
WHOの資料に基づく | トラマドールは断食中や空腹時に服用しても大丈夫ですか?
要点:
トラマドールは空腹時でも服用可能です。即放性は食事の有無にかかわらず、徐放性は毎回同じ食事条件(いつも食前または食後)で統一するのが安全です。吐き気が強い場合は食後にする、用量を守る、徐放性を砕かないなどの注意が重要です。
トラマドールは空腹時でも服用可能?安全性と注意点
結論として、トラマドール(即放性錠・液剤・徐放性錠・徐放性カプセル)は、一般的に空腹時でも服用できます。即放性製剤は「食事の有無にかかわらず」必要に応じて服用できます。 [1] 徐放性製剤は毎日同じ時間に、食事の有無を一定に保って(いつも食前またはいつも食後のいずれかに統一して)服用することが推奨されています。 [2] [1]
製剤ごとの基本ルール
-
即放性(通常錠・内用液)
4~6時間ごと、必要時に服用します。食事の有無にかかわらず服用可能です。 [1] -
徐放性(1日1回タイプ:徐放錠・徐放カプセル)
毎日同じ時間に服用します。食事の有無を一貫させる(いつも食後、またはいつも空腹時)ことが大切です。 [2] [1]
空腹時服用のポイント
- トラマドールの吸収は、空腹時でも十分に得られることが知られています。 [3]
- 1日1回の徐放性製剤は、朝でも夜でも、空腹時でも生体内での露出量(AUCやCmax)が安定しており、服用時刻による影響は小さいと報告されています。 [4]
- いずれの製剤でも、指示された用量・方法を守ることが最重要です。過量内服は重い副作用の原因になります。 [2]
胃腸症状への配慮(吐き気・胃もたれ)
- トラマドールでは、吐き気・めまい・便秘・嘔吐・眠気・頭痛などが比較的多い副作用として報告されています。 [5] [6]
- 空腹時の方が吐き気を感じやすい方もいます。その場合は、クラッカーや少量の食べ物と一緒に服用する、いつも食後に統一するなどで緩和できることがあります。 [2]
- 徐放性製剤は毎回食事条件を揃えることが重要です(例:常に朝食後に服用)。 [2] [1]
服用時の実践的アドバイス
- いつも同じ時間・同じ食事条件で服用する(特に徐放性)。 [2] [1]
- 錠剤は割ったり砕いたりしない(徐放錠・徐放カプセルは必ず丸ごと服用)。砕くと薬が一度に放出され、過量になる危険があります。 [7]
- 用量は医師の指示どおりに。勝手に増量・頻回投与しないでください。 [2]
- 吐き気が強い場合は、食後へ統一する、用量調整や制吐薬併用について医療者に相談しましょう。 [5]
空腹時と薬の効き方(補足の専門情報)
- カプセル製剤(経口)では、空腹時でも生体利用率は約70%前後と報告され、鎮痛に必要な血中濃度へ早期に到達します。 [3]
- 徐放性製剤では、朝/夜いずれの空腹時投与でもAUC・Cmaxが同程度で、服用時刻の違いが薬の総露出量に大きく影響しないことが示されています。 [4]
まとめ
- 空腹時の服用は基本的に可能です。 [1]
- 徐放性製剤は食事条件を毎回そろえることが重要です(いつも食前またはいつも食後)。 [2] [1]
- 吐き気などの胃腸症状が出やすい方は、食後統一や少量の食べ物と一緒に服用する方法も検討してください。 [5]
- いずれも、指示どおりの用量・方法を厳守することが安全につながります。 [2]
よくある質問への簡易一覧
ご自身は今、即放性か徐放性のどちらをお使いですか?
関連する質問
出典
- 1.^abcdefghijTramadol: MedlinePlus Drug Information(medlineplus.gov)
- 2.^abcdefghijTramadol: MedlinePlus Drug Information(medlineplus.gov)
- 3.^abcBioavailability of enteral tramadol formulations. 1st communication: capsules.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 4.^abcSignificance of the biopharmaceutical properties of tramadol sustained-release formulations for chrono-pharmacologically optimized treatment of pain from various sources.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 5.^abcdTramadol: MedlinePlus Drug Information(medlineplus.gov)
- 6.^abAdverse event profile of tramadol in recent clinical studies of chronic osteoarthritis pain.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 7.^↑Tramadol: MedlinePlus medicinas(medlineplus.gov)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。


