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2026年2月12日5分で読める

プレドニゾンを服用中ですが、免疫が抑えられると聞きました。寿司や刺身などの生魚を食べても安全でしょうか?感染症のリスクが高まるため避けた方がよいですか?

要点:

プレドニゾン服用中は免疫が低下し、食中毒や寄生虫感染のリスクが高まるため、寿司・刺身などの生魚は避けるか頻度を減らすのが無難です。特に生牡蠣・貝類は重症化リスクがあり回避推奨。どうしても食べる場合は衛生管理の良い店や冷凍処理確認、加熱メニュー選択などでリスク低減を。

プレドニゾン(副腎皮質ステロイド)を服用している場合、体の防御力(免疫)が下がり、食べ物由来の細菌や寄生虫などによる感染症のリスクが高まりやすいと考えられます。 [1] 一般的には、寿司や刺身などの「生の魚介類」は火を通していないため、免疫が抑えられている間は避けるか、少なくとも頻度を減らす・より厳格に衛生管理された店を選ぶなど慎重な対応がすすめられます。 [2]


なぜリスクが上がるのか

  • 🦠 ステロイドによる免疫低下
    プレドニゾンを含むステロイド薬は感染に対する抵抗力を下げ、感染が起きても症状が目立ちにくくなることがあります。 [1] そのため、通常なら軽く済む病原体でも重症化する可能性が相対的に高まります。 [3]

  • 🐟 生魚の特有リスク
    生の魚介類には、腸炎を起こす細菌(例:ビブリオやサルモネラなど)や、魚介類にいる寄生虫(アニサキスなど)が含まれることがあります。 [4] 免疫が弱っている人は、これらの病原体に対する感受性が高く、重症化するおそれがあります。 [5]


特に注意したい病原体と状況

  • 🦠 ビブリオ属(Vibrio)
    生の貝類や海水由来の魚介類で問題になることがあり、免疫抑制薬服用者では敗血症など重い経過をたどることがあります。 [6] 免疫が抑えられている人は「生の海産物を避ける」ことで、このタイプの重症感染は予防できると考えられます。 [6] [2]

  • 🪱 アニサキス(魚介類寄生虫)
    サバ、サーモン、イカなどにいることがあり、胃腸炎やアレルギー症状の原因になります。 [7] 冷凍(−20℃で一定時間以上)や十分な加熱で不活化できますが、店や流通での管理が徹底されていないと残存リスクはゼロにはなりません。 [7]


公式の考え方と実務的な目安

  • 📉 ステロイドは感染症全般の感受性を上げる
    ステロイド使用中はウイルス・細菌・真菌・寄生虫などさまざまな病原体に対する感受性が上昇します。 [8] [3] このため、食品由来の感染症にもより注意が必要になります。 [9]

  • 🚫 免疫が弱い人は生の海産物を避ける
    免疫が抑えられている人は「生の海産物を避ける」ことが推奨されることがあります。 [2] とくに長期・高用量のステロイドや、他の免疫抑制薬との併用、糖尿病・肝疾患などの併存症がある場合は、慎重な回避がより妥当です。 [10] [5]


実際にどう判断するか(リスク別の参考)

  • 用量・期間でリスクは変動します(高用量・長期ほどリスク増)。 [11] ただし「どの量から絶対にダメ」という明確な線引きは定まっていません。 [11]
  • 併用薬や基礎疾患(肝疾患・腎疾患・血液疾患・糖尿病など)があると、同じステロイド量でも相対リスクは上がります。 [6] [10]
  • 旅行や外食で衛生管理が不確かな場面(屋台、混雑時の回転寿司など)は、リスクが高まりやすいと考えられます。 [5]

「どうしても食べたい」場合の現実的な対策

完全にリスクをゼロにはできませんが、次の工夫でリスクを下げられる可能性があります。 [5]

  • ✅ 信頼できる衛生管理の店を選ぶ(仕入れ・冷凍・温度管理・衛生教育が徹底されているところ)。 [5]
  • ❄️ 冷凍処理済みのネタ(アニサキス対策)を選ぶ、または事前に確認する。 [7]
  • 🍣 貝類・生牡蠣など高リスクのものは避ける(ビブリオの重症例が報告されています)。 [6]
  • 🔥 可能なら「炙り」「湯引き」「十分に加熱した海鮮」「漬けでも中心は加熱」など、火を通したメニューへ置き換える。 [5]
  • 🕒 作り置きを避け、提供から時間が経っていないものを選ぶ(細菌増殖の抑制)。 [5]
  • 🧼 手洗いと清潔な食器・調理器具の使用を徹底する(家庭内交差汚染の防止)。 [5]

それでも、免疫抑制がかかっている期間は「非加熱の魚介」は避けるほうが安全側といえます。 [2]


体調変化があったら

  • 🤒 発熱、悪寒、激しい腹痛、嘔吐、頻回の下痢、血便、脱水症状が出たら、早めに受診してください。 [1] ステロイド使用中は症状が出にくいこともあるため、軽症に見えても油断しないことが大切です。 [1]

まとめ

  • プレドニゾン服用中は感染リスクが相対的に上がるため、生の魚介類は避けるか、少なくとも頻度を減らし厳格に衛生管理された店でのみ慎重に選ぶのが無難です。 [1] [3]
  • 特に貝類や生牡蠣などは重症化の報告があり、免疫抑制下では避ける選択がより安全です。 [6] [2]
  • どうしても食べたい場合は、冷凍処理の確認・高リスク食材の回避・加熱メニューへの置き換えなどでリスク低減を図り、体調異変時は早めに受診してください。 [7] [5] [1]

単刀直入に言うと、免疫が抑えられている期間は「生」を控えるほど安全側に倒せますが、状況により折り合いをつける方法もあります。 [2] [1] あなたのプレドニゾンの用量・期間、併用薬、基礎疾患によって最適解は変わるため、主治医と具体的な許容ラインを相談するとより安心です。 [11] [10]

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出典

  1. 1.^abcdefgPrednisone: MedlinePlus Drug Information(medlineplus.gov)
  2. 2.^abcdefImmunocompromised Travelers(cdc.gov)
  3. 3.^abc(dailymed.nlm.nih.gov)
  4. 4.^Enteric infections associated with exposure to animals or animal products.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  5. 5.^abcdefghiThe occurrence and prevention of foodborne disease in vulnerable people.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  6. 6.^abcdeVibrio vulnificus. Man and the sea.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  7. 7.^abcdAnisakiasis.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  8. 8.^(dailymed.nlm.nih.gov)
  9. 9.^(dailymed.nlm.nih.gov)
  10. 10.^abc[Safety of immunosuppressants].(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  11. 11.^abcRecommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP) and the Hospital Infection Control Practices Advisory Committee (HICPAC)(cdc.gov)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。