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2026年2月12日5分で読める

プレドニゾンの服用で性欲の低下や勃起不全など性機能への影響はありますか?

要点:

プレドニゾンは性欲低下や勃起不全など性機能への影響を起こし得ます。特に中〜高用量の長期投与でテストステロン低下や視床下部-下垂体-性腺軸の抑制を介してリスクが高まります。用量調整やホルモン検査、生活習慣の見直し、PDE5阻害薬・必要時のテストステロン補充の検討が対策となり、持続する場合は受診を推奨します。

プレドニゾン(経口ステロイド)は、性欲の低下や勃起機能への影響が起こりうる薬です。特に中〜高用量を長期間続ける場合、テストステロン(男性ホルモン)の低下や視床下部-下垂体-性腺軸(生殖ホルモンの司令塔)の抑制を介して、性欲減退・勃起不全がみられることがあります。 [1] [2]


プレドニゾンの性機能への影響

  • 性欲の低下(リビドー低下)
    一般的な副作用として「性欲の低下」が記載されています。これは用量・期間に依存して起こりやすく、個人差があります。 [1]

  • 勃起不全(ED)
    勃起はテストステロンや神経・血管の働きに左右されますが、ステロイドがホルモン系を抑えることで、間接的に勃起機能が落ちる可能性があります。長期のグルココルチコイド治療でテストステロンが低下しやすく、EDの一因となりえます。 [3] [2]

  • 月経不順などの生殖系への影響
    生殖ホルモン調整の軸を抑える作用により、月経不順などの変化が起こることがあります。 [4] [5]


作用メカニズム(なぜ起こるのか)

  • テストステロン低下
    慢性的なグルココルチコイド投与で、血清テストステロンが用量依存的に低下することが報告されています(高用量ほど低下しやすい)。これが性欲・勃起に影響し得ます。 [3] [2]

  • 視床下部・下垂体への抑制
    ステロイドは、視床下部からのゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)、下垂体からの黄体形成ホルモン(LH)・卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌を抑え、生殖ホルモン系全体を弱める方向に働きます。これが性機能低下につながる可能性があります。 [6] [7]

  • 下垂体プロラクチンへの影響
    グルココルチコイドは下垂体でプロラクチン分泌も抑えることがあり、ホルモンバランスの乱れが性機能に影響することがあります。 [8]


リスクを高める要因

  • 高用量・長期投与
    服用量と期間が長くなるほど、テストステロン低下や性機能への影響が起こりやすいとされています。 [3] [2]

  • 併用薬や基礎疾患
    他の内分泌への影響がある薬、慢性疾患、メンタルストレス、睡眠不足などが重なると、症状が目立ちやすくなります。一般に経口ステロイドは全身性の副作用が起こりやすい薬です。 [9]


どのくらいの頻度で起こるの?

公的な医薬品情報では明確な頻度は示されていませんが、「起こりうる副作用」として性欲低下が列挙されています。頻度は用量・期間・個人差により幅があります。 [1] 長期治療の研究では、多くの男性でテストステロンが低下しており、用量と負の相関が示されています。 [3]


似た症状との見分け方

  • うつ気分・疲労・体重変化
    ステロイド自体が気分・代謝に影響し、これらが二次的に性欲や勃起に影響することがあります。 [9]

  • 原疾患の影響
    例えば慢性炎症や疼痛、呼吸器疾患そのものが性機能を下げる場合もあります。ステロイドの影響と重なるため、原因は一つでないことが多いです。 [9]


予防・対策

  • 用量・期間の見直し
    医師と相談のうえ、最小有効用量(ステロイドスパリング)へ調整を検討します。性機能への懸念がある場合は、漸減中の症状変化を観察します。 [9]

  • ホルモン評価
    早朝(8〜10時)の総テストステロン、遊離テストステロン、LH/FSH、プロラクチンなどの測定は、低テストステロンの有無や軸の状態の把握に役立ちます。テストステロンが低ければ、その程度と持続性を再確認します。 [3] [2] [8]

  • 生活習慣の調整
    睡眠確保、ストレス軽減、適度な運動、アルコール控えめ、体重管理は、性機能の改善に寄与しやすいです。 [9]

  • EDの対処
    必要に応じて、PDE5阻害薬(シルデナフィル等)の検討が可能です。ホルモンが著しく低い場合は、内分泌専門医にテストステロン補充療法の適否を相談します(前立腺・心血管リスク評価を含む)。 [3] [2]


受診の目安

  • 性欲や勃起の変化が数週間以上持続する、あるいは日常生活に支障がある場合は、主治医に相談してください。 [1]
  • 長期・高用量のステロイドを継続していて性機能の問題が出てきた場合は、ホルモン検査や用量調整の相談が適切です。 [3] [2]

まとめ

プレドニゾンは、性欲低下や勃起不全を引き起こす可能性がある薬で、特に長期・高用量ではテストステロン低下を介した影響が示されています。用量の最適化、ホルモン評価、生活習慣の調整、必要に応じたED治療などで対策が可能です。心配な変化が続く場合は、躊躇せず主治医に相談し、検査と治療選択肢を一緒に検討しましょう。 [1] [3] [2] [9] [6] [7] [8]

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出典

  1. 1.^abcdePrednisone: MedlinePlus Drug Information(medlineplus.gov)
  2. 2.^abcdefgh[Testicular function during prolonged corticotherapy].(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcdefghReduction of serum testosterone levels during chronic glucocorticoid therapy.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  4. 4.^(dailymed.nlm.nih.gov)
  5. 5.^(dailymed.nlm.nih.gov)
  6. 6.^abGlucocorticoids, stress, and fertility.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  7. 7.^abDexamethasone suppresses gonadotropin-releasing hormone (GnRH) secretion and has direct pituitary effects in male rats: differential regulation of GnRH receptor and gonadotropin responses to GnRH.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  8. 8.^abcGlucocorticoid suppression of pituitary prolactin release in the nonhuman primate.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  9. 9.^abcdefPrednisone and other corticosteroids: Balance the risks and benefits(mayoclinic.org)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。