
WHOの資料に基づく | セルトラリンを服用中にコーヒーを飲んでも安全ですか?カフェインとの相互作用や注意点はありますか?
要点:
セルトラリン服用中でも、適量のコーヒーは多くの方で問題ないとされ、重大な相互作用は一般に報告が限られています。ただし、カフェインが不眠・不安・動悸・震えなどを強めることがあるため、量(目安400mg/日、敏感な人は200mg程度)や時間帯(午前中心)を調整し、エナジードリンク等の高用量は避けましょう。トリプタンやトラマドールなど他のセロトニン作動薬を併用中、または強い症状が出る場合は医療者に相談してください。
セルトラリン服用中でも、多くの方は適量のコーヒー(カフェイン)を飲んでも問題ないことが多いです。一般的に直接的で重大な薬物相互作用は知られていませんが、飲み方や体質によっては症状が強まる可能性があるため、いくつかの注意点を押さえると安心です。
セルトラリンとカフェインの基本関係
- 明確な薬物相互作用は限定的:セルトラリンは主に肝臓で代謝されますが、一般的な用量のカフェインと併用しても、重大な相互作用は広く報告されていません。一方で、個々の代謝能力や併用薬によって体感が変わることはあります。
- SSRIの副作用とカフェインの重なり:セルトラリン(SSRIの一種)は、不安感、ふるえ、動悸、発汗、睡眠の変化などが出ることがあります。カフェイン自体も同様の症状(落ち着かない、震え、不眠、動悸、血圧上昇など)を起こすため、重なると体感的に強まることがあります。 [1] [2] [3] [4]
どんな点に注意すべき?
- カフェイン量は“適量”を目安に:一般的に成人では1日400mg以下のカフェインは安全域とされています(例:レギュラーコーヒー約2〜4杯相当、淹れ方や濃さで差があります)。不眠・動悸・不安が強まる場合は、量を減らすか時間帯を調整しましょう。 [3] [4]
- 不眠対策:セルトラリンで睡眠が乱れやすい方は、午後〜夕方以降のカフェインを控えると楽になることがあります。カフェインは摂取後4〜6時間は効果が残りやすいです。 [3]
- 不安や動悸が出やすい場合:心拍が速くなる、手が震える、汗が増えるなどが目立つ方は、カフェインを少量に抑えるか、デカフェやハーブティーに切り替えるのも一案です。体質的にカフェインに敏感な人は少量でも症状が出ることがあります。 [3] [4]
- 他のリスク要因:シロップの総合感冒薬など一部の成分(デキストロメトルファンなど)とSSRIの併用で「セロトニン症候群(高熱、混乱、震え、筋硬直、血圧や心拍の大きな変動など)」の危険が高まることがあります。カフェイン自体はセロトニン症候群の原因ではありませんが、動悸や震えなど“似た体感”を強め、見分けづらくすることがあります。 [5] [6]
- 高用量カフェインは避ける:エナジードリンクの多量摂取やサプリで高用量のカフェインを重ねると、不整脈、けいれん、不安の悪化など重い副作用のリスクが上がります。安全のため多量摂取は控えましょう。 [7] [8]
よくある症状の重なりと対処のコツ
- 不眠・眠気の揺れ:SSRIでは眠気が出る人もいれば、むしろ眠れない人もいます。眠気が強い方は朝コーヒー1杯にとどめる、逆に不眠が気になる方は午後のカフェインを切るなど、症状にあわせて調整すると良いです。服用時間の見直し(朝服用など)も医師と相談してみましょう。 [1] [9]
- 不安感や焦燥感:カフェインは一時的な覚醒をもたらしますが、不安が強い人では逆効果になることがあります。その場合はデカフェに切り替える、1日200mg程度まで減らす、濃いコーヒーを薄めるなど段階的に調整を。 [3] [4]
- 動悸・血圧:カフェインで心拍数の増加や血圧上昇を感じる方は、運動前・就寝前・ストレスの高い場面でのカフェインを控えると楽になります。持病がある場合は主治医に相談をおすすめします。 [4] [3]
セロトニン症候群は心配?
- カフェイン単独でセロトニン症候群を起こす証拠は乏しいと考えられます。ただし、SSRIと他の“セロトニンを増やす薬”の併用(例:MAO阻害薬、トリプタン、トラマドール、リチウム、セントジョーンズワートなど)では注意が必要です。高熱、強い混乱、激しい震えや筋硬直、血圧や心拍の大きな変動といった症状があれば、早めに受診してください。 [10] [11]
実践的な飲み方ガイド
- 最初は控えめに:セルトラリンを開始・増量した直後は体が慣れていないため、コーヒー量を一時的に減らすと不快症状を抑えやすいです。落ち着いたら、体調に合わせて少しずつ戻しましょう。
- 時間帯を工夫:午前中中心に飲む、午後はデカフェやカフェイン少なめのお茶に切り替えると、不眠や動悸が減りやすいです。 [3]
- 量の目安:一般に1日400mg以下が目安ですが、不眠・不安・動悸が出やすい方は200mg程度に抑えると体調が安定しやすいです(例:マグカップコーヒー1〜2杯)。 [3] [4]
- 体調日誌:睡眠、動悸、不安感、カフェイン摂取量を簡単にメモすると、自分に合う“量と時間帯”が見つけやすくなります。
受診・相談の目安
- 次のような場合は、内科や処方医に相談すると安心です。
まとめ
- セルトラリン服用中のコーヒーは、多くの人で“適量なら問題ない”ことが多いです。
- ただし、不眠・不安・動悸などが出る場合は量と時間帯を見直し、デカフェの活用も検討しましょう。 [1] [9] [3] [4]
- 他の薬(トリプタン、トラマドール、漢方・サプリ含む)を併用中なら、念のため処方医・薬剤師に相談してください。 [10] [11]
関連する質問
出典
- 1.^abcSelective serotonin reuptake inhibitors (SSRIs)(mayoclinic.org)
- 2.^↑Selective serotonin reuptake inhibitors (SSRIs)(mayoclinic.org)
- 3.^abcdefghijkCaffeine(medlineplus.gov)
- 4.^abcdefgWhat caffeine does to blood pressure(mayoclinic.org)
- 5.^↑Dextromethorphan-induced serotonin syndrome.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 6.^↑[A case of serotonin syndrome following minimum doses of sertraline].(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 7.^↑Caffeine overdose: MedlinePlus Medical Encyclopedia(medlineplus.gov)
- 8.^↑Caffeine citrate (intravenous route) - Side effects & uses(mayoclinic.org)
- 9.^abSelective serotonin reuptake inhibitors (SSRIs)(mayoclinic.org)
- 10.^abcSertraline (oral route) - Side effects & dosage(mayoclinic.org)
- 11.^abcSertraline: MedlinePlus Drug Information(medlineplus.gov)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。


