Medical illustration for プレドニゾン服用中にブロッコリーを食べても問題ないでしょうか、薬の効果や副作用に影響する相互作用はありますか? - Persly Health Information
Persly 医療専門チームPersly 医療専門チーム
2026年2月12日5分で読める

プレドニゾン服用中にブロッコリーを食べても問題ないでしょうか、薬の効果や副作用に影響する相互作用はありますか?

要点:

通常量のブロッコリー(アブラナ科野菜)は、プレドニゾンの効果や副作用に明確な悪影響を与える根拠は乏しく、一般的には併用しても安全と考えられます。 ただし、代謝酵素への影響が理論的に指摘されるため、急な大量摂取は避け、摂取量を一定に保ち、変化があれば医療者に相談してください。 なお、食事よりも酵素誘導薬などの併用薬との相互作用が重要で、胃腸保護のため食後服用が有用です。

プレドニゾンとブロッコリーの相互作用

結論として、通常の食事量のブロッコリー(や他のアブラナ科野菜:カリフラワー、芽キャベツ、クレソンなど)は、プレドニゾンの効果や副作用に明確な悪影響を及ぼすという臨床的な証拠は乏しく、一般的には安全と考えられます。とはいえ、アブラナ科野菜に含まれる成分が薬物代謝酵素(肝臓のチトクロームP450など)を変化させる可能性は指摘されており、大量摂取や極端な食習慣の変化があると、理論上はステロイドの血中濃度に影響する可能性があります。 [1] [2]


なぜ心配されるのか(作用機序の背景)

  • アブラナ科野菜には、インドール類やイソチオシアネートなどのフィトケミカルが含まれ、肝臓や腸管の薬物代謝酵素(チトクロームP450、薬物輸送蛋白)に影響を与えることがあります。これにより、薬の吸収や分解の速度が変わる可能性があります。 [1]

  • 動物研究(ラット)では、ブロッコリーや芽キャベツの継続摂取で特定のP450酵素の発現や活性が変化したことが報告されていますが、ヒトで同様の影響が臨床的に問題となるレベルで生じるかは、十分に確立されていません。 [3] [4]

  • ヒトに関する安全性レビューでは、アブラナ科野菜は概ね安全で、主にアレルギーやワルファリン抵抗性などが課題として挙げられており、ステロイド(プレドニゾン)との明確な有害相互作用は高い因果性で示されていません。 [2]


公式情報で知られているプレドニゾンの相互作用ポイント

  • プレドニゾン(コルチコステロイド)は、他薬剤との相互作用があり、特に肝薬物代謝酵素を誘導する薬(フェニトイン、フェノバルビタール、エフェドリン、リファンピンなど)で血中濃度低下・効果減弱が起こり得ます。これは「酵素活性が上がるとステロイドの分解が早まる」という仕組みです。 [5] [6] [7] [8] [9] [10]

  • 一方、一般食品について公式資料に特別な制限は多く記されておらず、食事は主に胃粘膜刺激を避けるためのタイミング調整(食後内服など)が推奨される程度です。 大枠として、食事がプレドニゾンの効果に大きく影響するという記載は限定的です。 [11]


ブロッコリーは避けるべきか?

  • 現状のエビデンスからは、通常量のブロッコリーを食べることは、プレドニゾンの効果を大きく損なう可能性は高くないと考えられます。 急に大量のアブラナ科野菜を習慣的に増やす(例えば毎日大盛りで摂る)などの極端な変化は、理論上は代謝酵素に影響して薬効に揺らぎを生じる余地があるため、控えめに様子を見るのが無難です。 [1] [3] [4]

  • 特定の薬(例:ワルファリン)はアブラナ科野菜との相互作用がより問題になり得るという報告がありますが、プレドニゾンについて同程度の確立した警告はありません。 [2]


実用的な摂り方のコツ

  • 適量・一定のパターンで:日々の食事でブロッコリーを適量(一般的な一人前)にし、摂取量を大きく上下させないようにすると、体内での薬代謝の安定につながります。 [1]

  • 症状のモニター:もしブロッコリーを増やした後に、炎症やアレルギー症状の再燃、むくみ・血糖上昇などプレドニゾンの効果や副作用に変化を感じたら、摂取量を元に戻して様子を見るか、医療者に相談してください。 プレドニゾンは他薬や体調によっても効き目が変動しやすい薬です。 [5] [6] [10]

  • ほかの注意点:プレドニゾン服用中は、胃腸障害のリスクがあるため、食後内服が勧められることがあります。 ブロッコリー自体は胃に優しい部類ですが、食事全体で刺激の強い食品やNSAIDs(鎮痛薬)併用は胃腸リスクを高めます。 [11] [10]


まとめ

  • 一般的な量のブロッコリーは、プレドニゾンとの併用で問題となることは少ないと考えられます。 [2] [1]

  • ただし、アブラナ科野菜が薬物代謝に影響する可能性が理論的にはあるため、急な大量摂取は避け、日々の摂取量を安定させるのが安心です。 [1] [3] [4]

  • プレドニゾンには、食事よりも他薬剤(酵素誘導薬など)との相互作用が重要であり、併用薬やサプリの情報は必ず医療者に共有してください。 [5] [6] [9] [10] [12] [13]


よくある補足質問への回答

  • グレープフルーツのように明確な制限はある?
    グレープフルーツは特定の酵素(CYP3A4)を強く阻害し多くの薬で問題になりますが、プレドニゾンに関して公式な強い制限は一般に示されていません。 とはいえ、薬全般で影響し得るため過剰摂取は避け、用量一貫性を保つことが望ましいです。 [1]

  • 食事タイミングは?
    胃粘膜保護の観点から、食後内服がすすめられることがあります。 腸溶性(腸で溶ける)製剤のプレドニゾロンでは食事による吸収変動が報告されていますが、一般のプレドニゾンはその影響は限定的です。 [11] [14] [15]


参考になるポイント一覧

  • アブラナ科野菜はヒトで概ね安全だが、薬物代謝への影響可能性はゼロではない。 [2] [1]
  • ブロッコリーは動物でP450酵素活性を変えた報告があるが、ヒトで臨床的影響は不明瞭。 [3] [4]
  • プレドニゾンは酵素誘導薬で血中濃度が下がり得るため、併用薬に注意。 [5] [6] [9] [10]
  • 胃腸副作用対策として食後内服などの工夫が役立つ。 [11]

表:ポイントの整理

項目内容実務上の対応
ブロッコリーの安全性通常量では安全性が高いと考えられる摂取量を急に増減させない [2] [1]
代謝酵素への影響動物でP450誘導などが報告ヒトでは影響不明瞭、過剰摂取を避ける [3] [4]
プレドニゾンの相互作用酵素誘導薬で血中濃度低下併用薬・サプリを医療者に共有 [5] [6] [9] [10]
服用タイミング胃腸保護のため食後推奨のことあり食後内服で胃の負担軽減 [11]

ご自身ではブロッコリーの摂取量を急に増やす予定はありますか?

関連する質問

関連記事

出典

  1. 1.^abcdefghiPotential risks resulting from fruit/vegetable-drug interactions: effects on drug-metabolizing enzymes and drug transporters.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdefThe safety of cruciferous plants in humans: a systematic review.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcdeInduction of cytochrome P-450IA1, IA2, IIB1, IIB2 and IIE1 by broccoli in rat liver and colon.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  4. 4.^abcdeEffects of cooked brussels sprouts on cytochrome P-450 profile and phase II enzymes in liver and small intestinal mucosa of the rat.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  5. 5.^abcde(dailymed.nlm.nih.gov)
  6. 6.^abcde(dailymed.nlm.nih.gov)
  7. 7.^(dailymed.nlm.nih.gov)
  8. 8.^(dailymed.nlm.nih.gov)
  9. 9.^abcd(dailymed.nlm.nih.gov)
  10. 10.^abcdef(dailymed.nlm.nih.gov)
  11. 11.^abcde15-Acute short term effects from corticosteroids(eviq.org.au)
  12. 12.^Prednisone: MedlinePlus Drug Information(medlineplus.gov)
  13. 13.^Prednisona: MedlinePlus medicinas(medlineplus.gov)
  14. 14.^Effect of food on the absorption and pharmacokinetics of prednisolone from enteric-coated tablets.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  15. 15.^Effect of food on the absorption and pharmacokinetics of prednisolone from enteric-coated tablets.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。