のポイント

  • 代謝経路:トラマドールは主に肝臓の酵素CYP2D6とCYP3A4で代謝され、CYP2D6でできる代謝産物(M1)が鎮痛作用に重要です。これらの酵素活性が変わると、効果や副作用が変動する可能性があります。 [2]
  • 一般的な注意:トラマドールは他の薬やサプリとの相互作用に注意が必要で、セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)やトリプトファンなどの一部生薬・サプリは併用注意とされています。緑茶は一般的な注意リストに必ずしも含まれていませんが、サプリ形態では影響が出る可能性があります。 [3] [4]

緑茶が及ぼしうる作用メカニズム

  • カテキン(EGCG など):緑茶の主要成分で、実験レベルではCYP3A4や薬物トランスポーター(P‑glycoprotein、OATP など)に影響し得ます。ヒトでは通常量の飲用での影響は限られている一方、エキス・サプリの高用量では相互作用のリスクが高まる可能性があります。 [1]
  • カフェイン:覚醒・脈拍増加・不安・不眠などを起こすことがあります。トラマドールとカフェインの明確な薬物動態相互作用は確立していませんが、両者で落ち着きのなさや不眠が強まると感じる人はいます。(一般的な薬理学的知見)

期待される相互作用と実用的な影響

  • トラマドールの血中濃度変化の可能性:緑茶成分がCYP3A4やトランスポーターに作用すると、理論上はトラマドールの体内動態に影響しうるものの、通常の茶飲用では臨床的に目立つ影響は報告が限られています。 [1]
  • 鎮痛効果・副作用への体感的影響:高用量の緑茶エキスや一度に大量の緑茶を飲むと、個人差で鎮痛効果の増減、眠気・吐き気・めまいなどの副作用が変動する可能性はあります。特に他の相互作用薬(CYP阻害薬・誘導薬、セロトニン作用薬)を併用している場合は注意が必要です。 [2]

セロトニン関連の注意点

トラマドールはセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み抑制作用も持ち、SSRI/SNRI、MAO阻害薬、トリプタン、リチウム、セントジョーンズワートなどと併用でセロトニン症候群のリスクが高まります。 [5] 緑茶自体はセロトニン症候群の典型的な原因ではありませんが、複数のセロトニン作用薬と併用中であれば、全体の負荷を考えカフェイン高摂取は避け、症状(発汗、震え、落ち着かない、発熱、下痢、筋硬直など)に注意するのが無難です。 [5]


緑茶エキスと肝機能

高濃度の緑茶エキス(ダイエットサプリなど)は、まれに肝障害リスクが指摘されています。肝機能が落ちるとトラマドールの代謝にも影響し、副作用が出やすくなる可能性があります。 [6] 同様の観点から、通常の飲用茶とサプリは分けて考え、サプリは主治医に必ず相談してください。 [6]


実践的な飲み方ガイド

  • 通常量は概ね可:1日2~3杯程度の緑茶は、ほとんどの人で問題になりにくいと考えられます。体調や副作用の変化がないかだけ観察しましょう。 [1]
  • 高用量を避ける:一度に大量(例:1日何リットルも)や濃い抽出、緑茶エキスサプリの併用は避ける/主治医に相談をおすすめします。とくに肝機能に不安がある場合は慎重に。 [6]
  • タイミング:眠気・不眠対策として、トラマドール服用時間とカフェイン摂取をずらすと体感的に楽なことがあります(就寝4–6時間前のカフェインは控えるのがおすすめ)。
  • 症状モニタリング:新たな吐き気、過度の眠気、動悸、不安、不眠、発汗・震えなどが強まったら、緑茶量を減らし医療者へ相談してください。他の新規薬・サプリ追加時は相互作用を再チェックしましょう。 [3] [4]

まとめ

  • 通常の緑茶の飲用量であれば、トラマドールとの相互作用は限定的で、多くの方で安全に楽しめる可能性が高いです。 [1]
  • ただし、緑茶エキスなどの高濃度サプリや大量摂取は代謝・肝機能に影響し得るため避けるか、必ず主治医に相談してください。 [1] [6]
  • トラマドールは他薬との相互作用が多い薬です。他のセロトニン作用薬やCYP影響薬を併用している場合は、緑茶の量やタイミングにより慎重に対応し、体調変化に注意しましょう。 [2] [5]

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出典

  1. 1.^abcdefgThe effects of green tea polyphenols on drug metabolism.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcThe use of oral opioids to control children’s pain in the post-codeine era | Canadian Paediatric Society(cps.ca)
  3. 3.^abTramadol: MedlinePlus medicinas(medlineplus.gov)
  4. 4.^abTramadol: MedlinePlus medicinas(medlineplus.gov)
  5. 5.^abcSerotonin syndrome-Serotonin syndrome - Symptoms & causes - Mayo Clinic(mayoclinic.org)
  6. 6.^abcdAdverse effects of concentrated green tea extracts.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。