
WHOの資料に基づく | セルトラリン錠に豚由来成分(ゼラチンやステアリン酸マグネシウムなど)は含まれていますか?豚アレルギーや宗教上の理由で豚を避けている場合でも服用できますか?
セルトラリンは錠剤では通常ゼラチンを含まず、豚由来成分の回避がしやすい一方、カプセル製剤はゼラチン(豚・牛由来)が一般的です。ステアリン酸マグネシウムの由来は動物・植物のいずれもあり得るため、宗教上・アレルギー配慮が必要な場合は添付文書の確認とメーカーへの由来照会が推奨されます。
セルトラリン錠(一般名: sertraline)の添加物は製剤やメーカーによって異なりますが、一般的な「錠剤」製剤の不活性成分(賦形剤)としては、セルロース類、ヒドロキシプロピルセルロース、メタクリル酸コポリマー、タルク、二酸化チタン、ステアリン酸(またはステアリン酸マグネシウム)などが用いられることがあります。錠剤タイプではカプセル殻がないため、通常はゼラチンは含まれません。 [1] 一方、カプセル製剤(セルトラリン以外の薬剤も含む)ではカプセル殻にゼラチンが使われるのが一般的で、ゼラチンは動物由来(多くは牛または豚)です。 [2] [3]
重要ポイントの要約
- 錠剤のセルトラリンは、一般にゼラチンを含まない設計が主流です。 [1]
- ステアリン酸マグネシウムはしばしば錠剤の滑沢剤として使われますが、化学的に精製された脂肪酸塩であり、動物・植物いずれの由来でも製造可能です(由来は製品・ロットで異なり、添付文書に由来の明記がない場合があります)。 [1]
- カプセル製剤ではカプセル殻にゼラチンが含まれるため、豚由来の可能性があります。 [2] [3]
セルトラリン「錠剤」とゼラチンの有無
- 代表的なセルトラリン錠の添加物記載では、被膜剤(エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メタクリル酸コポリマー)、賦形剤(微結晶セルロース)、滑沢剤(ステアリン酸)、タルク、二酸化チタン、酸・可塑剤などが挙げられ、ゼラチンの記載はありません。 これは、錠剤コーティングにセルロース系を用いるためです。このため、錠剤形では通常ゼラチンは不使用と考えられます。 [1]
- ただし、同じ一般名でも製造販売元により添加物が異なるため、最終判断は個々の製品の添付文書(成分欄)での確認が必要です。各メーカーの正式文書で「ゼラチン不使用」が確認できれば、宗教上・食事制限上の観点でより安心です。 [1]
ステアリン酸マグネシウムは豚由来か?
- ステアリン酸マグネシウムは錠剤の圧縮や離型を助ける一般的な賦形剤で、原料脂肪酸(ステアリン酸)の由来は動物脂(牛脂・豚脂)または植物油(パーム・菜種等)に由来しうる一方、医薬品では高度に精製されます。多くのセルトラリン錠の添加物欄にこの成分が含まれる場合があります。 [1]
- ただし、添付文書には「動物由来か植物由来か」を明記しないことが多いため、宗教上の理由で厳格に豚由来成分を避ける必要がある場合は、製造販売元の医薬品情報部に「由来原料(動物/植物)」「原薬から賦形剤までの由来」「原材料証明(TSE/BSEフリー等)」の開示可否を確認するのが確実です。同じ一般名でも、植物由来のステアリン酸マグネシウムを用いる製品に切り替えられることがあります。 [1]
カプセル製剤の注意点(ゼラチン含有)
- カプセル剤の殻にはゼラチンが一般的に含まれ、ゼラチンは多くの場合、豚または牛由来です。セルトラリン以外の医薬品の公式成分記載でも、カプセル殻成分としてゼラチンが明記されています。 [2] [3]
- そのため、宗教上の理由やゼラチン(豚)回避が必要な場合は、カプセルではなく錠剤形を選ぶのが理にかなっています。錠剤ならゼラチンの回避がしやすいためです。 [2] [3] [1]
豚アレルギー・宗教上配慮での実務的対応
- 豚アレルギー(豚タンパク)がある方は、ゼラチン(動物タンパク)を含む製剤でアレルギー症状が出る可能性は理論上あります。錠剤のセルトラリンはゼラチン不使用が一般的なため、アレルギー回避の観点でも適しています。 [1]
- 宗教上の回避については、世界的にも医療目的での使用や由来物質の変性・加工、代替手段の有無などが議論されており、厳格な回避が必要な場合は由来確認と代替製剤選択が推奨されます。担当医・薬剤師と連携し、由来証明が明確な製品を選ぶ方法があります。 [4] [5]
具体的なチェックリスト(医療機関・薬局での確認に便利)
- 服用予定のセルトラリンが錠剤かカプセルかを確認する(ゼラチン回避なら錠剤を選択)。 [2] [3] [1]
- 添付文書の添加物欄にゼラチン記載の有無を確認する(錠剤でゼラチン記載は通常なし)。 [1]
- ステアリン酸マグネシウムが含まれる場合、由来(動物/植物)のメーカー確認を依頼する。 [1]
- 代替として、植物由来の滑沢剤や由来が明確な製剤がないか薬局に相談する(同一成分の他メーカー製や後発品含む)。 [1]
- 宗教上の配慮が必要な場合、医療目的に関する宗教指導者の見解や由来証明書類をもとに意思決定する。 [4]
まとめ
- セルトラリン「錠剤」には通常ゼラチンは含まれず、豚由来ゼラチンを避けたい方でも選びやすいと考えられます。 [1]
- カプセル製剤はゼラチン(しばしば豚・牛由来)を含むため注意が必要です。 [2] [3]
- ステアリン酸マグネシウムの由来は製品ごとに異なる可能性があるため、厳格な回避が必要ならメーカー確認と製剤選択をおすすめします。 [1]
- 最終的には、担当医・薬剤師と相談し、錠剤形の中で由来が明確な製品を選ぶことで、宗教上・アレルギー上の配慮と治療の両立がしやすくなります。 [1] [4] [5]
よくある質問
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セルトラリン錠にゼラチンは入っていますか?
→ 一般的な錠剤ではゼラチン不使用です。 ただし製造元により添加物は異なるため、個別製品の添付文書で確認してください。 [1] -
ステアリン酸マグネシウムは豚由来ですか?
→ 動物または植物由来のいずれもありえます。 医薬品では高度に精製された滑沢剤で、由来はメーカーに確認する必要があります。 [1] -
宗教上の理由で豚を避けていますが、セルトラリンを服用できますか?
→ 錠剤の中からゼラチン不使用かつ由来が明確な製品を選べば、服用できる可能性が高いです。薬剤師がメーカーに由来確認を行い、証明書の提供が可能な場合もあります。 [1] [4] -
豚アレルギーですが大丈夫ですか?
→ ゼラチンを含む製剤は避けるのが無難ですが、セルトラリンは錠剤選択でゼラチン回避がしやすいです。不安があれば医師と相談し、服用開始後のアレルギー症状に注意してください。 [1]
参考となる代表的な成分記載の例
- セルトラリン錠の代表的な記載では、被膜・賦形剤にセルロース系、タルク、二酸化チタン、ステアリン酸などを含み、ゼラチンは含まれない旨が示されています。 [1]
- 一方、カプセル製剤の一般的な記載ではカプセル殻にゼラチンが含まれることが示されています。 [2] [3]
必要であれば、現在お使い(または処方予定)の「メーカー名・規格(mg)・剤形(錠/カプセル)」を教えてください。該当製品の添加物と由来について、確認のポイントを具体的にご案内します。
関連する質問
出典
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。


