
WHOの資料に基づく | エビ(甲殻類)アレルギーがありますが、セルトラリンを服用しても安全ですか?
セルトラリンは甲殻類由来成分を含まず、甲殻類(エビ)アレルギーの方でも通常は服用可能と考えられます。ただし、経口液の付属ドロッパーにラテックスが使われる場合があるため、ラテックスアレルギーがある方は錠剤を選ぶなどの対応が必要です。初回はじんましんや呼吸困難などの薬剤アレルギー症状に注意してください。
セルトラリン(SSRI)は一般に、エビなどの甲殻類アレルギーと交差反応する成分を含まないため、甲殻類アレルギーがあっても多くの方で服用は可能と考えられます。ただし、液剤のスポイト(ドロッパー)にはラテックス(天然ゴム)由来の部材が使われている製品があり、ラテックスアレルギーがある場合は注意が必要です。 [1] [2]
セルトラリンと甲殻類アレルギーの関係
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有効成分の性質
セルトラリンは「選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」という抗うつ薬で、化学合成された有効成分です。甲殻類由来のタンパク質(例:トロポミオシン)のような食品アレルゲンは製剤の有効成分に含まれていません。 [3] -
不活性成分(添加物)について
セルトラリン錠や液剤は複数の添加物を含みますが、公的情報では甲殻類由来の添加物が標準的に含まれるとの記載はありません。 そのため、一般的には甲殻類アレルギーがあっても交差反応の可能性は低いと考えられます。 [3]
注意すべき例外点(ラテックス関連)
- 液剤のスポイトにラテックス
セルトラリンの経口液の付属ドロッパーに「乾燥天然ゴム(ラテックス由来)」が使われていることがあり、ラテックス過敏症の方ではアレルギー反応のリスクがあります。 その場合は錠剤形へ切り替える、またはラテックスを使わない投与器具を用いる選択肢があります。 [1] [2]
既知のアレルギー反応と受診目安
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薬そのものへのアレルギー
まれに薬剤アレルギーとして、じんましん、かゆみ、顔や舌の腫れ、呼吸困難などの重いアレルギー症状が起こることがあります。これらの症状が出た場合は直ちに服用を中止し、救急受診を検討してください。 [1] -
皮膚テスト(アレルギー検査)への影響
セルトラリンは一般的に、皮膚プリックテストなどのアレルギー検査の反応性を大きく抑えることはないと報告されています。 そのため、食物アレルギーの診断やフォローの際に、検査結果を著しく歪める可能性は高くないと考えられます。 [4]
服用前に確認したいポイント
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ラテックスアレルギーの有無
経口液を検討している場合は、ラテックスアレルギーがないかをあらためて確認し、もし心配があれば錠剤への切り替えを相談してください。 [1] [2] -
成分表の確認
同一成分でもメーカーや国ごとに添加物が異なることがあります。実際に処方・購入される製品の添付文書で添加物を確認し、気になる成分があれば薬剤師に相談すると安心です。 [1] -
既往アレルギーの共有
医師・薬剤師へ、甲殻類アレルギーの既往や過去の薬剤アレルギー歴を必ず伝えてください。服用開始直後は新しい薬に対する反応が出やすいため、初期はとくに体調変化に気を配りましょう。 [1]
よくある質問と回答
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Q:甲殻類アレルギーでセルトラリンに交差反応しますか?
A:交差反応する根拠は一般的には示されておらず、通常は安全に服用できる可能性が高いです。 ただし個人差があるため、初回投与後の体調変化には注意し、異常があれば受診してください。 [3] -
Q:液剤と錠剤はどちらが安全?
A:ラテックスアレルギーがある場合は、ラテックス由来部材を用いる可能性がある液剤のドロッパーより、錠剤のほうが安心です。 ラテックスアレルギーがない方は、どちらも状況に応じて選べます。 [1] [2]
まとめ
- 甲殻類アレルギーがあっても、セルトラリン自体が甲殻類由来成分を含むわけではないため、一般的には服用可能と考えられます。 [3]
- 例外的に、経口液のドロッパーにラテックス由来部材があるため、ラテックスアレルギーがある方は錠剤の選択が無難です。 [1] [2]
- 新規内服開始時は、じんましん、顔面・口唇の腫れ、呼吸困難などのアレルギー症状に注意し、症状があれば直ちに受診してください。 [1]
関連する質問
出典
- 1.^abcdefghiSertraline: MedlinePlus Drug Information(medlineplus.gov)
- 2.^abcdeSertraline (oral route) - Side effects & dosage(mayoclinic.org)
- 3.^abcdSertraline: MedlinePlus Drug Information(medlineplus.gov)
- 4.^↑The effects of antidepressants on the results of skin prick tests used in the diagnosis of allergic diseases.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。


