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2026年2月12日5分で読める

ロサルタン服用中にエナジードリンク(カフェイン入り)を飲むと、血圧や薬の効果に悪影響はありますか?

要点:

ロサルタンとカフェイン(エナジードリンク)の明確な直接相互作用は一般に報告されていませんが、カフェインは摂取後短時間の血圧上昇や動悸を起こすことがあります。エナジードリンクはカフェイン量に幅があり、連続摂取や多量摂取でリスクが高まるため、高血圧の方は少量・分散を心がけ、摂取後の血圧変化を確認すると安全です。目安として成人は1日400mg以内を参考にし、体質に合わせて調整してください。

ロサルタン服用中のカフェイン(エナジードリンク)の影響

ロサルタン(降圧薬)とカフェインの間に、一般的に知られた直接的な薬物相互作用(薬の血中濃度が大きく変わるなど)は報告されていません。 [1] そのため、カフェインがロサルタン自体の効き目を薬理学的に弱める可能性は高くないと考えられます。 [2]

一方で、カフェインは交感神経を刺激し、短時間(摂取後30〜120分)に血圧を数mmHg上げることがあります。 [3] とくに普段カフェインをあまり摂らない人や大量に摂った場合、心拍が速くなる・動悸・不安感などが出て、血圧上昇が目立つことがあります。 [3] カフェインによる急性の血圧上昇は短時間で、長期的に持続する上昇は一般的には認められないという研究知見もあります。 [4] 初回や高用量のカフェインでは収縮期血圧が一時的に約5〜10mmHg程度上がることがあり、慣れてくるとこの効果は弱まる傾向があります。 [5] [4]


ロサルタンの作用とカフェインの一時的な血圧上昇

ロサルタンはアンジオテンシンII受容体(AT1)を選択的に遮断し、24時間持続的に血圧を下げる効果が確認されています。 [6] 通常用量(50〜100mg)で、平均9〜13/6〜9mmHg程度の24時間血圧低下が期待できます。 [6] この持続的な降圧効果に対して、カフェインの血圧上昇は「短時間・一過性」であることが多く、日常的なロサルタンの降圧効果を長期的に打ち消す可能性は高くありません。 [6] [4]

ただし、カフェインはアデノシン受容体を阻害し、レニンの分泌を増やす方向に働きうるため(動物・機序的研究)、瞬間的にレニン‐アンジオテンシン系(RAS)の活動を促す可能性があります。 [7] この機序は急性の血圧上昇に関わると考えられますが、ヒトでの日常摂取レベルでは持続的な高血圧を惹起しないという報告が多いです。 [4]


エナジードリンクの注意点(カフェイン量と添加成分)

  • カフェイン量の幅: エナジードリンク1本あたりのカフェインは約80〜300mgと幅が広く、コーヒー1杯相当から数杯分に達するものがあります。 [8] 複数本を短時間に飲むと、急性の過量摂取に近づきやすく、動悸・不眠・不安・血圧上昇などの副作用が出ることがあります。 [3]
  • 添加成分: 多くの製品にはグアラナなど追加の刺激成分が含まれ、総カフェイン負荷を増やすことがあります。 [8] タウリン、ナイアシンなど他の成分の安全性プロファイルは製品差が大きく、過量摂取で不整脈や代謝異常の報告もあります。 [9] [10]

どれくらいなら安全?

  • 目安摂取量: 健常成人では1日400mg程度までのカフェイン摂取が一般に許容範囲とされていますが、個人差が大きく、体質によってはこれより少量でも副作用が出ます。 [3] 高血圧の方は「少なめ」を心がけ、分散して摂る、夜間は避けるなどの工夫が安心です。 [3]
  • 自己チェック: カフェイン飲料を飲む前と30〜120分後に血圧を測り、5〜10mmHg以上上がるなら、カフェイン感受性が高い可能性があります。 [3] その場合は量を減らす、ノンカフェインへ切り替えるなどが有効です。 [3]

実践的なガイドライン

  • 少量から様子見: まずは1本の中でもカフェインが少なめの製品を選び、心拍数・血圧・体調の変化を確認しましょう。 [3]
  • タイミングに配慮: 朝や昼など、血圧や睡眠への影響が少ない時間帯に限定すると安全性が高まります。 [3]
  • 連続摂取を避ける: 短時間に複数本の摂取は避け、1日総量が400mgを超えないようにしてください。 [3]
  • 症状が出たら中止: 動悸、胸の不快感、不安、不眠、血圧の顕著な上昇があれば中止し、必要なら医療機関へ相談しましょう。 [3]
  • 他の刺激物との併用注意: アルコールやニコチンなど他の刺激物と一緒に摂ると心血管系への負荷が増します。 [11]

まとめ

ロサルタンとカフェインの「直接的な薬物相互作用」は一般的には問題になりにくい一方、エナジードリンクのカフェインは短時間の血圧上昇や動悸などを招き、降圧治療の安定性を一時的に揺らすことがあります。 [1] [2] [3] 普段から高血圧のコントロールを大切にしている方は、総カフェイン量を控えめにし、摂取後の血圧変化を確認しながら、体質に合わせて量や頻度を調整する方法がおすすめです。 [3] [4] また、エナジードリンクは製品ごとの差が大きく、刺激成分の合併により心血管系イベントのリスクが高まる可能性があるため、日常的な習慣にするより、必要時の少量利用へと見直すことが安全です。 [8] [9] [10]


カフェイン量の目安一覧(参考)

  • 一般的なエナジードリンク:1本80〜300mg(製品差あり). [8]
  • ドリップコーヒー(約240ml):約100mg(ばらつきあり). [8]
  • 一般的な安全目安(成人):1日400mgまで(個人差あり). [3]

🙂もし普段の血圧記録や飲んでいるエナジードリンクの銘柄・本数が分かれば、より具体的に安全な範囲を一緒に考えられます。

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出典

  1. 1.^abCOZAAR- losartan potassium tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abCOZAAR- losartan potassium tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcdefghijklmnWhat caffeine does to blood pressure(mayoclinic.org)
  4. 4.^abcdeEffects of caffeine on blood pressure.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  5. 5.^Caffeine and hypertension.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  6. 6.^abcBlood pressure effects of the angiotensin II receptor blocker, losartan.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  7. 7.^Caffeine potentiates vasodilator-induced renin release.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  8. 8.^abcdeEnergy drinks may trigger cardiac arrhythmias in patients with genetic heart disease(mayoclinic.org)
  9. 9.^abToxicity of energy drinks.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  10. 10.^abCaffeinated energy drink intoxication.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  11. 11.^Caffeine(medlineplus.gov)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。