
米国FDAの資料に基づく | トラマドールとアルコールを併用すると危険だというのは本当ですか?
トラマドールとアルコールの併用は、鎮静・呼吸抑制・低血圧・昏睡・死亡のリスクを著しく高めるため避けるべきです。けいれんの危険も増すため、服用中はアルコール飲料やアルコール含有のOTC薬を控え、必要時は最小量・最短期間で医療者の監視下に。浅い呼吸や強い眠気、けいれんなどの症状が出たら救急受診を検討してください。
はい、トラマドール(鎮痛薬)とアルコールの併用は本当に危険とされています。併用により眠気やめまいが強まり、さらに重い場合は呼吸が浅くなる(呼吸抑制)、極度の鎮静、低血圧、昏睡、死亡につながるリスクが高まります。 [1] [2] そのため、トラマドール服用中はアルコール飲料やアルコール成分を含む市販薬の摂取を避けることが推奨されています。 [1] 併用がやむを得ない状況は原則として認められず、どうしても必要な場合でも用量と期間を最小限にし、厳重な観察が必要とされています。 [2] [3]
なぜ危険性が高まるのか
- 中枢神経の抑制が相乗的に強まる: アルコールは脳の働きを抑える作用(中枢抑制)があり、トラマドールも鎮静や呼吸抑制を起こしうるため、組み合わさると影響が増幅します。 [2] [3]
- 呼吸抑制のリスク: 浅い呼吸や無呼吸のような睡眠関連の呼吸障害がトラマドールで起こりうるため、アルコール併用で悪化する可能性があります。 [4]
- 過度の眠気と判断力低下: 強い眠気・めまい・混乱が生じ、事故や転倒の危険が増します。 [5] [6]
けいれん(発作)のリスクにも注意
トラマドールは用量に関係なく、単独でもけいれん(全身性強直間代けいれん)を起こすことがあり、特に高用量や乱用時に報告が多いです。 [7] [8] アルコールや抗精神病薬、抗うつ薬など他の薬との併用があると、けいれんが起こりやすくなる傾向が示されています。 [9] けいれんは服用後24時間以内に起こることが多いとされています。 [9]
具体的に起こりうる症状
- 強い眠気・混乱・ふらつき(鎮静の増強) [5] [6]
- 浅い呼吸・不規則な呼吸(呼吸抑制) [4]
- 低血圧・失神(循環抑制) [2] [3]
- けいれん(特に多量摂取や他剤併用時) [7] [9]
- 過量症状としては、ピンポイントの瞳孔、青白い唇や皮膚、呼吸困難、けいれんなどが警告サインです。 [10]
安全に服用するためのポイント
- 服用中はアルコールを避ける(ビール・ワイン・蒸留酒だけでなく、アルコール入りのOTC薬も含む)。 [1]
- 眠気やめまいが出る薬(睡眠薬、抗不安薬、筋弛緩薬、他のオピオイドなど)との併用は可能な限り避け、必要時は最小量・最短期間とし、家族や医療者による見守りを受けましょう。 [2] [3]
- 超速代謝(CYP2D6が強い体質)による過度の作用が出る場合があり、極端な眠気・混乱・浅い呼吸が出たら直ちに受診してください。 [11]
- 睡眠時無呼吸がある人は呼吸抑制が起きやすいので、用量調整や代替薬を医師に相談しましょう。 [12] [4]
緊急対応の目安
次のような症状が出たら、救急要請を検討してください。
よくある質問への補足
- 少量の飲酒でも安全とは言い切れません。人によって代謝や感受性が異なり、少量でも呼吸抑制や過度の鎮静が起こる可能性があります。 [2] [3]
- 市販のかぜ薬やうがい薬などにもアルコールが含まれる場合があるので、成分表示を確認してください。 [1]
まとめ
トラマドールとアルコールの併用は、鎮静・呼吸抑制・低血圧・昏睡・死亡のリスクを高めるため避けるべきです。 [2] [3] けいれんの報告もあり、単独でも起こりうるが他剤やアルコール併用で増えやすいことが示されています。 [9] 安全のため、服用中はアルコールを控え、眠くなる他の薬との併用は必ず医師・薬剤師へ相談してください。 [1] [2]
関連する質問
出典
- 1.^abcdeTramadol: MedlinePlus Drug Information(medlineplus.gov)
- 2.^abcdefghi(dailymed.nlm.nih.gov)
- 3.^abcdefg(dailymed.nlm.nih.gov)
- 4.^abcTramadol (oral route) - Side effects & dosage(mayoclinic.org)
- 5.^abTramadol (oral route) - Side effects & dosage(mayoclinic.org)
- 6.^abTramadol (oral route) - Side effects & dosage(mayoclinic.org)
- 7.^abcDose-independent occurrence of seizure with tramadol.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 8.^↑Dose-independent occurrence of seizure with tramadol.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 9.^abcdTramadol induced seizure: A 3-year study.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 10.^abcdTramadol (oral route) - Side effects & dosage(mayoclinic.org)
- 11.^↑Tramadol (oral route) - Side effects & dosage(mayoclinic.org)
- 12.^↑Tramadol and acetaminophen (oral route) - Side effects & dosage(mayoclinic.org)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。


