Medical illustration for メトホルミン服用中に魚油(EPA/DHA)サプリメントを併用しても安全ですか? - Persly Health Information
Persly 医療専門チームPersly 医療専門チーム
2026年2月12日5分で読める

メトホルミン服用中に魚油(EPA/DHA)サプリメントを併用しても安全ですか?

要点:

一般に、メトホルミンと魚油(EPA/DHA)の併用は相互作用リスクが低く、多くの人で安全と考えられます。EPA+DHAは1〜2 g/日程度を目安に、開始後は血糖や脂質を定期的にモニタリングし、高用量の摂取は避けてください。

メトホルミンと魚油サプリメントの併用は安全か

一般的には、メトホルミンと魚油(EPA/DHA)サプリメントの併用は多くの人で安全と考えられます。メトホルミンは血中タンパクへの結合が極めて少なく、薬物相互作用のリスクが比較的低い薬です。 [1] また、健常者での単回投与試験ではメトホルミンと他薬の併用で薬物動態が有意に変化しない例が示されており、メトホルミン自体が併用薬との相互作用を起こしにくい性質を示唆します。 [2] そのため、魚油のような栄養補助食品との薬物動態的な相互作用は起こりにくいと解釈されます。 [3]


期待できる効果と注意点

  • 中性脂肪の低下
    EPA/DHAの摂取は、臨床試験で血清トリグリセライド(中性脂肪)の低下が一貫して示されています。 [4] 心血管リスク管理の一助になる可能性があります。 [4]

  • 血糖値への影響は通常軽微
    近年のタイプ2糖尿病での試験(EPA/DHA約2 g/日、6週間〜6か月)では、空腹時血糖やインスリンに有意な変化は認められないことが多いです。 [4] ただし、高用量(4〜10 g/日)の魚油では、血糖やHbA1c、LDLコレステロールの上昇が報告された時代の研究もあります(影響は小〜中等度)。 [5] [6] したがって、過剰摂取は避け、適量を守ることが大切です。 [5] [4]

  • 脂質プロファイルのばらつき
    魚油は中性脂肪を下げますが、LDLコレステロールや総コレステロールへの影響は一貫しないことがあります。 [4] 過去の一部試験では、アポBの軽度上昇や一過性のHbA1c悪化が観察されています。 [7] 脂質・糖代謝のモニタリングをしながら続けるのが安心です。 [4] [7]


安全性の総合評価

  • 薬理学的相互作用の可能性は低い
    メトホルミンは血漿タンパク結合がほぼないため、タンパク結合型薬剤との相互作用リスクが低いとされています。 [1] 栄養補助食品である魚油と併用しても、薬物動態上の大きな問題は起こりにくいと考えられます。 [2] [3]

  • 用量と期間が重要
    適量(例:EPA+DHAで1〜2 g/日程度)の範囲であれば、多くのタイプ2糖尿病の方で血糖コントロールに明確な悪化は見られない傾向です。 [4] 一方で、4〜10 g/日といった高用量では代謝への好ましくない影響が報告されており、慎重さが必要です。 [5] [6]

  • 個人差への配慮
    糖尿病は病態が多様で、作用が人によって異なる可能性があります。 [5] 開始後は、血糖(空腹時・食後)や脂質(特にトリグリセライド・LDL・アポB)を定期的に確認する方法が安心です。 [4] [7]


実践的なおすすめ

  • 用量の目安
    目標が中性脂肪低下であれば、EPA+DHA合計で1〜2 g/日程度が臨床試験でよく用いられる範囲です。 [4] この範囲では血糖への悪影響は少ないことが多いです。 [4]

  • タイミング
    食事と一緒に摂ると胃腸への負担が少ない傾向があります。 出血傾向のある方や抗凝固薬服用中の方は、医療者に相談の上で用量を調整してください。(一般的注意)

  • モニタリング
    開始後4〜8週間に、HbA1c、空腹時血糖、脂質プロファイルをチェックすると、体質に合っているか早めに評価できます。 [4] [7] もしHbA1cが上がる、LDLやアポBが増えるなどの変化が続く場合は、用量を下げるか中止を検討する方法もあります。 [7]


併用を避けるべき状況は?

  • 非常に高用量の魚油を自己判断で摂っている場合
    4〜10 g/日のような高用量は、血糖・脂質に不利な変化の報告があるため推奨できません。 [5] [6]

  • 急性の消化器症状やアレルギー
    魚油で胃部不快、下痢、魚臭に耐えられない場合は中止または製剤変更を検討してください。(一般的注意)

  • 出血リスクが高い場合
    魚油は血小板機能に影響する可能性があり、抗凝固薬や抗血小板薬使用中は医師と相談が望ましいです。 [5](作用機序言及)


まとめ

  • 多くのケースで、メトホルミンと魚油(EPA/DHA)の併用は安全に行える可能性が高いです。 メトホルミンは薬物相互作用が少なく、魚油は中性脂肪低下に寄与します。 [1] [4]
  • ただし、用量は適量(1〜2 g/日)を目安にし、開始後は血糖・脂質を確認して個人差に配慮しましょう。 [4] [7]
  • 高用量の魚油は避けることが無難で、変化が気になるときは医療者に相談して調整してください。 [5] [6]

関連する質問

関連記事

出典

  1. 1.^abcmetformin(dailymed.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abmetformin(dailymed.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abMETFORMIN HYDROCHLORIDE tablet, extended release(dailymed.nlm.nih.gov)
  4. 4.^abcdefghijklm(n-3) Fatty Acids: Clinical Trials in People with Type 2 Diabetes.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  5. 5.^abcdefgOmega-3 fatty acids in diabetes mellitus. Gift from the sea?(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  6. 6.^abcdn-3 fatty acids and blood glucose control in diabetes mellitus.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  7. 7.^abcdefEffects of omega-3 fish oils on lipid metabolism, glycemic control, and blood pressure in type II diabetic patients.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。